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2011年5月 7日
『KUNG FU PANDA』レビュー
2008年作品。映画『カンフー・パンダ』のゲーム化。
カンフーの達人を夢見るメタボ気味なパンダが、なんやかんやして最終的にはそこそこ強くなって、
「夢を叶えたと言ってもいいんじゃない? 夢は見るものじゃなく叶えるものなんじゃない? テレビの前の君も今日から、いや今から、夢に向かって走り出すべきなんじゃない?」的な話。
映画のほうは観てないから分からんけども、多分、映画のストーリーをなぞってるゲームだと思う。
オーソドックスな3Dアクションを軸に、ステージごとに飽きさせない仕掛けが多く盛り込まれている。
「所詮は海外の子供用ゲームだろう」とナメていたら意外と苦戦する場面もあるが、カンタンすぎて飽きることもなく、中途半端に難しくてイライラすることもない。
ストレスはなく、ちょうど良い感じ。
サクサク進むので、ひとつひとつの要素を軽視しがちだが、全体的に非常に丁寧に作られていて好印象。
自分で書いてて「なんて毒にも薬にもならない無難なレビューなんだ」と思うけど、実際そんなデキなんだから仕方ない。

アクションもシンプル。
弱・強攻撃の組み合わせだけで、それっぽいコンボになる

唯一、大技っぽいのが "パンダクエイク"。
大きく飛び上がって……
↓

地面に落下して、周囲の敵を吹っ飛ばす。
果たしてこれはカンフーなのかという気がしないでもないが……。

ぶら下がれる場所がボンヤリと光っていたり、子供でも詰まることのないように隅々まで配慮が行き届いた作りになっている

ステージによって、タイガーたちカンフー仲間を使用する場面も。
二足歩行で人語を喋る動物たちのオンパレードな世界観だが、走る時は四足だったりしてカワイイ

何気に動物たちの毛並の表現もスゴく、低年齢層向けだからといってグラフィックにも手を抜いていない
■実績病患者の視点
1000取得は楽な部類。まともにやると手こずる場面もあるが、体力が減らないチート機能を使えるので、ほとんどの実績が時間の問題。
唯一、宝物を盗まれないように死守するステージだけが難関だが、2~3度リトライして敵の出現順や倒す敵の優先順位を見極めれば、なんとかなる。
全体的にQTEが多いので、QTEが苦手な人は大変かもしれない。
■原作アリのゲーム化は生き残れるか?
映画のゲーム化という意味では良作の部類。ただ、5,000~6,000円クラスのソフトではない。
実績目当ての場合、1,000~1,500円くらいなら満足、映画『カンフー・パンダ』が好きな子供に親が買い与えるような場合でも、高くて3,000円が限度だろう。
アニメや映画が原作のゲームは長年、ハズレゲーの代表格みたいな扱われ方をしてきたけど、少なくとも海外のそれは質が上がってきている。
日本は、こういう原作アリのゲームに関して負のイメージを築きすぎたため、本来のターゲット層であるはずの原作ファンすら買うのを避けるという、
商売としては完全に "詰み" の状態を生み出してしまった。
ファミコンの『小公子セディ』レベルまではっちゃけてくれると、それはそれでアリになってくるのだが……。
やはり「自分でキャラを動かせる」というのはゲームの持つ最大の強み。
この逆境にめげず、アニメ・映画作品の良い形でのゲーム化がどんどん実現してくれるといいなァとは思うのだが、
しっかり予算をかけて原作ファンの誰もが満足できる濃いゲームにするのか、原作を追体験できる程度のライトな仕上げにして価格は安く抑えられるのか……
といったあたりが焦点になりそうだ。
「内容ライトで価格は5,000円です」じゃ、もはや誰も買わない。
実績が日本語化されているため、当初は日本でもローカライズして販売する予定があったんじゃないかなーと思っていたら、
PS3とWiiでは日本語版が発売されてて、Xbox360版だけ未発売だった。
まあ、年齢層考えたらWiiだよなとは思うが、PS3で出てるのにXbox360では……となると、日本でのハード普及台数の差や、マーケティング的に厳しかったんだね……
といったことを思い知らされる(※DSでも出ているのだが、これはゲーム内容が多少違う)。
映画の日本版キャッチコピーは「ここらで、白黒つけようぜ。」なのだが、現行据え置き機の中で唯一発売されなかったという意味で、こっちのほうは白黒つけられてしまったようだ。
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