!注意! この先は、新シナリオ出現に関するネタバレをしています。
自力で発見する楽しみを阻害されたくない方は、逃げて!
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機種によって微妙に異なるのだが、まずはスーパーファミコン版。

「宝探し編」において、透が暗号の種明かしをした直後の場面。左から 3 行目を縦読みすると「たすけてくれ!」と読める。そして、この次の場面……

今度も左から 3 行目を縦読み。「ここで理せっとしろ」と読める。指示通りに、このままリセットボタンを押すと……。あとは実際に見てのお楽しみ。

プレイステーション版ではフォントやハードが変わったことにより、若干変更されている。

プレイステーションにもリセットボタンはあるが、スーパーファミコンのリセットボタンにはリセット機能の他に「リセットボタンを押した」という処理がゲームに使えるらしく、スタッフに聞いてそれを知った我孫子氏がこの仕掛けを入れたそうな。『かまいたちの夜 完全攻略本』での我孫子氏へのインタビューで書かれている。

『輪廻彩声』版では暗号の全文章が 1 画面に表示されないため分かりにくいが、以下のようになっている(※閲覧環境の画面幅によっては表示が崩れる可能性があるため、画像にしている)。

「たすけてくれ!」は同じとして、次が「ここに…もどれ」。ログ画面で「ここに…もどれ」が入っている 7 行のうち、どれかに△ボタンで飛ぶと、陰謀編に突入する。

この『かまいたちの夜』最後の隠しともいえる縦読みは、スーパーファミコン版発売当時、まったく話題にならなかった。「まだインターネットがなかったからだろう」とバカにしてはいけない。『FF6』で「血ぬられた盾を装備して 255 回戦うと英雄の盾になる」という情報ですら速攻で出回っていた時代だ。これは、この隠しがどれだけ発見困難だったかを物語っている。
結局、筆者はインターネット普及後に知ることになるのだが、この隠しの後に「不思議のペンション編」が登場するため、「どうりで、すべての選択肢を見たはずなのに金のしおりにならなかったわけだよ」とため息を吐きつつも、ここまでの仕掛けを盛り込んだ『かまいたちの夜』というゲームに畏敬の念さえ覚えたものだ。
縦読み自体の歴史は古く、『かまいたちの夜』が発祥というわけではない。だが、文章を読むゲームで、しかも縦読みの暗号を解くというシナリオの中でこれをやってのけたというのが、実に大胆不敵。「充分なヒントを与えつつ、読者に見つからないように巧妙に隠す」というのは推理小説の鉄則だが、やはりプロの推理小説家の成せる技だなと感心させられた。
