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2018年11月16日

Nintendo Switch『SNK 40th ANNIVERSARY COLLECTION』に、まさかの日本語版収録

 先日の記事で「多分、入ってねぇだろうな~、日本語版」とか言ってたら入ってるらしく、急遽、購入。ホントに入ってたわ……。

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特に何もいじらなくても、日本語で始まる。
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ゲーム選択画面で「地域を選択」すると、ゲームとロゴが、その国の物に変化。タイトルによっては、イメージイラストも変わる。

 資料類を見るモードでの説明文だけが英語だが、資料自体は日本語の物が多い。個人的には、『アテナ』や『怒号層圏』の攻略ガイドブックまで収録されているのは嬉しかった。

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資料画像の横に添えられる文章のみ、英語。
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攻略ガイドブックは、当時のゲーセンに置かれていた小冊子らしい。
当時どれだけのタイトルに用意されたのかは不明だが、収録されているのは6タイトル分。

 ソフトラインナップを見ると、PSP の『SNK ARCADE CLASSICS 0』と結構カブッているのだが、こちらは家庭用も収録しているのが強み。ファミコンの『ゴッドスレイヤー』とかもそうだが、『怒』シリーズなども、アーケード版とは別にファミコン版も収録されている。
 あと、元々海外向けの製品なのでこう言うのはおかしいのだが、海外版も収録している。

 しかも、発売後に無料アップデートで『航空騎兵物語』『FANTASY』『ジョイフルロード』『サスケ VS コマンダ』『バトルフィールド』『ビーストバスターズ』『バミューダトライアングル』『オズマウォーズ』『SAR』『WORLD WARS』『パドルマニア』の計11タイトルが追加されるらしく、最終的には計25タイトルになる。詳しくは公式サイトを見たほうが早いが、簡易リストを自作したので参考までに。

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自作したリスト。下の 11 タイトルが、後から配信予定の物。

 ちなみに、PSP の『SNK ARCADE CLASSICS 0』にしか収録されていないタイトルは、

・ヴァンガード2
・HAL 21
・マービンズ・メイズ
・タッチダウンフィーバー
・ゴールドメダリスト
・SUPER CHAMPION BASEBALL

 以上の6タイトルとなる。


 また、オプションまわりも充実。

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左から「オリジナル画質」「全画面表示」「拡大して画面に合わせる」
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左から「フィルターなし」「テレビフィルター」「モニターフィルター」
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左から「フチあり」「フチなし」

 この他、縦画面モードにもできるので、スイッチをタテ向きにしてどっかに立てかけてコントローラで遊べば、縦画面のゲームは縦画面仕様で楽しめる。

 なお、ファミ通.comの記事によると、「Flip Grip」という、縦画面状態で Joy-Con を装着できる周辺機器が日本でも販売予定らしいので、縦画面マニアは待つしかない。

 さらに、「操作方法」のところを見るとキーコンフィグが可能で、しかも巻き戻し機能まである。ミニファミコンに付いていたものより遥かに使いやすく、初期設定だと、Lボタンを押すとすぐ巻き戻しが始まり、離すとそこからすぐ再開。一瞬の油断によるミスで「あー」となるゲームが多いので、この機能はかなり便利。

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連射機能のオン/オフもある。

 実績機能もあるのだが、これはさすがにオマケ感が強く、各目標の設定も「○○をクリアした」ばかりで、雑。

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『ヴァンガード』だけ、なぜかラウンド2クリアでいいらしい。

 PSP の『SNK ARCADE CLASSICS 0』も貴重な存在だったが、そもそもの画面の小ささや、収録されていた資料画像の縦横比が狂っていたりと、決して満足とは言えないソフトだった。

 特に、BGM を聴くモードは収録タイトルの曲すべてを一括して 1 ~ 168 の番号で振り分けていて、タイトルごとに曲を選ぶどころか、よほどのマニアでなければ、どのゲームの曲なのかも分からないという変態仕様だった。50番あたりに振り分けられた曲は、選択するだけでスゲェ面倒だし。

 本作はその辺りも完璧で、タイトル別・各曲の曲名も完備。

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「サイコソルジャー」も日本語ボーカルで聴けるぜ……

 ひとつ不安な点としては、何度かエラーが発生した。

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タイトル選択画面で時間が経つと起こりやすい感じ。

 あと、『怒』の日本版の「家庭用」を選ぶと、日本のファミコン版ではなく、海外版が起動している気がする。何か理由があって日本版が収録できなかったとかではなく、単なるミスだとしたらアップデートで修正してほしいところだが……。『ゴッドスレイヤー』で画面が縦スクロールするときだけ時々変なチラつき方をするのも謎だが、これは元のファミコン版がどうだったか、ちょっと自信がない。
(※12 月に行われたアップデートにより、現在これらの問題は解消している模様。)

 こうしたことや、無料アップデートによるタイトルの追加を見るに、おそらく何らかの事情で開発が遅れたが、発売日は動かせない……みたいな事情があったのではなかろうか。違うかもしれんけど。エラーが出ないように修正したり、アップデートで追加収録予定のタイトルが出揃うのを待っている……のだとしたら、現時点で日本語版発売のアナウンスがないのは頷ける。全部入った物が出せる状況が見通せてからにするわな。もちろん、このまま日本語版は出ない可能性もあるが……。

 どちらにせよ、現状でも日本語版で遊べるようなものなので、気になる人は買ってしまっても大して問題はない気もする。この復刻クオリティで『ゲバラ』『脱獄』『怒号層圏』が遊べる時点で買い。これは良いソフトですよ。

■関連記事:Nintendo Switch『SNK 40th ANNIVERSARY COLLECTION』アップデート

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