2017年1月18日

『レトロビットジェネレーション』レビュー

retrobitgene


 80本のゲームが内蔵されているゲーム機『レトロビット ジェネレーション』。
 過去にもメガドラタイトルを何本か内蔵したものや、誰が作ったのか謎なゲームが多数内蔵された胡散臭いものもあったが、
 この製品はデータイースト、アイレム、ジャレコの公式ライセンスを受けているのが特徴……だろうか。
 ただ、80本と銘打ってはいるが、公式サイトのリストをザッと見た感じでは、30本くらいは有象無象の謎ゲーム。

 ファミコンミニの露骨な便乗商品……だけど、元々あった海外の製品をローカライズしただけっぽいから、
 ファミコンミニ発表前から存在してたのかも……と思ったら、海外版の発売日は11月10日だったらしい。
 まさかの同時発売とは。便乗根性がハンパない。

 この日本版は12月28日発売予定だったが、1月1日にずれ込んだとか。
 正直、すっかり忘れていたので、数日前に「そういやもう出てたんだった……どれどれ」と調べ始めたのだが、
 買った人のレビュー的なものが全然引っかからない。
 なんとか引っかかったサイトによると、リアルタイムセーブが可能という情報が。
 こんな大事なこと、公式サイトに載せるべきだろう。これの有無で買うか買わないか決まるレベル。
 しかし、同時に「内部のエミュが非力」という情報も。各ゲームの再現度は結構ひどいものらしい。う、うーむ。

 しかしさらに、一体どういう知識なのか、SDカード内に自前のROMファイルを入れて起動する方法まで紹介されており、
 Amazonだと現在売り切れ&業者出品になってしまっているところ、近所のショップに普通に売っていたこともあり、
 買ってみることに。ダメだったら売ろう……うん。


 箱を開けてみると、コントローラが2つ付属してるのは珍しいな……と思ったのも束の間、
 このコントローラ、LRボタンがない。オイオイ、スーファミソフトも収録されてるのに。
 6ボタンだからLRを割り当てることはできるけど、操作感覚だいぶ変わるだろう。
 試しにレトロフリークのコントローラを繋いでみたけど、無反応。USBコントローラなら何でもいいというわけでもないらしい。

 赤白黄のコンポジットケーブルは同梱されているが、HDMIケーブルやSDカードは付属していない。
 時代を考えると、むしろコンポジットケーブルのほうが要らない気もするが……。
 セーブは、通常のセーブ・リアルタイムセーブ共に本体にできるので、SDカードは必須ではない。
 セーブデータのバックアップや、前述の自前ROM起動をしたい人は用意するべし。

 というわけで収録タイトルの『バニシングレーサー』を起動してみると……


 


 ブフォッ……サムネイルだと分からんと思うけど、クリックして拡大したら、その破壊力が分かると思う。
 ゲーム始めたら、モニタいっぱいにこの画面が広がるんだぜ……。

 こんな感じで、初期状態だと「全画面表示」になっているが、これは「原寸」に設定し直したほうがいい。
 といっても、起動するたびに「全画面表示」に戻るのだが……。
 分かりにくいが、「再生設置」という項目が設定画面のようなもので、その中の「表示モデル」が、画面表示オプション。
 「スケール」「全画面」「原寸」の3種類しかなく、特にゲームボーイは、この黄色がかった画面でしか遊べない。


 
「原寸」


 
「スケール」


 「スケール」は、いわゆる正方形に近い元の映像で、「原寸」が4:3表示。
 ゲームボーイは「スケール」、その他のハードのタイトルは「原寸」が、最も元のハードの映像に近いのでは……と思う。
 ただ、どちらにしても全タイトルぼやけており、『バニシングレーサー』はオープニングデモにバグが見られた。


 


 この天使みたいなキャラとスクラップ場はデモに出てくる映像データなのだが、本来出てくる場面ではないところで、
 サブリミナル気味にこれが表示される。エミュレーションの精度云々以前の問題だな……。


 んで、久々にクラリスの笑顔でも拝むか……と『シティコネクション』を起動してみたら……


 


 誰? ク、クラリスは?

 そしてステージクリアー後の画面では……


 


 マジで誰? 何だよ、この「クラリスなら俺の横で寝てるよ」みたいな……。クラリスを出せYO!

 調べたところ、ゲームカタログ@Wikiによると
 「NES版では、クラリスが男性に差し替えられている。」との情報が。
 は、初めて知ったぜ……。ていうか収録されてる『シティコネクション』が海外版って、販売元も把握してないんじゃねぇの……。

 『シティコネクション』はクラリスがイイ男を探し求めて世界を爆走するというストーリーだが、
 この海外版は、どういうストーリーになってるんだ。ゲーム画面は日本版と同じだから、
 大の男が軽自動車で大暴れした後にカッコつけてタバコふかしてることになるが、お前それでいいのか?

 俺は『シティコネクション』のパッケージイラストがスゴい好きなんだけど、あのコミカルでポップな感じは、
 運転手が女の子だからこそだと思うんだ。こんな、いかにも「ジョニー」って感じの男が、車からオイル缶を投げつけて
 パトカーに追突なんてしてたら、全然コミカルじゃないし、もはや単なる事件だぜ。

 あと、『シティコネクション』の情報調べてたら、『Forza 2』でクラリスLOVEな車を作っている人が……。
 いい……いいねぇ。素晴らしい。


 ・ ・ ・

 んで、ほかのタイトルもイロイロとやってはみたのだけど……結論としては、どうにもオススメはできない、微妙なブツ。
 やはり、内部エミュのひどさは致命的。
 遅延がどうとかのレベルではなくて、本来のゲームの動きを再現できるだけの性能を持っていない感じ。
 微妙に重い。ファミコンとゲームボーイまでは、まあまあ普通に遊べる。

 録画した動画をアップしようとも思ったのだが、ウチの環境だと録画時のみ発生するカクつきや音の異変があり、
 実際の挙動とは異なる情報を流してしまう危険性を考え、断念。
 実はこの「録画時のみおかしくなる」というのはRetroN 5でも発生したことがある。
 音楽が通常より速かったり、半音上がってたり……。原因はよく分からぬ。

 80本というラインナップも、大半がどこの馬の骨が作ったのか分からない謎ゲーなので、数の暴力。
 なかなか豪快にパクッたゲームもあるので、クオリティには期待してはいけない。


 
 収録されている『Night Defender』というゲーム。全然隠す気のない『ドンキーコング』パクリ。
 地味に2面がオリジナリティー出してきてムカツク。


 ただ、『ファンタズム』や『バニシングレーサー』といったプレミアソフトが収録されているので、
 「それらを合法的に遊べるなら、多少の粗には目をつむる!」という人にはギリギリオススメ。
 『ファンタズム』は3DSのバーチャルコンソールで遊んだほうがいいと思うけども。
 収録タイトルを見て、あとは個人の環境と好みだろうか。

 しかし、データイースト、アイレム、ジャレコの版権持ってるとこは、コンテンツを提供するにあたって、最低限の確認はしたほうがいい。
 これは明らかにハードのほうがイマイチなんだけど、微妙な挙動の重さなどで巻き添え食って
 「昔のゲームはやっぱり微妙だね」みたいに言われかねない。
 『バニシングレーサー』のオープニングデモみたいに、本来とは異なる挙動をしているものもあるわけだし……。

 とりあえず、イケメン版『シティコネクション』を合法的に遊ぶには良いハードなのかもしれない。




2017年1月16日

2016年総決算

 サイドバーの整理も兼ねて、2016年発売ソフトで個人的に注目していたものをリスト化。
 ★マークは俺が実際に購入したもの。気になった人はリンクから買ってくれてもいいのよ。


01/14 [PS4 / PS3 / PS Vita] オーディンスフィア レイヴスラシル
01/21 [PS4 / PS3 / Xbox One / Xbox360] バイオハザード0 HDリマスター ★(※Xbox Oneのダウンロード版)
01/28 [PS4 / PS3 / PS Vita] ドラゴンクエストビルダーズ アレフガルドを復活せよ ★

02/10 [3DS] 真・女神転生Ⅳ FINAL
02/10 [PS4] 戦場のヴァルキュリア リマスター
02/18 [PS4 / PS Vita] いけにえと雪のセツナ
02/18 [PS4 / PS3 / PS Vita] 進撃の巨人
02/18 [PS Vita] 艦これ改
02/18 [PS4] ストリートファイターⅤ
02/25 [3DS] ロックマン クラシックス コレクション ★(※Xbox Oneのダウンロード版)
02/25 [Xbox One] Xbox Elite コントローラ ★

03/03 [PS4]ライフ イズ ストレンジ
03/10 [PS4 / Xbox One] ディビジョン
03/24 [PS4] DEAD OR ALIVE Xtreme 3 Fortune ★
03/24 [PS Vita] DEAD OR ALIVE Xtreme 3 Venus
03/24 [Xbox One] STRANGER OF SWORD CITY ★(※未開封)
03/24 [PS4 / Xbox One] ダークソウルⅢ ★
03/28 [書籍] DEAD OR ALIVE Xtreme 3 ビジュアルガイド ★
03/31 [PS4 / PS3] スターオーシャン5 ★

04/07 [PS4 / Xbox One] ファークライ プライマル
04/28 [PS Vita] EVE burst error R

05/26 [PS4 / PS3] ギルティギア Xrd -Revelator-
05/27 [PS4 / PS Vita] ドラゴンクエストヒーローズⅡ 双子の王と予言の終わり

06/09 [3DS] 逆転裁判6
06/28 [PS4 / Xbox One] 7 Days to Die

07/21 [PS Vita] 新訳・剣の街の異邦人 黒の宮殿
07/21 [PS Vita] イースⅧ -Lacrimosa of DANA-

08/25 [PS4] No Man's Sky
08/25 [PS4] THE KING OF FIGHTERS XIV

09/15 [PS4 / Xbox One / PC] バイオショック コレクション ★(※Xbox Oneのダウンロード版。手付かず)

10/13 [PS4] PS VR
10/13 [PS Vita] デモンゲイズ2

11/01 [PS4 / PS Vita] Shantae: Risky Beats Edition
11/10 ニンテンドークラシックミニ ファミリーコンピュータ ★
11/11 PS4 Pro
11/24 Xbox One S
11/24 [3DS] RPGツクール フェス
11/29 [PS4 / Xbox One] ファイナルファンタジーXV ★

12/01 [3DS] スーパーマリオメーカー for ニンテンドー3DS
12/01 [PS4 / Xbox One] バイオハザード4 ★(※Xbox Oneのダウンロード版)
12/01 [PS4 / Xbox One] バイオハザード5 ★(※Xbox Oneのダウンロード版)
12/06 [PS4] 人喰いの大鷲トリコ ★
12/08 [Xbox One] Dead Rising 4
12/08 [PS4] ディアブロⅢ リーパー オブ ソウルズ アルティメット イービル エディション【新価格版】
12/15 [PS Vita] サガ スカーレットグレイス ★
12/22 [PS4] シャーロックホームズ -悪魔の娘-
12/22 [3DS] セガ3D復刻アーカイブス3 FINAL STAGE
12/28 [書籍] ファイナルファンタジーXV アルティマニア -バトル+マップSIDE- ★
12/28 [書籍] ファイナルファンタジーXV アルティマニア -シナリオSIDE- ★


 ↑はゲーム以外も混ざっているが、純粋にゲームだけで数えると13本。
 『スターオーシャン5』は年始のセールで購入したものなので除外するとして12本。
 24本買った2016年と比べると半減したが、ダウンロードソフトは見落としが多いので、この限りではない。
 Xbox Oneは結構豪快に値段落としてくるセールが多いので、Xbox OneとSteamで購入したゲームを足すと相当いってそう。
 なお、↑のリストにSteamは含めていない。

 この中から「今年、俺は何本のゲームをちゃんと遊んだのだろうか」と振り返ってみた。


 ■2016年発売のゲームでクリアーしたもの……

  ドラゴンクエストビルダーズ
  バイオハザード0 HDリマスター
  DEAD OR ALIVE Xtreme 3 Fortune
  ダークソウルⅢ
  EVE burst error R
  バイオハザード4
  バイオハザード5
  ディビジョン
  デッドライジング4
  FF15
  人喰いの大鷲トリコ

 ■2016年発売じゃないけどクリアーしたもの……

  ホットラインマイアミ
  グラビティデイズ
  ダークソウル2のハイスペック版
  PS4版のFF7

 ■トロフィー/実績をMAXまで取ったもの……

  EVE burst error R
  バイオハザード4
  グラビティデイズ
  ダークソウル2のハイスペック版
  PS4版のFF7


 んー……合格! と言ってもいいだろう、これなら。昨年はゼロだったもんなぁ。
 ただ、リメイクというか移植というかHDリマスターというか、それ系統のゲームが多いので、ちょっとどうかという感じ。
 それらを省くと、トロフィー/実績をMAXまで取ったものは『グラビティデイズ』のみになってしまう。
 『ディビジョン』『EVE burst error R』『デッドライジング4』は仕事でやったものなので、
 クリアーしたゲームには一応入れているが、数的にはノーカウントとしている。

 昨年同様に各ソフトの簡易レビューを載せていきたいが、まとめて一気にやると大変なので、
 できた分だけ更新していくスタイルで、1月中に全部紹介を目指して……。


2017年1月14日

安楽椅子探偵 ON STAGE

anrak


 1月5日に放映された懸賞金付き推理ドラマ『安楽椅子探偵 ON STAGE』。
 出題編が5日放映、解答編が13日放映で、10日正午までにエレガントな解答を送った人には賞金50万円という企画。
 金の亡者と化した俺は新年早々フルスロットルで脳を酷使して挑んだのだが、惜しくもエレガント解答ならず。
 犯人名も推理プロセスも当たってただけに「うおおおう……」と悶えている。

 応募総数は6,819通、その内、犯人名正解は4,081通(約60%)、犯人とその理由まで正解は32通(約0.47%)だったそうな。
 32名の内、2名が甲乙つけがたいエレガント解答だったため、賞金はこの2名で等分。
 残りの30名も特製クリアファイルとか貰えるらしいので「30名に入ってるといいなァ……入ってるよね?」とソワソワ。
 よく見たらこのクリアファイル、本格ミステリー30周年記念ということで我孫子武丸氏のサインも入っている。欲しいなァこれ。
 十角館のクリアファイルというだけで、すでに欲しい。
 どこまで言及していればエレガントで、どこまで書いていれば30名以内かが明確でないため、もはや祈るしかない……。

 ただ、今回はちょっと制作側の詰めが甘いようにも感じた。ミステリーにおける証明は完璧なロジックを求められ、
 この安楽椅子探偵シリーズは「映像から得られる情報のみで真相に迫る」という趣旨。
 ならば映像には細心の注意を払うべきだと思うのだが、引き出しの金具に撮影スタッフと思しき影が動いているのが映っていたり、
 喫茶店のメニューに「定休日は日曜」と書いてあったり
と、推理に影響するミスが見られた。

 スタッフの影に関しては「この時間、この部屋に誰かが居た証拠」になり得るし、
 日曜定休日に関しては、犯行時刻に容疑者のひとりがその喫茶店で打ち合わせをしていたという重要なアリバイがあり、
 よりによってその日が日曜日。このドラマでは頻繁に回想シーンも挟まるのだが、この打ち合わせに関しては
 回想シーンが用意されておらず、打ち合わせをしていたという証言のみだったため、この証言が嘘である可能性が高かった。
 解答編ではこれらの点に特に言及されなかったため、スタッフのミスということなのだろう。


 映像以外にも、そもそもの作りにもいくつか疑問点があった。

 ・劇中でわざわざ意味ありげに語られる「犯人は、なぜ千秋楽に殺人を決行したのか」
  →特に意味はない。解答編で明かされる動機だと、公演初日に実行してもおかしくないような。

 ・「針がモロ見えすぎて、犯行前に誰かに気付かれたら終わるけど……」
  →至近距離でイスの背部分を見るスタッフが2人ほど居たけど、運良く2人ともスルー。

 ・「二卵性の双子という設定の意味は?」
  →特に意味はない。兄弟とか友人でも何の問題もなかった。

 ・「資料室の変化の比較対象が事件当日とその約1か月前になってしまうため、根拠の確実性に乏しい」
  →そこは考えなくていい。1か月の間に停電が起こった可能性や、誰かが何かをいじったりした可能性は除外。

 ……などなど。針はせめて「普段は見えないけど、イスにもたれたら刺さる仕組み」くらいにはできたような。

 今後DVD化などされて、「まだ見てないけど推理に挑戦する予定がある人」にとってはコアなネタバレになる可能性があるので
 一応伏せておくが(※見てもいい人はマウスでピーッと)、
 特に「安夫は『3時に資料室』という電話を受けた後、忙しかったので結局行かなかったという真相は参った。
 ここは事件の全貌を推理するための重要な部分でもあるし、この事実を明確にできる証拠は提示してほしかった。
 最低でも映像内に「その時刻に安夫が違う場所に居た証拠」を映しておかないと、アンフェアにあたるんじゃないだろうか。


 この企画は8年ぶりで、前回の『安楽椅子探偵と忘却の岬』でも挑んだのだが、最後の二択でミスッた苦い経験があった。
 今回はまあまあリベンジできたということで満足なのだが、この企画、スポンサーを募ってもっと定期的にやってほしいなァと思う。
 特に出題編の映像は本当に何度もチェックすることになるため、間に入るCM(配信だとPR動画)が脳に刷り込まれてしまった。
 宣伝効果はスゴいと思うので、各企業、検討してほしいものだ。
 毎年恒例くらいにしてくれると、いい楽しみになるし、普段は推理小説なんか読まない視聴者も推理する楽しみを知ることで、
 推理小説人気の拡大や、推理作家の宣伝にもなるんじゃないだろうか。

 ただ……映像のチェックは、原作者も映像制作スタッフも念入りにお願いしたい。
 あと、クリアファイルくれ。




2017年1月12日

映画『貞子 VS 伽椰子』


 『リング』ファンとしては気になっていた1本。
 年始にゲオに行ったときにレンタルビデオコーナーも見て回っていたのだが、見事に全部レンタル中だった。
 12月にレンタル開始されたばかりなので、まあ年末年始となるとそりゃ皆食いつくよねっていう。
 仕方ないので、U-NEXTの31日無料トライアルを利用して観ることに。

 『フレディ VS ジェイソン』、『エイリアン VS. プレデター』といったドリームマッチ映画は海外だと多いが、日本だとあんまり見られない。
 洋画に比べると、邦画はこういうキャラクター性に関しては弱いんだな、と認識させられる。
 『ゴジラ vs キングギドラ』みたいなのしか思いつかない。

 改めて邦画のドリームマッチを考えてみよう……となると、『男はつらいよ VS 釣りバカ日誌』みたいな
 ワケの分からないことになる。何やるんだ。スーさんに見込まれた寅さんがスーさんの会社に入社して、
 得意の口上と実演販売でメキメキと頭角を現して一気に高給取りになって、
 背広姿で「オイ、さくら! 今帰ったぞ」とか言うのか。クソッ、ちょっとおもしろそうだぞ。限りなく『こち亀』臭がするが。
 そうか、そう考えると『こち亀』の根底にあるのは『男はつらいよ』だったのか。麗子=さくらポジなんだな……。

 『あぶない刑事 VS 踊る大捜査線』とかも見てみたい。室井さんと木の実ナナが協力して後方支援とか超見たい。
 その他で対抗できるのは多分、時代劇の名優対決くらいだろう。
 『暴れん坊将軍 VS 遠山の金さん』くらいのことをやらないと、ジャパン的には分が悪い。
 暴れん坊将軍が殺陣でフルボッコした後に、お白州で金さんが裁きを言い渡すとか。
 悪人が「あっ、お前はあのときの……!」を2回も味わうという悪魔のコンボ。人間不信になるよな、きっと。

 あと、よく考えたら、俺の大好きな時代劇『八百八町夢日記』は、実在の凄腕奉行と鼠小僧が手を組むという、
 ある意味、ドリームマッチだったのかもしれない……。


 ……というわけで話が逸れたが『貞子 VS 伽椰子』。
 何せ『リング』と『呪怨』の呪いを同時進行する必要があるので、駆け足な展開になるんじゃないかなーと危惧していたのだが、
 中盤までは予想以上におもしろく、「あれっ、まさかの名作……?」とワクワク。
 あらゆる面において「適当に作った感」がなく、『リング』『呪怨』それぞれのシリーズに対するリスペクトが完璧。
 双方のシリーズ新作ともいえるような展開には正直、引き込まれた。
 ただ、話の展開速度上、呪いのビデオの猶予期間が7日から2日に変更されていたのは苦笑い。

 しかし、想像を絶する投げっぱなしからの聖飢魔Ⅱによるエンディングテーマスタートで、悪い意味で度肝を抜かれた。
 ここまで何も解決しないで突然終わるのもスゴい。「おもしろくなってきた! さあ、ここからどうする!」というところで
 唐突に終わるので、感想としてはやっぱり「えー……」になってしまう。超惜しい作品。


 このテの対決モノは、「双方の得意とする武器が、相手にどういう形で通用するか?」という、
 ファンの妄想する戦闘能力格付けチェック的な部分こそ焦点なんじゃないかと思うが、
 貞子が俊雄を髪の毛でテレビの中に引きずり込んだ!→しばらく経ってから普通にそのへんに俊雄出現、みたいな、
 「あれ? 結局ノーダメージだったの?」という肩透かしの応酬。バトルが進んでいる感じが全然ない。

 海外のホラーは物理的な攻撃によるスプラッター系、いわゆる一般人が対抗できない圧倒的殺人力による恐怖が多いのに対し、
 日本のホラーは「呪い殺す」という、非常に攻撃力が表現しづらい抽象的なもの。
 ここがネックになって、お互いの戦闘能力を満足に表現できなかったのではと感じる。

 この映画を楽しみに観るような人は「貞子と伽椰子の直接対決」を待ち望んでいると思うのだが、そういったシーンは終盤の10分程度。
 前述のノーダメージムードと相まって、物足りなさを感じる人は多いように思う。
 ただ、貞子も伽椰子も実体を持たない幽霊のようなものだと思っていたので、伽椰子が貞子を床に押さえつけたときに
 ゴンッて音がしてたのは、ちょっと笑ってしまった。

 伽椰子と俊雄はそれなりに物理攻撃も強い感じだが、貞子は「超能力による心臓停止」という、
 「伽椰子と俊雄に効くんかそれ」という攻撃しか持たないためか、『貞子3D』から追加された "髪の毛による攻撃" が多い。
 元々、貞子の髪の毛はホラーとしての記号のひとつであって、攻撃手段じゃなかったんだけどね……。
 『貞子3D』のときはなんかもう新手の歌舞伎妖怪みたいになってたし、もうちょい進化したら『ギルティギア』のミリアになりそう。

 しかし、伽椰子と俊雄は家ありきの怨霊、貞子はテレビありきの怨霊なので、その点をもっとフィーチャーしてほしかった。
 お互いの弱点に気付き、そこを突く、みたいな。お互いが「どう攻めるか」をもっと見たかった気はする。
 ……でも、いざ出現したらもう貞子はテレビ関係なく動けるし、俊雄は家の外の扉付近まで出て来てたしなぁ。
 両者共、弱点があるようでないのかもしれん。貞子はギロ目ショットも使ってたし、
 なんだかんだで、短時間ながらもお互い手の内はフルに使っていたのだろうか……。

 弱点といえば、貞子出現後に霊媒師が「貞子の目を見るな!」と助言してたのは、ちょっとおもしろかった。
 呪いのビデオを見て生還した人間は貞子とは会わずに済んでいるはずなので、地味に初の貞子対策助言者。
 貞子は超能力で心臓麻痺を起こさせるはずなので、目を見ようが見まいが関係ないはずなんだけど、
 なんか主役の女の子は目をつむって回避してたし、「目を見なければセーフ」とかいう新しいルールが追加されたんだろうか。
 貞子だけ弱点が増えていく。


 この映画、「企画として聞いた瞬間は『おもしろそう!』ってなるけど、冷静に各要素を検証していくと
 『あ、これ、やっちゃダメなやつだ』という点がどんどん判明していく」という、厄介なケース。
 どちら側も「死という概念がない怨霊」だから、どんなに物理的な攻撃を繰り出そうが、呪い力で何らかのダメージを与えようが、
 いくらやったところでどっちも死ななくて決着つかんよねという。

 それでもやはり、アクションシーンにもう少し工夫をして、貞子と伽椰子の呪いバトルを「魅せる」ことができていれば、
 海外でも人気を博したんじゃないだろうかと思えるだけに残念。海外にはいないタイプのキャラだし、外国人こういうの好きそう。
 気が早いけど、ハリウッドリメイクしてほしい。もう、貞子が髪の毛の隙間に見える目からレーザー出していいよ。

 そういや後半、デキる霊媒師コンビとして「経蔵」と「珠緒」という2人が出てくるのだが、なんかスゴい既視感があるんだよな……。
 何だろう。この既視感の元になってる記憶のほうを知りたい。大昔の霊媒系マンガか何かだと思うんだけど。昭和の香り。
 この1作で消費するにはもったいないキャラクター性を感じただけに、この映画の投げっぱなし結末は残念としか言いようがない。


 『リング』での貞子の動きは不気味そのもので、あの歩き方は個人的に芸術だと思っているのだが、
 あれと比べると本作の貞子はややスタイリッシュになった感があり、どこか女らしさすら感じさせるのが印象的だった。
 テレビから出てきて立ち上がったとき、顔が見えないけど美人に見えるというか。

 『リング』の最後に出てくる貞子も女性が演じていたのだが、あっちはどこか女らしさを捨てた、"怨霊らしさ" があって、
 だからこそ余計に怖かった。「具体的に、何がどう違うのだろう」と『リング』を観返してしまったが、
 『リング』の貞子は女性にしてはかなり長身の演者であることや、肩幅が結構あることなどが大きいかもしれない。
 あの「肩から来る」感じの歩き方は本作でも健在。
 あと、本作の貞子は両手を体の前で揃えるポーズが多いが、『リング』の貞子は割と普通に立っているだけだったりする。
 ↓の宣伝動画に至っては、立ち姿が内股ということもあって、もはや怖いというより可愛い。



 この『貞子 VS 伽椰子』は小説版も出ており、しかも小学館ジュニア文庫版角川ホラー文庫版で話も微妙に違うらしい。
 『リング』大好きっ子の俺は、小説版はおろか漫画版すら網羅したほどなので、ぜひ読んでみたくはあるのだが、
 よりによってなぜ2種類も出すのか……。小学館ジュニア版は映画版準拠、角川ホラー版は結構なオリジナル展開らしい。
 うーん……両方読んでみたいが、今の俺は1冊読むのに多大な時間を要する首の持ち主……。

 それはそうとU-NEXTの無料トライアルは、31日以内に解約手続きをすれば一切お金はかからない。
 せっかくなので期間中にフルに利用してから解約しようとは思っているが、あと何日か忘れないようにせねば……。
 「あと何日か気にしながらビクビクする」って、こんなところにまさかの貞子テイスト。



2017年1月 3日

PSPの大掃除

 昨年末に判明してしまったPSPのアナログスティック誤作動修理のため、軽く分解してみることに。
 本体の分解手順はこの記事、アナログスティック部分の誤作動の仕組みや清掃方法などについてはこの記事が参考になった。
 型番が1000か2000か3000かで分解手順も変わってくるので、同様に自力修理を試みる人は調べるときにご注意を。

 俺のアナログスティックがおかしくなったPSPは2000なのだが、2000はアナログスティック周囲の隙間が多いらしく、
 ホコリが入りやすく、誤作動が最も起きやすい機種なのだとか。しかし「掃除したら直った」という記事を見たときも思ったことだが、
 "物理的なボタンの誤作動とホコリが関係している"ってのがイマイチ、ピンと来なかった。
 ホコリが綿みたいにギッシリ詰まっているならそりゃ誤作動もするだろうけど、
 そんなにホコリが詰まるような管理してないし、本体の中にそんな大量のホコリが詰まるスペースないし。

 記事を読んでいくと、アナログスティックの動作には導電ゴムというパーツが関係しているらしく、
 ここにホコリが触れているとしたら誤動作も有り得るのか……と、分かったような分からないような感じのまま、分解。
 予想以上にホコリがたまっており、「アナログスティックの隙間、侮れねー」と思いつつ、綿棒で拭き取り。
 とりあえずこれで起動して試してみたところ、誤作動が直っていた。マジでこれだけのことで直るとは……。

 ただ、ひとつ問題があって、PSPの2000の分解には、T2ドライバーという特殊な工具が必要になる。
 といっても、これがないと絶対掃除できないわけでもなくて、T2ドライバーが必要なネジは2か所のみ。
 小さいプラスドライバーさえあれば9割方分解可能で、本体のケースはわずかに開くので、
 そこの隙間から綿棒でチョイチョイとやれば、カンタンな掃除なら可能。
 生命の玉が4つ必要なところ、3つだけで開いた隙間をこじ開けるウォーズマンの如く。あんな豪快に開けたら本体のケース割れるけど。
 それはそうと、あのときのウォーズマン、キン肉マンと一緒に逃げれば良かったよね……。

 しかし、掃除している隙に液晶パネルのほうに小さいゴミが挟まってしまったらしく、起動してみたら2か所ほど気になるゴミを確認。
 液晶パネルを隅々まで掃除しようとすると、T2ドライバー要るなぁ……というか〇×△□ボタンのほうもホコリが見えるし、
 1回、ちゃんとフル分解して掃除したい気もする。というわけでAmazonカートにキープ。
 何か他に買うものができたときに、一緒に注文しよう……。

 しかし「俺のアナログスティックがおかしくなった」とか書くと変な誤解を招くよね。
 誤作動は毎朝起こすけどな、ガハハ。


 


 
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