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2020年10月23日

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Nintendo Switch『バロック -ORIGINAL VERSION-』11月12日配信開始
 当時、サターン版を買ったけど、とにかく、世界観の取っ付きにくさがものすごかった記憶がある。ゲーム内容は、3D でリアルタイムの不思議のダンジョンみたいな感じ……だろうか。
 今でも覚えているのは、リアルタイムだから常に周囲に敵がいないか注意しないとイカンのに、視界の横幅が狭くて主観視点なもんだから、自分の両サイドと背後に注意を払おうとすると視点の旋回頻度がスゴくて、3D 酔いを誘発するということ。旋回速度も、微妙に遅かった気がする。そうした声が多かったのか、後の PS2 版で3人称視点にしたリメイクがされていたと思うけど、今度はサターン版の不気味さが弱まってしまっていた……ような、おぼろげな記憶。今回の Nintendo Switch 版はいろいろとおまけが収録されているようで、そっち目当てで買うのもいいかもしれん。
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Windows『同級生 リメイク』2021年2月26日発売
 豪華版には、初代『同級生』が同梱されるらしい。って言っても、Windows10 対応の『同級生』は FANZA GAMES で今でもダウンロード販売されているので、それをオマケに付けるだけかな……?
 懐かしいなぁ……PC-98 版で全キャラ制覇するまでやり込んだよ……と思う反面、エロゲーのリメイクは、時代が変わっても通用するだけのストーリー性かゲーム性を持っている作品以外は厳しいのでは……と思う。

『同級生』のゲーム性は、言ってしまえば「特定の時間帯に特定の場所に行く」という “正解探し” に終始するので、今それをやって楽しいかと言われるとウーンだし、今回のリメイクは女の子の位置がマップに表示されるらしいので、「それって、マップに表示された女の子アイコンを辿っていくだけの代物になるのでは……」という気もする。

『同級生』のおもしろさは、ネットのない時代に、雑誌と友人からの情報のみで「何時に何処へ行くべきなのか」を突き止め、それを全キャラ分解明するという攻略チャート作り、その過程にあった。「クッ、いいとこまで来てるはずだけど、エロシーンまで辿り着けない!」という、「足りない何か」の探求。「クッ、こんなキャラもいたのか!」という発見。エロシーンを見るのが目的というよりは、エロシーンに到達するまでのルートを発見することが主目的だった感がある。

 というのも、『同級生』に限らず、当時のエロゲーのエロシーンというのは、ゲーム攻略後の「ごほうび」的な位置付けだった。パンチラシーンとかの軽微なものではなく、しっかりとしたエロシーンを初めて見れたのがゲーム開始から何時間も経った後、ということも珍しくない。当時のエロゲーがすべてそうだったわけではないが、『同級生』は特にその傾向が強いゲームだった。エロゲーが「単なるオカズ」ではなく、ちゃんと「ゲーム」していた時代だったといえる。

 じゃあゲーム性は置いといて、『同級生』はエロで勝負できるゲームかというと、これまた難しい。正直、『同級生』は「エロゲー」としては当時から微妙で、エロシーンも短く、淡白。エロシーンに関しては、よっぽど手を入れてボリュームアップしないと、今だと商品として成立しない気すらする。原作の各キャラのエロ絵って、たしか1~2枚ずつしかなかったと思うぞ。

 この二十余年の間に、エロ業界のエロさは飛躍的な進歩を遂げている。さらにネットの存在が当たり前になって、手間と価格の両面でお手軽にエロを補給できてしまう今、通常版ですら価格が 9,800 円というのは強気すぎる。若い世代で「ゲーム性もエロも弱いエロゲーに1万円出す人」って、今だと相当レアだろう。価格設定の感覚が PC-98 時代。昔を懐かしむオッサン向けなのだとしたら、わざわざ絵師を最近の人に変更する理由が分からないし……。ターゲット層がよく分からない。

 『同級生』の成功は、

・「“女の子を攻略するゲーム” という物がまだ定着していなかった時代に出たことによる斬新さ」(※『ときめきメモリアル』より先にこの分野を開拓している)
・「エルフが誇るシナリオライター・蛭田昌人のセンスによる独特のテキスト」
・「当時のエロゲーの中では頭ひとつ抜けたデッサン力の高さと、90 年代前半の最先端を行くスタイリッシュな竹井正樹の絵」

 この3つによるものだったと思う。当時を知る者としては、この内の2つを失ってまでリメイクする意味はあるのか……仕上がりは大丈夫なのか……? という思いはどうしても出てくるが、発売される前からあーだこーだ言っても仕方ないので、これが上手く成功して、最終的に『遺作』のリメイクに繋げてくれることを祈りたい。
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『ミュージック フロム コナミアーケードシューティング』2021年1月20日発売
 ちょっと詰め込みすぎでは……という気もするが、単体で出してもあまり売れそうにないタイトルもまとめて高くして、お金を出す層にガバッと出してもらう作戦だろうか。でも『A-JAX』と『グラディウス』と『ツインビー』って、全部ファン層が異なるような……。
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| コメント (2)

コメント

シリーズごとにCDをまとめて欲しかった感あります
時期ごとに分けているんだろうけども
【DISC4】TRIGON / 出たな!!ツインビー / THUNDER CROSS II
はちょっとごった煮すぎると思うんです


投稿者 nanase : 2020年10月24日 23:12

各タイトルの曲数や容量の問題もありそうなんですよね。
CDの総枚数を減らしたほうがコストカットになるので、
なんとか入る所に押し込んだ……みたいな。
ファン目線じゃなくて、作る側の都合をビシビシ感じる……。


投稿者 夢崎(管理人) : 2020年10月25日 20:05

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