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はじめに

 当サイト『ブランディッシュ マップ完成率 100 %への道』は、スーパーファミコン用ソフト『ブランディッシュ』における「マップ完成率」に特化したページとして、当サイト管理人が 2001 年に趣味で作ったものです。

 その名の通り、マップ完成率を 100 %にするため以外のデータはほとんど載せていなかったのですが、攻略サイトには攻略本並の情報量が求められて当たり前の時代になっていることや、途中で詰まって諦めてしまう人が出ないよう、マップデータ以外の攻略情報も盛り込むべく、2024 年に大幅にリニューアルを行いました。『ブランディッシュ』は筆者が最も大好きなゲームでもあるので、「そういうゲームくらいは、完璧な攻略サイトを作っておきたい」という思いがあったこともあります。

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特に意味はないけど、文章ばかりなので画像を……

●各ページのマップは、マウスカーソルを合わせることで宝箱の中身や何の鍵で開くのか等の各種情報を見ることができるようになっていて、壁や床のスイッチにカーソルを合わせると、どこの扉が開くのかが視覚的に分かるようにもなっています。javascript を使用していますので、javascript がオフになっていると使えないと思われます。

解説

謎解き部分はネタバレを好まない層向けになるべく黒塗りで伏せており、閲覧環境が PC の場合はマウスカーソルを上に乗せると内容が表示され、iOS では黒塗り部分で 1 回タップすると表示されます。こんな感じです。→あいうえお

PC 上のブラウザまたはタブレット端末での閲覧を想定しているため、スマホで閲覧した場合の表示は保証できません。見れなくはないと思いますが、32×32 マスのマップの詳細を見せたい都合上、小さい画面は厳しい感じです。

画像やデータの、他サイトへの転載は禁止です。個人の攻略でのみ、お使いください。URL の掲載など、当サイトの紹介自体は歓迎です。

何か気付いた点や間違い等がありましたら、当サイトの掲示板にご一報くださるとありがたいです。


 スーパーファミコン版『ブランディッシュ』は Wii・Wii U のバーチャルコンソール等では配信されず、一度も復刻されていません。そのため、プレイ環境は決して良いとは言えない状況でしたが、近年ではレトロフリークPolymega といった互換機の登場により、だいぶ遊びやすくなっています(中古でロムカートリッジを手に入れる必要はありますが)。
 当サイトのリニューアルも、「昔のゲームだから」と埋もれさせず、より多くの人に『ブランディッシュ』という素晴らしいゲームのおもしろさを伝えることでファンを増やし、シリーズ続編を望む声を増やす一助になればという思いがあります。

 なお、今回の執筆にあたって以下の本を参照しました。プレイ時に手元にあると心強いですが、なにぶん古い本で入手困難になりつつあるので、なくても大丈夫なように当サイトは作ったつもりです。

スーパーガイドブック(出版社:光栄)ハンドブック(出版社:BNN)

 左が光栄(※現在のコーエーテクモゲームス)から発売された「スーパーガイドブック」、右が BNN より発売された「ハンドブック」。「ハンドブック」の方は元々 PC-98 版向けの本ですが、一部マップに誤植等があり、あまり信用できません。
 「スーパーガイドブック」のほうはスーパーファミコン版用の本で、ソフトと同じ光栄より発売された公式ガイドブックみたいなものです。

『ブランディッシュ』というゲーム

『ブランディッシュ』は、1991 年に日本ファルコムより PC-98 用のゲームとしてリリースされました。当時はまだマウスというデバイスが普及し始めた頃でしたが、すべての操作をマウスで行える “フルマウスオペレーション” を謳ったシステムが話題に。その完成度は今の時代に見ても恐ろしいほど高く、アドベンチャーやシミュレーションではなく、よりによってアクションでこれをやってのけたのは驚異の一言です。

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PC-98 版の画面。当時のマウスのボタンは決して耐久性が高いとは言えず、『ブランディッシュ』1 作をしゃぶり尽くすと、左クリックが効きにくくなったりしていた

 ゲームシステムの基盤にあるのは、『ダンジョン・マスター』に代表される、リアルタイム・ダンジョン RPG です。90 度ごとの方向転換や、食料や空腹度の要素こそありませんが、休息時に攻撃されると大ダメージを受けたり、それを防ぐために小部屋にこもって扉を閉めたりといったあたりは、『ダンジョン・マスター』をプレイしたことのある人なら覚えがあるでしょう。

『ブランディッシュ』が秀逸なのは “視点” です。『ダンジョン・マスター』は主観視点、いわゆる 3D ダンジョン視点だったのに対し、『ブランディッシュ』は後方見下ろし視点となっています。これにより、3D ダンジョン視点より遥かに周囲の様子を把握しやすくなり、曲がり角での待ち伏せなどはプレイヤー有利です。3D ダンジョン視点は取っ付きにくさや難度の高さがネックになることも多いのですが、『ブランディッシュ』はこれを大きく緩和した感があります。
 それでいて、後方への緊張感は健在で、場所によっては俊敏な “マウスさばき” が求められる謎解きもあり、この独特の “視点” と “フルマウスオペレーション” により、『ブランディッシュ』は唯一無二のダンジョン RPG となっています。

 そして、『ブランディッシュ』を語る際に避けて通れないのは「マップ完成率」です。ダンジョン RPG といえばマッピングであり、当時は方眼紙などにマップを自作したものですが、『ブランディッシュ』はゲーム内にオートマッピングを搭載しただけでなく、ゲーム内でマップの編集が可能(※スーパーファミコン版は不可能)でした。これは店や階段などを単に目印としてマーキングしておくにも便利でしたが、ゲームクリア後に「マップ完成率」が表示されることで、マッピングそのものに対するやり込みが生まれました。

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『ブランディッシュ2』までは、マップの編集は画面左下の小さいマップに描き込むしかなかったが、『ブランディッシュ3』では、マップ編集が大きな画面で可能になった。画面左下のミニマップも、全体図ではなく周囲の拡大図に

 PC-98 版は、絶対に入れない壁の向こう側など、ゲーム中に確認できない場所のマッピングも求められ、マップ完成率 100 %の達成は困難を極めました。間違ったマップパーツを描き込んでいると完成率が落ちるため、これを利用して、“予想” するしかない箇所もあります。
 筆者も長年達成できず(その間このゲームばかりやっていたわけではありませんが)、スーパーファミコン版の攻略本に記載されていた RUINS BF の外周への入り方(B ボタンを押しながら特定の落し穴に落ちる)を知ったことがキッカケとなり、PC-98 版でも同様なのではないかと応用(キーボードで B キーを押しながら落ちる)することで、大きく前進することとなりました。

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PC-98 版のリザルト画面。マップ完成率はエンディング後にしか表示されないため、試行錯誤するにも毎回エンディングを見なければならないという点もキツかった……

「マップ完成率 100 %」という、本来は隅々まで探索していれば難なく達成できてもおかしくないものを、まるでこれ単体が別のゲームであるかのような奥深さ。マップの謎が、この地底世界の謎の一端であるかのようにも見え、当攻略ページ「ブランディッシュ ~マップ完成率 100 %への道~」を作るエネルギーになったのは間違いありません。このゲームをプレイして以降、メトロイドヴァニア系など、マップのパーセンテージが表示されるゲームに対して妙に興味を惹かれるようにもなってしまいしまたが……。

 スーパーファミコン版 PC エンジンには周辺機器としてマウスが存在したため、これに対応(※スーパーファミコン版は『2』から対応)していましたが、コントローラだけでもプレイは充分可能となっています。PC-98 版は現在、Project EGG で配信されていますので、スーパーファミコン版や PC エンジン版、PSP 版から入った人がもし興味を持たれましたら、ぜひ一度、マウスでの『ブランディッシュ』も体験してみていただきたいところです。

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