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2010年2月13日

PSP「エルミナージュII 双生の女神と運命の大地 コンプリートガイド」レビュー

表紙

 前作の評価が地味に高かったとはいえ、今作もそこまで売れまくったわけではないだろうし、そんな事情を考慮すると、攻略本が発売されたことすら賞賛を送りたいくらい。てことは多分、部数も少ない→よっぽどの事がないと増刷はない→入手困難→わたるが死んじゃう! といった流れを憂慮して、とりあえず買っておいた。でも俺がこう考えた本は意外と品切れにならないので、そんなに慌てなくていいと思う……と書いていたら、今現在、Amazon で品切れ中のようだ。うーむ、もしかして2刷いったのかしら。

 というわけで攻略本レビュー。価格は 2,200 円(税抜)。昨今の攻略本事情を見るに、この値段で薄い本でも仕方ないだろうなーと思っていたが、256 ページで、しっかりした作り。アイテム・マップ・攻略・モンスターといった、攻略本に求められているデータは一通り揃っている。

 特筆すべきは2色ページの使い方の上手さ。職業やモンスターの公式イラストはカラーページで掲載し、間に特色印刷の攻略とデータを挟むことで、フルカラーではないデメリットを乗り越えつつ、パラパラ読んだ際に「なんとなくオールカラー感」の演出に一役買っている。コストダウンうめぇ! 仮にこれオールカラーにしたら多分 3,000 円くらいになってしまう気がするので、「なんでオールカラーじゃないの? バカなの? 死ぬの?」といった方は、お察し下さい。

 基本的な攻略データ以外のものとしては、開発の小宮山氏による「エルミナージュの舞台裏」というミニコラムが見どころだろうか。モンスターページの12ヶ所に渡って掲載されており、前作のモンスターについても少し言及している。舞台裏というよりは敵モンスターに関するコラムだが、開発側からの貴重な言葉なので、ファンは要チェキ。

 世界観の説明や年表なんかも載ってたので個人的には満足だが、普段あんまり攻略本を買わない人や「クリアできりゃそれでいい」タイプの人にとっては 2,000 円越えの価値はないかも。攻略スレッドでは「wiki など、ネット上で得られる情報以上のものは載っていない」という意味で評価低めだった本だが、攻略本としては十分なデキ。開発者インタビューや未公開イラスト、詳細な裏設定……などが網羅されていればもっと高評価だったのかもしれないが、上にも書いたように、攻略本が出ただけで御の字だろう……。

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