体験版でだけ遊べるマップ
当時、店頭で流れていた、新作のデモンストレーション。
あれはデモ用のデータが入ったフロッピーを動かしていたのだが、
実は『1』と『2』の RENEWAL 版の CD 内に収録されている(※スリムパッケージ版には入っていない)。
CD 内の「DEMO」フォルダの中にある「BR2D_98」の中身が、デモ&体験版。
PC-98 エミュレータ上で遊ぶには、新規にフロッピーディスクイメージを作り、そこへインストールする形になる。
普通に起動すると、オープニングの後にオートデモが始まるが、「P」を押しながら起動することで、
オートデモで使われていたマップ「DEMO」を実際にプレイすることが可能になる。
この起動方法は、同梱の DOC ファイルに記載されている。
なお、『2』の体験版はもう1種類ある。
こちらは製品版同様に PRISON B4 から始まるもので、これも RENEWAL 版の CD 内に収録されている。
「BR2T_98」が、それである。
DEMO
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体験版限りのマップ。
オートデモで勝手に動いていたマップ内を、自由にプレイできる。
序盤は、ごくごく普通の強さの敵が出てきて、ごくごく普通に進めるのだが、ある扉から先は敵が異常なカタさになる。最初からそこそこのアイテムを所持しているが、基本的に、敵は回避する方向で設計されている印象を受ける。
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序盤、早々に階段が見つかるが、入っても何も起こらない。
こういった部分を見る限り、当時開発中だったマップを流用したのかもしれない。
結果的にはこのマップに似たマップは製品版に登場していないため、ボツマップということなのだろうけど。
オートデモでも確認できるが、壁面のプレートに書かれているのは宣伝文句。
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敵は製品版の PRISON で見かけた「プリズナー」のみだが、魔法以外では一切ダメージを与えられない個体もいるので、
体験版らしく、攻撃手段の使い分けを推奨しているのだろう……と感じる部分もある。
だが、後半はもう完全にプレイヤーを殺すために配置されているとしか思えないほど凶悪な攻撃力を誇り、
「限られた強力な武器を使って、どこの敵を減らして先へ進むか」を考えるゲームとなる。
冥府装備も普通に使えるようなので、入手したら装備しておきたい。
おもしろいのは、製品版では最強装備である「サザン・クロス」や「プラネットバスター」まで入手できる点。
しかもプラネットバスターは 20 回という回数制限付きの、レアな状態だ。
マップの最後の最後の宝箱に入っているので、残念ながら振るう機会はない。
ちなみに虫眼鏡で見てみると、価値がスゴいことになっている。
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ただ、製品版と同様、サザン・クロスのほかにビッグ・ディッパーも装備してからでないと
プラネットバスターは装備できないらしく、残念なことにビッグ・ディッパーが見当たらないため、
このプラネットバスターは装備できない。わざわざ 20 回という回数制限を付けているあたり、
ビッグ・ディッパーもこのマップのどこかに隠されているのでは……と思うのだが、
画像を見ると分かる通り、もう怪しい空間はない。謎である。
セーブは不可能で、ゲームオーバーになると完全に最初からのリトライになる。
初見クリアーはかなり厳しいので、腕に自信のある人はがんばってみてもらいたい。
マップ右下に到達すると、体験版の終了を知らせる表示が出る。
強制的に終了してしまうので、マップ右下のマスに入るときは気を付けて。
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