Xbox360版『DARK SOULS』女盗賊冒険記 page:4
1回死ぬつもりでの特攻だったが、赤竜の感知が意外と遅かったことと、突っ込んでる最中に窪みを見つけたので一命を取り留めた。この窪みが特攻前に視認できない辺りがなんともいやらしいが、勇気を持って飛び込んだ者のみに開ける突破口という演出としては面白い。


窪みに到達する直前に赤竜が動きを見せ、灼熱のドラゴンブレスを吐いてくる。このブレスの恐ろしさは、赤竜の足元から橋の向こうまで、まるで津波のように押し寄せることだ。

~Before~
通路上にはザコ敵も何体か居たが……

~After~
通路上に居る者は問答無用で焼き尽くす。
この “赤竜通路” は、このゲームでも屈指の見所だと思う。ドラクエ・FF以降、雨後の竹の子のように湧き出てきたファンタジー RPG だが、ここまでリアルに「ドラゴンの恐怖」を描いたのはこのゲームが初めてかもしれない。ドラゴンは架空の生物だが、本来、人間とはこれくらい圧倒的な力の差があるものなのだ……。
さて、この窪みは両サイドにあり、片方には階段が。その先からはハシゴを下ろせるようになっており、2つめのセーブポイントまでのショートカットが作れるようになっていた。昇ったり降りたりと立体的な動きを繰り返す構造だったので、まさかここがあのセーブポイントの真上だとは思わなかった。
この通路にいるザコ敵を赤竜に一掃してもらう→セーブポイントに戻る→また来る、の繰り返しで、かなりソウル稼ぎをさせてもらった。赤竜先輩、あざーっす。
その後は順調に鉄製のイノシシを倒したり、鍛冶屋を見つけて手持ちの武器防具を鍛えまくったり、「ここはまだ行くべきではない場所だな」と感じつつも、ダッシュでどこまで行けるかチャレンジしながら道中のアイテムを回収しまくったりして、着実にパワーアップを重ねていった……。
そして教会の屋根の上でガーゴイルと戦うことになったのだが、ここが難所すぎた。

戦闘場所。屋根の上なので、両側の端から落ちると死亡。屋根は傾斜があるので落ちやすい。
敵の HP を半分削るまでは「まあ、いけそうだな……」と思っていたのだが、半分になったあたりでもう1匹追加という暴挙。ドラマティックに登場するわけでもなく、ものすごいナチュラルにいつの間にか現れるので、最初は分身したのか何だか分からなかったが、画面下部の敵体力ゲージがさりげなく2本に増えているので気付いた。
しかしこの2匹目、登場時から HP が半分減っている。実質、敵の HP は登場時の 1.5 倍だったと考えればがんばれそうではあったのだが、2匹目が登場してから、2匹とも炎を吐き始める。これがハンパない猛攻で、画面写真撮影してる余裕などなかった。
正確に言うと「コイツッ……殺す! 絶対殺す!」と何度も挑戦しまくり、勝ったときには「やったぁぁぁ……って写真撮ってねえ! しまった!」と勝利の嬉しさも半減。いっそこのまま一気にクリアーして2周目に突入して、冒険記のアップは撮り直してからにしようか……と思ったけど、この先もこれ以上の難関がいっぱいで、クリアーもままなりませんでしたとさ。2周目入ったら写真撮って、書き足そう……。
さてこのガーゴイル、体感で前方扇形に炎を吐くのだが、吐いた後も、地面にはしばらく炎が残っている。戦闘場所は狭く、落下死も有り得る。正直、端のほうには近づきたくないという心理が働くため、実際の戦闘場所はひどく狭くなる。ちょうど、以前のパワフル牛頭と戦ったときの一本道くらいだろうか……そんな場所で、2匹が時間差で炎を吐いてくる。炎をくらって倒れて、起き上がるときには次の炎が敷かれていたり、炎を横っ飛びで回避した先にもう一匹が今まさに炎を吐く瞬間だったりと、ガイルの小ソニックブームをガードしたら投げられた系のやるせなさで嬲り殺される。
マゾいマゾいと言われてはいるが、今回「フロムは以前と比べると丸くなったなァ」と思っていた。だが、このガーゴイルで目が覚めた。「フロム……まるで成長していない……」と安西タイムに入りながら、気の遠くなる回数をリトライ。百歩譲って、ボスのリトライはまだいいんだけど、最後のセーブポイントからボスまでまた走るのがツラい。「この、セーブポイントからボスまで何度も走る時間は何の意味があるのだろうか……」と、メロスの気持ちが分かりかけてきた頃、ようやく勝利。もはや「嬉しい」というよりも全身脱力して「やっとこのリトライ地獄から解放された……」という感じ。
それではヒーローインタビューです!
「おめでとうございます! いやー、長い戦いでしたが、ズバリ、勝因は何でしょう!?」
「運が良かった、これに尽きますね。謙遜とかではなくて、これはホントにそう。2体のガーゴイルがそれぞれ全く違う動きをしてくるときが一番ヤバいんですが、ほとんど同じ動きでシンクロすることがありましてね。そのときはスキができるタイミングも一緒なんで、対処がラクなんです。正直、もう1回やって勝てと言われても自信ありませんね。序盤だけに、ゲームバランスを疑います。オイ聞いてんのかフロム!」
「そ、そうですか。それでは、特に印象に残った、ここはツラかった、というところは何だったでしょうか」
「ステージ奥に塔があるんですが、そこに行き止まりの細い道というか、窪みがあるんですね。2体を相手にする以上、そういう場所を背にして常に1体だけを相手にできたら……と思ってそこに陣取ってみたら、後ろのヤツが常時炎を吐いてきて。これはマズい、と思って窪みの一番奥まで下がってポーション飲もうとしたら、前にいたほうも炎吐いてきて、窪みの一番奥までファイアーカーニバルですよ。このままじゃ焼き殺されるのも時間の問題だったので窪みから出ようとしたんですが、ガーゴイル2体が塞いでて、物理的に出られないんです。こちらが近距離にいると空中に飛んで落下する攻撃をしてくるので、それを誘発させて脱出しようと試みたんですが、前にいるほうが空中に飛んだときは、後ろのが炎吐いてナイスサポート。赤竜のときに “窪みは安全” という感覚を植えつけられているだけに、窪みの存在に悪意すら感じました。とりあえず、フロム社内で「ここのガーゴイル、2匹にしましょうよwwww」って提案したヤツは、月の出ない夜、背中に用心したほうがいいと思います」
「あ、ありがとうございました!」
・ ・ ・
そんなこんなで大きなトラウマを抱えてガーゴイルの悪夢を乗り越えた女盗賊。その後に出てきた山羊頭の、黒魔術の儀式で出てきそうな化け物もサクッと倒し、次の舞台である下水道へと侵入する。

下水道では、スライムが登場する。主にドラクエのせいでスライム=弱いというイメージがついてしまっているが、元々は粘液状の体をまとわりつかせて窒息死させたり、皮膚を溶かしたりと、たいへん恐ろしい生き物なのだ。
スライムは、ヘドロのような下水道に紛れていることもあるが、天井にへばりついていて、下を通ると落ちてくるものもいる。そんなわけで天井と足元を交互に見ながら移動していると、視界におっぱいが見えた。

……いや、おっぱいかと思ったら、ただの不気味な敵だった。おっぱいを期待させた罪は重いので根絶やしにしてくれる……と思ったら、なんか「! CURSED !」表示。

呪われたってことは、英語が苦手な俺でも分かる。しかし、呪いの効果は……効果は何なんだ、と画面を見つめていると、何やら体から黒いトゲトゲが生えてきて……

死……? この呪いって死亡と何が違うんですか……と思ったら、セーブポイントから復活しても呪い状態継続。最大 HP が半減したままになっていた。解呪方法が謎だったので、攻略 wiki を解禁して調べてみたところ、以下の2通りしか方法がなかった。
・やたら高価な解呪薬を買う。ちなみに店の在庫は限られている。
・序盤に行って返り討ちに遭った、幽霊が居る遺跡の奥に解呪してくれる人がいる(現段階で行っても、途中で死ぬ可能性大)。
このゲームの呪い、怖ぇー……下手すると詰むだろ、これ。というわけで、おっぱいがいるところにはもう近付かないことにした。
奥へと進んでいると、下水の向こうにヒョロッと、コモドオオトカゲ的なものが顔を出す。

この下水道では特にグロい敵ばっかり見てきたから、爬虫類すら可愛く見えてくる。いいじゃん爬虫類。敵であろうとウェルカムだよ。

爬虫類、いいよねー……ってドラゴンじゃねーか!

チクショー! 皮膚の質感スゴいじゃねーかチクショー!
何度も挑んだのだが、どうも根本的に攻撃力・防御力不足な気がしたので、ここは一旦諦めて違う場所に行ってみることに。もうガーゴイル以降、リトライ気力がなくなってきてるんだよ……。
序盤に突っ込んで殺された場所のひとつ、Blighttown……正直、下水道より敵が強い時点でここも違うのだが、敵が強いということは、拾えるアイテムにイイものがあるんじゃないか的な。
ちなみにここは town というのは名称だけで、実際は敵だらけのエリア。ただでさえ足をとられて移動速度が落ち、なおかつしばらくそこに居るだけで毒状態になる沼地や、巨大蜘蛛、巨大な蚊、吹き矢を使ってくる謎の原住民と、イヤな敵揃い。しかもそれらのほとんどが毒攻撃を伴うため、毒消しがない人は必死。いや、一生懸命という意味での必死ではなくて、必死が必至と申しますか……日本語って難しいね。
とりあえずセーブポイントを見つけたので、そこを拠点にウロウロしていると……

おおっ……

おおおっ……

ぐびびっ(椎名高志的表現)

※ただし下半身は蜘蛛。まあ、わかってたよ……。しかし、「おっ」と思わせて蜘蛛女というのは、これまた『ブランディッシュ』ぽくなーい……って、え? 『ブランディッシュ』厨ウゼー? うっさい! ばか! まんこ!

下水道で挫折してこっちへ来たが、これもツエー……。削れはするが、やっぱ攻撃力がもうちょい欲しいし、何より炎攻撃がガーゴイルを思い出させる。
ガーゴイルと違って2体になったりしないので、側面にまわっての攻撃連打が有効なのだが、時々、炎のオーラみたいなので吹っ飛ばされる。

どういう攻撃なのかサッパリわからんのだけど、これで HP の8割持っていかれるのでマジ疲れる。
というわけで愛用してきたウィングドスピアを一旦お休みさせて、ただひたすらに攻撃力の高いブツを求めてオノにしてみた。振りは遅いが、炎を吐いているときに側面にまわれば、2~3発は当てられそうだった。ただ、これを装備するために必要な腕力が高く、かなりの時間をレベルアップに費やした。この時点でレベル 54 なんだが、これ、上げすぎじゃなかろうか。

おう、こう見えても盗賊だ。いっちょかますか? ああん?

オラァー! どすこーい!
さすがに一撃のダメージは高く、いい感じの削りではあるが、蜘蛛女の動きが安定しない。やたら一気に削れるときもあれば、削る前にこっちが一気に削られるときも。吐いた炎が残った床に囲まれ、なんかもう周囲がマグマみたいになっているが……

ウボァー

ようやく撃破
ガーゴイルと蜘蛛女を倒すと、それぞれ鐘を鳴らすことができるのだが、2つの鐘を鳴らすことによって、閉ざされていた古城の扉が開きだす。ようやく中盤戦に入れたようだ。
普通は「これでまだ中盤か~! まだまだこれからだなー!」とワクワクするはずだが、このゲームに限っては「これでまだ中盤か……まだまだこれからだな……」。
・おまけ
このゲームをやっている人しか得しない話。
牛頭のいた塔の地下だったか……に、くらうと即死する大棍棒を振り回してくる鎧騎士がいる。振り上げた瞬間を狙って前転して背後にまわって攻撃、を繰り返すのがセオリーらしいのだが、なかなか上手くできない人向けのカンタンな倒し方。つまり俺向け。

鎧騎士は絶対に塔から離れない習性を持っているので、外には、ここまでしか出てこない。普通はこの辺りまで出てくると塔の中へ後ずさりしていくのだが、このとき、遥か上層からガイコツ戦士の皆さんを上手く連れて来ると、ガイコツどもはこちらへ向かって来ようとして、結果的に鎧騎士の逃げ道を塞いでしまう。この状態になると鎧騎士は戻ろうとする行動に縛られてまったく攻撃をしてこなくなるので、ひたすら一方的な攻撃が可能。近すぎるとガイコツの攻撃が当たりそうなので、ヤリなどの長物か、遠距離攻撃のほうがいいと思われる。いい指輪を落とすのでオススメ。
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