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2009年6月17日

中途半端に遅い『逆転検事』レビュー

パッケージ

「あとで書こう、あとで……」と思ってたら1週間、2週間と時は経って、危うく忘れるところだったので、急いでまとめたよ『逆転検事』レビュー。最近何書いても長々となっちゃうから、要点を簡潔に! と思ってたらやっぱり長くなったので適当に斜め読みしてね!

■システム上の欠点

 ・マップを移動しながら調べるとき、画面右下に「調べる」と出るかどうかで調べられる箇所を判断すると思うのだが、プレイヤーがタッチペンを持つ右手に「調べる」が遮られてしまうため、タッチペンを持つ手を画面下方にずらすか、やや左に倒して操作しなければいけない。「調べる」表示は画面上方に出すべきだっただろう。

 さらに言えば、ミツルギたちが実際にマップ画面を移動する必要性は薄かったように思う。もちろん、これがないと、まんま『逆転裁判』の探偵パートそのものになってしまうが……。

 マップを昔ながらのアドベンチャーゲームのように2D一枚絵にする……と、ホントに旧世代の作りになってしまうし、3D化して、主観視点でしゃがんだりホフク前進みたいな状態もできるようにして、本棚と床のスキマに落ちていた証拠品を発見する……などの要素があったら面白かったと思うが、DSで3Dはキツいしなァ……。

 ・これまでの『逆転裁判1~4』でもあったことだが、何が怪しいか、指摘したいことは分かっているのに、証拠品の組み合わせが正しくなかったり、微妙に調べきれていないがゆえにミス扱いになることが多々あった。こういったことを防ぐ方法はなかったものだろうか?

■ストーリーについて

 ・一話完結型ではなく、全5話がストーリー全体に密接に関わりすぎていることと、時間軸が前後しまくるため、3話、4話、と進めていっても、今ひとつ進行度というか達成感が感じられない。一見関係ないように見えたいくつかの事件が最終話で一気に繋がりを見せたほうが良かった気がする。

 『4』は全体で見ると壮大な話なのだが、ひとつひとつの話がそれ自体で完結しており、最終話で結実する。『逆転検事』では、ひとつの話が終わっても謎が残っていることが多く、ちょっと釈然としないまま次の話に進まされている印象を受けた。特に第一話の、ミツルギの背に銃を向けた人間は結局誰なのか、その話の中で判明しないのはいただけなかった(第一話の中に登場しない人物である)。

 あと、第一話で「被害者と繋がりが深すぎる」ということで事件を担当すると言い出したユウキ検事だが、ミツルギたちよりもユウキ検事のほうが繋がり深くないか?

 ・主に最終話だが、「くっ、もう追い詰められそうな証拠がない……ここまでなのか……!?」→「待った!」→「お、お前は!?」→「アイツがくれたこのチャンスを絶対に生かす! 追い詰めてみせる! これが最後のチャンスだ!」といった展開が何度もあり、プレイヤー側のテンションが上がりづらい。「今度こそこれでラストか!」と思ってたらまだ続きがあった、ってのが繰り返されるため、息継ぎしようとしたらまた水中に顔を突っ込まれるような息苦しさを感じる。ゲームのシナリオにおける「効果的かつ段階的な盛り上げ方」というのが全く考えられていない。『逆転裁判』シリーズと比べると最も劣っていると感じた部分かもしれない。

『逆転裁判1~3』までも、こういう展開はあったが、「よ、よーし繋がった」的な安堵感があった。うーむ、何が違うのだろう。

 ■キャラクターについて

 ・ミツルギ

 主人公は様々なハプニングとピンチに遭遇しなければならない! ……ので、本来のクールなキャラクターには似合わないような事件の巻き込まれ方をすることが多々あるが、単にクールなだけではなく、元々少しユーモアがあるキャラだったので、成歩堂よりは理知的なカンジで、意外と違和感なく主人公としてゲームを進めることができた。

 オバチャンの登場による慌てっぷりなどはもはやシリーズ名物だが、オバチャン以外にも、こういったシリーズファン向けのサービスは多く仕込まれており、逆に仕込まれすぎてて、これが初めてプレイする『逆転』シリーズ、という人には理解できない要素が多すぎるんじゃないかな、という気はした。

「これは『逆転』ファン向けのゲームなんだから、そんなの当たり前じゃないか」と思う人もいるかもしれないが、開発側は雑誌のインタビューなどで「『逆転』シリーズをやったことない人でも楽しめるように作った」と公言している。

 例えば『4』は、『1~3』を知らずともプレイできるし、知っていれば尚、楽しめる。これは、『1~3』と『4』の繋がりを極力削り、前作の関連キャラなどが出てきても「知ってる人だけ分かればいい」作りになっているからだ。

 しかし『逆転検事』では、いちいち「この人はどっかで見たような……」とかミツルギのモノローグが入入ったり、個性強そうなキャラなのにチョイ役だったりで、初めて遊ぶ人の中には「こいつが怪しい!」と本気で思う人もいるんじゃなかろーか、と余計な心配をしてしまうのであった。

 ・一条美雲

 口が大きめにデザインされているせいか、よりマンガ的な親しみやすさがあり、久々に好感が持てるキャラだったように思う。「ぬすみちゃん」の性能が高すぎるが……。事前に雑誌等で「怪盗」的な紹介がなされていたため、第2話のコノミチは美雲の変装かと思ってしまった。だってキャラデザインが似てたんだもん……。

 あと、笑った時の口が大きいことと、これまた微妙に似てるため、美雲は一条ではなく葛の娘なんじゃ? とも思ってしまった。関係なかったみたいだが……。

 ・イトノコ

 「イトノコだなあ」としか言えない活躍だったが、これはつまりイトノコというキャラを完璧に動かせていたということなのだろーか。うーん、奥が深いぜイトノコ。

 ・ロウ捜査官

 アクが強かった『逆転』シリーズのキャラと比較すると、これでも地味で個性が弱く感じるから不思議だ。『4』の牙流検事もそうだったが、不利になった場合の表情やポーズがあまりデフォルメされないからではないだろうか? そう考えると『3』のゴドー検事の個性は凄まじかった……。

 ■全体について

 言わば『逆転裁判』の探偵パートオンリーにして、簡易的な裁判パートをくっつけたようなゲームシステムなので、スピンオフ作品とはいえ、『逆転』シリーズが進化しているとは言いがたい。

 キャラクターの項でも書いたが、「『逆転』シリーズをやったことない人でも楽しめるように作った」とは言われているものの、プレイしてみると、やっぱりシリーズファン向けの外伝ソフトという印象が強い。『逆転裁判』の持つ力に、相当もたれかかった作りになっている。特に「異議あり!」は法廷だからこそ意味があるセリフなので、殺人現場の検証中に、現場で重要参考人や死体の第一発見者などに証言させて「異議あり!」とか言ってるのは違和感がつきまとう。今回はゲームの性質上、机をバン、と叩く動作がなかったが、あれは意外と『逆転裁判』のアツさを構成する大事な要素だったんだなと感じさせられた。

『逆転裁判』では、探偵パートと法廷パートに分かれていて、探偵パートが終わった時点でその話の折り返し地点だというのが分かっていたので、一息つくべき場所がなんとなく分かったのだが、本作ではどこが区切りなのかが分かりづらかった。その話のクライマックスが終わりかけている時に「あ、これもしかしてクライマックスじゃね?」という感じ。

 本作は巧氏が関わっていないとの事だが、『逆転』テイスト自体はよく研究されていると思う。ただ、核というか、形勢不利を「逆転」した時の「キター」感が弱く感じた。これは、『逆転』シリーズ名物でもある敵のリアクションが弱かったこともあるが、成歩堂と御剣ではやはりキャラクターが違いすぎることも大きいように思う。成歩堂がホントにピンチに陥った時、画面の右側からさりげなく助けてくれる時の御剣がカッコ良すぎるため、やはり彼は「脇役でこそ光る」キャラな気もする……。

 システム的に特筆するような部分がないため、あくまで外伝であり、続編のようなものは期待できないだろう。『4』もそうだったが、『逆転』シリーズをこれからどういった方向で成長させていくか、今がまさに混迷の時であり、『逆転検事』は、その時間稼ぎとも言える。巧氏による何らかの新作が作られていると嬉しいが……。


 ……つくづく思うのが、「これは良かった! オススメだよ!」というレビューでない限り、誰も得をしないということ。強いて言えば「買うかどうか迷ってる人が買うのを辞める」手助けにしかならないんスよね。

 もちろん、ゲームをひとつの作品として批評するというコンセプトならそれはそれでいいと思うんですけど、今の時代、そんな高尚な目的で書かれたものの需要があるとは思えないんですよね。

 過去にゲーム批評で堀井雄二が「人それぞれ感じ方が違うのだから、Aの人が面白いと感じても、Bの人には面白くないかもしれない。また、その逆もあるわけで、ゲームを批評したり、ましてや点数をつけたりすることは全くの無意味」みたいなことを遠まわしにやんわりと書いてて「さりげなく雑誌の存在そのものを否定されてるよゲーム批評!」とか思ってたんですけど、昔は「そうは言っても、だいたいどんな感じのゲームなのかの目安にはなるだろう」と思ってたものの、最近は「そうかもなあ」と感じるようになりました。

 ラーメン好きな人って、今、地球上に存在する全種類のラーメンを食べたことがあったとしても、まだ自分の行ったことのない「隠れた名店」と聞くと、やっぱり行ってみたくなるらしいんですよね。

「しょうゆラーメン」と一口に言っても全国同じではなく微妙にそれぞれ違うように、ゲームで「RPG」「アクション」と言っても、味付け次第でいろんなものが生まれます。ゲームのレビューというのは「ラーメン食べ歩きガイド」みたいなもので、全国を渡り歩いてありとあらゆるラーメンを食べつくした達人でも、フラリと入ったコンビニで「まだこんなにあった! 隠れた名店100」みたいなタイトルの本を見かけたら、やっぱりちょっと見てみたくなると思うんですよ。「その中にひとつでもアタリがあるなら、めっけもん」て感じで。

 何を言いたかったか分からなくなってきましたけど、えーと、要するに……ゲームのレビューというものに価値を見い出したいというか美味しいラーメンが食べたいというか……えーと……俺がラーメンだ!

[DS] | 14:12 | コメント (0)

2009年5月28日

DS3連発

DS×3

 いつの間にやら『逆転検事』の発売日なわけですが、まあ待て。これはクリアまでには時間かかるし、レビューはまだ先に……というわけで、ちょっと違うゲームの話をしようじゃないか。

タクティクスレイヤー リティナガード戦記

『タクティクスレイヤー リティナガード戦記』。
タイトルやパッケージを見ても、昨今のDSラッシュの中では楽勝で埋もれそうな地味さなんですが、何気に制作は、開発会社ニンジャスタジオ、キャラクターデザイン:吉田 音という『降魔霊符伝イヅナ』コンビで、コスプレによってキャラのステータスが変化するシミュレーションRPGという、PCエンジンの『女神天国』ファンの皆様、大変長らくお待たせ致しましたといった感じの着せ替えパラダイスはドット絵マニアが陰腹を切って殿にオススメするレベル。拙者の天守閣も絶賛炎上中でして、「D3パブリッシャーだから、どうせ……」と思っていた人は残念でしたと言うしかないほどの良い意味で予想を裏切る良作っぷり。これ絶対品薄になるぞオイ! Amazonもう在庫ないけど!

とりあえず公式サイトの「スペシャルコンテンツ」のとこにある「ムービー」か、Amazonの商品紹介のとこにあるPVは見ておくべき。『どきどき魔女神判』の頃から思ってたけど、DSって結構セーフなんだァ……。揺れおる揺れおるフォフォフォ。PVすら見るの面倒なヤツラは、画素弱いケータイでアレだけど、これでも見てろ!

gaijin

gaijin2

 コスチュームによって習得スキルが変化し、例えばナース服だと回復系スキル。しばらくその状態で戦うとスキルをマスターし、ナース服を脱いでも使用できるという、『FF9』とか『ロストオデッセイ』のアクセサリースキル習得型。しかし習得可能数が決まっており、すべてのスキルを片っ端から習得させることはできず、キャラごとに取捨選択を迫られる。これは一見デメリットに見えるが、最終的に没個性になる全習得よりも役割分担を考えるとキャラを大事にできる仕様な気も。スキルはいつでも習得し直しができるので、そこまで深く考えなくてもいいかも。

 あとAmazonのカスタマーレビューで「真ん中の剣持っている女性が主人公かと思えましたが男性なんですね。」とか書かれてて「えっ!? このセーラー服でスカートはいてるの男の子なの!? 着せ替えシミュレーションRPGだけでもお腹いっぱいなのに女装萌えまで盛り込むとかちょっと最前線突っ走りすぎじゃね!?」とか思ってたら、単に俺の文の読み違えでした。主人公は男で別に居て、剣持ってる女の子はヒロインみたいなもんです。あー、びっくりした。いい意味で。

とりあえずまだ序盤なので最終評価はワカランですが……この時点でこんなにソワソワさせてくれたゲームは数年ぶりだぜ!

 あと、もうひとつ。
原作読んでる人以外にはオススメしませんが……『CLAYMORE ~銀眼の魔女~』も購入。

CLAYMORE ~銀眼の魔女~

個人的に展開を楽しみにしてる数少ないマンガなんで、ゲーム化されたのが嬉しくて、デキ云々は置いといて即買い。横スクロール型の、『ドラキュラ』っぽい画面構成のアクションゲームなんですが、画面切り替わるごとに、ロムのゲームなのに「Now loading...」ワロス。一体何をそんなに頻繁に読み込んでるんだ……。

 今んとこ、ナウローディング以外は可もなく不可もなくといった感じですが、原作を追うストーリーになってるので、後半、使える技が増えて面白くなるのかしら……? ゲームオリジナルエピソードもあるらしいので、クリア後に何かあるのかもしれません。

 あと、スタート画面で主人公のクレア以外に「???」が2つありますが、公式サイトの情報によると、クリア後にテレサとミリアが使えるようです。あ、あれ、ヘレン様は……? 腕ぐるぐるどーんは?

[DS] | 15:42 | コメント (1)

2009年5月11日

3年目の真実

 全国一千万のXbox360実績マニアの皆様なら、サブがカバ夫に「父ちゃんの入れ歯めっかった?」と聞くくらい定番の話題となっていた『天外魔境ZIRIA ~遥かなるジパング~』の謎の実績最後のひとつなんですが、ついに昨日判明した模様。発売から実に3年だよ!

 最後のひとつは大方の予想通り「全ての連携技を習得」だったようなのですが、そもそもこの連携技、技と技の組み合わせによって発動するものの、組み合わせ数が天文学的数字になるため、大多数の人が「誰かが見つけてくれるのを待とう……」みたいなカンジでした。今回の判明も、内部解析したデータから技名だけが判明し、その技名から派生元の技を推理して試行錯誤したところヒットしたもののようです。パネェー 実績マニア、パネェー

 「確実に実績1000取れるものしか俺はやらないよ!」という方は、ただでさえ品薄な天外がこれを機に、もっと入手しづらくなる気もするので、つまり、のりこめー^^

[Xbox 360] | 02:24 | コメント (0)

2009年4月30日

PSP『ブランディッシュ ~ダークレヴナント~』攻略本レビュー

ブランディッシュ ~ダークレヴナント~ 公式攻略ガイドブック

 発売日に買ったのにもう2週間くらい経っててアレですけど、『ブランディッシュ ~ダークレヴナント~』の攻略本レビューなんぞを。「買う人は誰かに言われずとも買ってるだろうし、買わない人は何と言われても買わないだろうから別にいっかー」と思ってたんですが、なんかAmazonのカスタマーレビューでフルボッコになってたので、擁護というわけじゃないですけど、私の視点での感想と、攻略本事情について少し。

 まず、称号とその条件は網羅されてるっぽいこと、マップ攻略も、スイッチと扉の関連性まで詳しく載ってること、少しですが設定資料画も載ってるので、攻略本としては完璧な部類じゃないかと思います。96ページなので、本の厚さにしては1,500円(税別)という価格は高めに感じるかもしれませんが、多分、発行部数は相当少なく、仮に売り切れたとして重版はまず無いので、ファンは早めに買ったほうがよいですぞ~(ムック風に)。

 ただ、Amazonレビューでフルボッコになっていた最大の理由でもあるんですが、96ページ中、開幕8ページ以降は全てモノクロ紙面という作りなので、マップ攻略をパッと見た場合の分かりやすさという面では分が悪いと言わざるを得ません。データ的には詳しく書き込まれてるので、ちゃんと読めば、しっかりしてるとは思うんですけども。

 ページ下の欄外では、スタート地点で倒れてた男による独り言が毎ページ書かれているという小ネタが仕込まれてるんですが、30ページ分、何も書かれてないページがあったので、全ページ、何でもいいから書いといて欲しかったなーという気はします。アレスとドーラのサイドビューの姿をキャプってパラパラマンガでも作っておけばいいのに……と思ったけど、そもそもサイドビューの姿が存在しないんだな、このゲーム……。

 で、96ページ中、88ページがモノクロという点についてですが、これは完全に、昨今の攻略本出版事情によるものです。仮にこれをオールカラーにすれば素晴らしい本になったのは間違いありませんが、そうするとおそらく採算分岐的に出版不可能になるのです。

 オールカラーで出すこともできますが、採算を考えると、価格がおそらく2,000円を越えてしまうはずです。高いとやっぱり買わない人も出てきますし、96ページという薄さを考えると1,500円でも高いと感じる人が多いと思いますが、価格とカラー・モノクロの比率のバランスを考えた場合、これが限界だったのではないでしょうか。

 オールカラーにすることで売上が大きく変わる可能性があり、またその理由となる根拠を提示できれば、オールカラーも実現したのかもしれませんが、このゲームの場合、おそらくそれはありません。ただでさえマイナーな部類に入るゲームですから、冒頭で述べたように「買う人はモノクロだろうがカラーでも買うし、買わない人はオールカラーでも買わない」だろうから、です。

 攻略本の制作・出版は、ゲームの販売本数の10分の1が最初の目安と言われており、本を出すことで出版社が利益を得られるギリギリのラインが約3000部、つまりゲームが3万本くらい売れていなければならないということになります。ゲーム買った人の、10人に1人くらいは本買ってくれるんじゃないの、という考えですね。

 FFなどは販売本数がハンパないため、クソ分厚い本でオールカラーにしても本の価格1,500円とかで出せたりしますが、Xbox360の大作RPGの攻略本が2,000円を越えてるのは、言われてるほど売れてないからです。最も売れたであろう『テイルズ オブ ヴェスペリア』が確か10万本いったかどうかだったのではないでしょうか。『ヴェスペリア』の本は完売して一時期プレミアついた上に重版までかかったけどね!

 もちろん、3万本も売れていなくても本を刊行する場合もありますが、それはゲームの購買層が恐ろしくコアで「10人に1人どころか、3人に1人は買うんじゃねーの」という試算ができるようなゲームの場合、発刊されることもあると思います。この辺りの事情を出版社内の企画会議プレゼンで周囲を説得できれば、出版も可能……ということですね。以上、編集部在籍時代の受け売りデスケドネー

 『ブランディッシュ ~ダークレヴナント~』の場合だと、前述の「コアな購買層」で計算されていると思います。正直、3万本どころか、1万本いってないと思うんですよね。ただ、初回出荷は完売したらしいので、ファルコムの計算としてはほぼ完璧で、以降のリピート出荷を考えると最終的に15,000くらいは売れるのではないか、といったところでしょうか。

 特に新紀元社は、これまでにファルコムのゲームの本を多く出版しており、攻略本ラインナップの充実という面でも押さえておきたかったはずなので、多少のリスク(完売したとしても大して儲けにならない)を抱えてでも他社に先駆けて出しておきたかったというのがあるかもしれません。ファルコムのゲームといえば新紀元社、みたいな関係を築き上げてしまえば、以後、続々と発売されるファルコムゲーの攻略本制作を一手に引き受けることができ、『イース7』あたりがヒットしてくれれば、その本の儲けで今回の赤字も余裕で拭えるだろう……と、言わば先行投資ですね。俺ならそう考える!

 長々と書きましたが、まあ読み手としては「なんでオールカラーじゃないの!」という気持ちはあると思います。作ってる人も多分カラーで出したかったと思います。でもムリなのさー!

 僭越ながら俺が作った『バレットウィッチ』の本は、カラーとモノクロの比率は悩み抜いた挙句、112ページ中96ページカラー、16ページモノクロ。最大の理由はカラーでないと攻略ページの画面写真がイミフになってしまうこと(画面が暗いシーンが多々あったので)だったんですが、その分、必然的に価格が高くなるので、大型本にして高級感を出して回避した……と言うほど単純な問題でもなかったんですが、買って損はない本に仕上がってると思いますので、『バレットウィッチ』遊ぶ予定がある人はゼヒ! 価格が2,000円(税別)と高く感じるかもしれませんが、これ、出せただけで奇跡みたいな本なんだよ……。

 そういや関係ないけど『デススマイルズ』は、すでに3万を越えてリピート出荷中らしいことと、購買層がコアもコアなので、本出したら絶対売れる! 多分もうどっかの出版社が動いてると思うけど! ていうか俺が欲しいからどっか出して!

[PSP] [ゲーム攻略本] | 09:05 | コメント (0)

豚インフルエンザ? かかってこい

 少し前だと、このサイトでも気になる新作情報やゲーム系ニュースの中でツッコミどころのあるものをピックアップして紹介したりしてたんですけど、最近は代わりにツッコミ入れてくれてるブログやニュースサイトが増えてきて、ネタを見つける→すでに面白おかしく紹介されているといった感じで、俺も完全に単なる読者になりつつあります。

『キング・オブ・ファイターズ』の新作がなぜか『式神の城』ばりのシューティングとか、Xbox360版『デススマイルズ』がすでに3万本売れたらしいとか、シューティングというジャンルで3万という数字は異例、というかXbox360のゲームでジワジワ型ではなく発売直後に3万ってのがまたスゴいってこととか、『セインツロウ2』を使って草彅剛に似せて作ったキャラで街中を全裸で爆走させた人が居たとか、ネタに事欠かないんですけど、なら更新しろよって感じですよね。

 それとは全く関係ないんですけど、動画をご紹介。


Vol.04まであるのでZE・HI

 プロレスゲーの『エキサイティングプロレス』を使ってロマサガシリーズのキャラを作ったという動画なんですが、この動画はニコニコ動画の真骨頂というか、コメントがあるからこそ価値が出てる典型。ベアの入場シーンだけで腹筋の元が取れるデキ。これらのキャラが入り乱れて戦うロイヤルランブル戦の動画も上がってますので、そちらもどうぞ。これは久々にワラタ


ver.2008もあった……イフリート様の入場シーンはSASUGA

 しかし最初の動画の投稿日付を見ると2年前。俺は2年もこんな名動画を知らなかったのか!

[日常] | 08:30 | コメント (0)

2009年4月 8日

THE LAST REMNANT

1000
ゴゴゴゴゴ

 発売から5か月。痛恨とも言える2周目のミスと、HDDの導入が遅かったことで随分時間がかかってしまいましたが、チマチマと進めていた3周目で、ようやく『ラストレムナント』の実績が1000になり申した! お美事! お美事にござりまする!

 どうやら世間一般では『ラストレムナント』は、あんまり良いゲームとは評価されなかったようですが、個人的には久々にRPGの楽しさを感じさせてくれた1本でした。サガチームの作品だけあって、システム面は説明不足にも程がありましたが、『アンリミテッド・サガ』の「マップ上の移動方法がわからない」とか「HPの回復方法がわからない」というほどではないので安心して!

 ひとつ、『ラストレムナント』というゲームを通じて感じたことは、まずネットがなければ投げ出していたんじゃないだろうかということ。情報なしで始めると戸惑う要素が満載で、ネットで調べてみると「ああ、やっぱりみんなも同じような部分に悩んでるのか」ということが分かる。そんな中、誰かが突破口を開いてくれて、それをキッカケに他の人が別の要素の突破口を開いていく。手探りもいいとこの攻略をしているうち、「このゲーム、ある程度システムを理解すると超面白くね?」ということにポツポツ気付き始める。

 もちろん、これは「ユーザーが挫折せずに検証を続けた結果」なので、ゲームの作りとしてはほめられた部分ではないのですが、昨今ヌルくなったと言われるRPGで久々のサガテイストを感じるほどの不親切っぷりで、往年のファンはヘヴン状態だったと思います。多分。

 もうひとつはネット上の攻略wikiと攻略本は共存できるということ。
「ネット上の攻略まとめwikiが充実しすぎてて、攻略本を買う意義が薄れ、攻略本が売れなくなっている……」というのが最近の攻略本事情ですが、上で書いたように、『ラストレムナント』はネットでのユーザー同士の情報交換、攻略wikiの充実といったことは他のゲーム以上に激しく行われていたにも関わらず、攻略本の発売日を待ち望む人がかなり居ました。そう、本の定価が3,000円近くしても……です。

 クリアするだけなら、わざわざ本は要りません。割と適当にやってても多分クリアはできます。しかしクエスト制覇や実績1000を目指しつつ、RPGの楽しみ方のひとつである「俺のこだわりパーティ」作りとかし始めると、情報が全く足りませんでした。画面上に出ない隠しパラメータの類が多いこともありますが、単に何でもかんでも隠したら面白くなるのかと言われるとそれは絶対NOで、その隠れた部分をプレイヤーが「すっげぇ気になるー!」ことが大事。そのへんの作り方が絶妙だったのではないかと思います。やや旧世代の作り方で、今だと「不親切」と言われても文句が言えないレベルですが……。

 もちろん、隠しパラメータだけでなく、アイテムや仲間、ダンジョンマップとレアモンスターの出現場所など、データ量が膨大なため、「まとまった本が手元に欲しい!」と思うんですよね。読んでるうちに結構誤植も見つけちゃいましたけど……。重要な誤植については公式にお詫びが出てるので、本買った人は要チェキ。

OCG
もはや戦友……数々の付箋が戦いを物語っている

 おそらく最大の不満点に挙げる人も多いであろう、「キャラクターひとりひとりへの細かい指示ができない」点は、やってるうちに「これは、このゲーム最大の個性だ」と思いました。最大で18人居るので、5-5-4-4とか4-4-4-3-3とかのパーティに分けて戦うことになるのですが、18人ひとりひとりに指示出してたら1ターンごとのコマンド入力が大変だし、パーティごとに「大まかな指示」しか出せないのは正解だと思います。この「ある程度、仲間の判断に任せることの危うさ・面白さ」っていうのはファミコン版『ドラクエ4』のAI戦闘的な感じかな……? あ、クリフトは別な。

 指示コマンドを理解するまでは「回復したいのに、思い通りに回復の指示が出せない!」ってことや、1ターンに5つ出現するコマンドの中から選ばなければいけないため「運ゲー」と言われることもありましたが、実は「○○の状況の時にHPが○%以下」とか、コマンドはほとんど出現条件が決まっているので、よく使うコマンドだけ把握してしまえば、ほぼ思い通りに指示できます。

 とりあえず覚えておかないとイカンのは……

・「回復系のアーツを覚えているはずなのに、この状況でなぜ回復コマンドが出ない!」という場合……薬草系アーツは、使用するアイテムの数が底を尽きている可能性がある。回復魔法系アーツは、サイレス状態のため魔法が使えない状態にある可能性がある。

・「HP回復にまわれ」「急いでHPを回復だ!」は、自分のパーティだけの場合と他のパーティも回復できるのと2パターンある。画面上部に出るコマンド説明文で判断。

・「救助しろ」は、壊滅したパーティを蘇生した後、自パーティのHPが減っていたら自パーティも回復する場合がある。つまり自分のパーティも危ない時は、自分のとこを回復してから蘇生に向かうより、イチかバチか危険な状態のまま救助に向かったほうが良い場合が多い。

 なお、「救助しろ」自体をインターセプトで邪魔される場合があるが、すでに敵とロックアップしている自パーティがロックアップを解除して救助に向かう場合、100%成功する。

・「魅了から無理やり解放!」のコマンドは、蘇生できるキャラがいないと出現しない。

・1ターン目に必ずカーズを使ってくる敵に対しては、1ターン目に全パーティ極力待機して、被害を最小限に食い止める。

 ってことくらいでしょうか……。

 一手のミスが大惨事に繋がる重要なボス戦とかで、たまーに「回復はいいけど、そっちよりこっちの回復が先だろ常識的に考えてー!」というようなこともありましたが、この「ままならなさ」も、「だが、それがいい」とか思うようになっている自分がいるんですが、これもう調教済みですかね?

 他にも、陣形ひとつでこんなにも変わるのかってことがありますので、勝てない場合は陣形揃えるのに奔走したほうがいいかもしれません。罠としては、チート並の攻撃力アップを誇る「龍撃陣」は物理防御と魔法防御がゼロになってしまうため、最大ダメージに挑戦する時とか以外はやめといた方が吉です。

 あと、攻略本はダウンロードコンテンツに関しては全くサポートしていないため、ダウンロードコンテンツで取れる陣形などは載っていないのですが、そんな、載ってない陣形「ゾディアックフォール」がオススメ。全体のバランスが取れているというか。しかもこの陣形、なぜか1人にすると全ステータスがやたらアップするので、バトルランク上げまくってHPだけは有り余ってる人なんかは、1人パーティ×5という斬新な戦法も。実際、これでラスボス撃破した人もいるとか。どんだけフリーダムなんだこのゲーム。

 システム面はかなり荒削りだったため、細かくチューニングしていけば、まだまだ面白いゲームになる可能性は秘めています。結構な酷評も聞くので、もう難しいかもしれませんが……俺は続編待ってるよ!

[Xbox 360] | 14:57 | コメント (0)

2009年4月 2日

PC版『ラストレムナント』戦闘倍速モードの比較動画

 http://www.4gamer.net/games/039/G003971/20090330027/

 先生! Xbox360ユーザーからすると血便の出そうな速度です! 正直、通常モードですら、攻撃前の構えにかかる時間がない分、スゲー速く見えるわけで……。
 ……いけない! あんまりこの動画見すぎると、現在進行中の3周目を進める心が折られる!

 しかしこの動画、イリーナが剣装備してるな……。片手持ちと両手持ちなど両方のスタイルを持つエミーやトルガルなどのキャラクターはユーザー側で任意のスタイルをオン・オフ切り替えられるようになったとは聞いてたけど、元は杖装備だった人が剣持てちゃうのかい!? 剣と見せかけて新規に片手持ちの杖でも追加されたのかと思ったけど、どう見てもコレ月下美人だし……。

 あと、公式サイトには何故か載ってませんけど、クリア後にデータ引き継ぎ可能だそうで。もう本編はワイヤーフレームでいいからこの機能を360版にも実装してくれ! アオオーッ!

追記:
PC版は「Games for Windows」表記があるが「実績」は無いらしい。
これだけでPC版の売上はだいぶ下がっちゃったと思うんだ……。

[PC] | 14:33 | コメント (0)