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2021年5月27日

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 ほぼ「制作開始発表」みたいな感じだったドラゴンクエスト 35 周年記念特番から、気になるタイトルを……。

『ドラゴンクエストXII 選ばれし運命の炎』発表

 ハード・発売時期ともに不明で、画像はタイトルロゴのみの発表。せめて何かしらのゲーム画像が欲しかったところだが、この段階でも発表しなければならない事情が何かあったのだろうか……。

 堀井雄二氏によると「大人向けのダークなドラゴンクエスト」、「コマンドバトルを一新」だそうで、やはり、今までのドラクエは『11』で一区切りをつけ、新たな次元に移行しようとしているっぽい。

『11』の隠しボスと戦ったら分かるけど、ターン制コマンドバトルの極地みたいな戦闘で、『11』本編のストーリーと合わせて、まさに「集大成」というデキだった。この後に「いつも通りのドラクエ」の新作を作ったところで『11』を超えられるとは思えないので、何かしら変える必要はあるだろうとは思っていたが……。

 あと、以前に堀井氏が「ドラクエシリーズの今後の課題」としてこぼしていたのが、「海外に弱い」という点。これは結構昔から言われていて、その根本はドラクエの代名詞でもある「ターン制コマンドバトル」にある説が強かった。ドラクエの古式なターン制コマンドバトルは日本でも骨董品になりつつあるし、「全世界同時発売を目指している」と言っているので、このへんを考えても、『12』はいよいよ本格的に「海外でもヒットするドラクエ」を目指している感がある。

 ハードは不明だが、「その時点で最も売れているハードで出す」ことをモットーとしていたのがドラクエシリーズ。そう考えると Nintendo Switch だが、海外で本格的に攻めるなら、PC / PS5 / Xbox Series X の三本柱だろう。ここで問題になるのが、ハイスペック機をベースに作ると、Nintendo Switch 版で苦労する点。PS4 / Xbox One で出ているゲームですら、Nintendo Switch に移植するとなると、かなり無理が生じる。PS5 / Xbox Series X のゲームを Nintendo Switch にとなると、もはや不可能だろう。

 任天堂が Nintendo Switch と互換性を持ったハイスペック機種を出してくれるのを待ちながら作り、PC / PS5 / Xbox Series X / Nintendo Switch の新型の4機種どれでも出せるようにしながら、特定のハード独占で販売した場合のメリットを提案してくれるハードメーカーの声を待つ……という感じではないだろうか(※個人の妄想です)。

 とりあえず現段階では PS5 も Xbox Series X も品薄すぎるので、ハードの供給が安定してしばらく経たないことには、決めるに決められんだろうなぁ……。

『HD-2D版 ドラゴンクエストIII』発表

『オクトパストラベラー』に代表される、「立体的なドット絵」こと “HD-2D” によるリメイク。個人的には『11』のシステムで『3』リメイクしてくれないかなぁと思っていたのだが、こっちの方向で来たか……。

 グラフィックの美しさに文句はないし、『オクトパストラベラー』めっちゃ良かったので、これはこれでやりたいのだが、視点が上空からやや下がり、基本的に横スクロール主体になるので、奥行きの距離感が難しくなるのが懸念点。ロープがあみだくじみたいになっている塔があったと思うが、この画面であのダンジョンやるのか……っていう。ゾーマ城の回転床も大丈夫か? 自キャラに隠れて、奥の床が見えなくならんか?

 あと、堀井雄二氏がポロッと言っていたが、これの『1』や『2』も作りたいらしく、『3』の後に『1』と『2』が出ることは、ほぼ間違いないようだ。
 また、当時は『3』のエンディングでロトシリーズの物語の時系列が『3』→『1』→『2』であることが分かるという驚きがあったが、今回は最後の『2』で新たな驚きを見せたいという。リリース順としては時系列通りに『3』→『1』→『2』になる可能性が高い。

 初期作を今の世代にも遊んでもらう手段としてや、単純に懐かしんで再プレイする層にも良いと思う。以前に現行機版として RPG ツクールみたいな画面の『1』~『3』がリリースされてたけど、いろいろとひどかったからな、あれは……。これ見たときは白目剥いたよ。クイズ出す前に答え見せるなんて……。

『ドラゴンクエストX 目覚めし五つの種族 オフライン』発表、2022 年発売予定

 二頭身にデフォルメした理由はイマイチ分からないが、まあ、作りやすかったり、処理が軽い……のかな? 装備品の見た目への反映を考えると、キャラクターは大きいほうが良いような気もするが……。なんとなくスマホゲーっぽい印象が強い画面なのが気になる。

 ただ、『10』をやった人なら分かると思うけど、サブタイトルにもなっている『目覚めし五つの種族』は オンラインの Ver.1 にあたる内容で、多くの謎が残ったままになる。話も、言ってはナンだが地味だ。Ver.2 の最後までやって初めて『10』のシナリオが一段落するため、そのへんをどうするつもりなのかが気になる。

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