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2016年11月29日

山崎 功『ファミコンコンプリートガイド』(主婦の友社)


 資料性が高そうな書籍だったので予約しておいた1冊。
 ファミコンのコンプリート系書籍は長年ファミ・コンプリートの独壇場……というかこれと
 ファミリーコンピュータ 1983-1994くらいしかない有り様だったが、ようやくそれを超えられそうなものが登場した感じ。
 ディスクシステムも網羅していることや、周辺機器やチラシなどのアイテムも紹介しているので、想定以上に資料性は高かった。

 というか周辺機器はホントによくこれだけ集めたと思う。こういうのは全記録している組織なんてないから、
 もしこういう本が出なければ、時間の経過と共にそのまま忘れ去られる可能性大だったんじゃないかという品もチラホラ。
 お値段は税別2,300円とそこそこ張る本だが、フルカラー320ページでこの内容なら個人的には文句なし。

 ただ、同著者の家庭用ゲーム機コンプリート ガイドに文章の盗用疑惑があり、
 このAmazonレビューに書いてあることがもし本当だとしたら、この著者はあまり良い人物ではなさそう。
 一見、ゲームに愛があるようで、実はビジネスの種としか考えていないタイプの人間なのかなぁと、ちょっと残念。

 Amazonレビューのひとつに「ブックオフの値札くらい剥がしてから撮影しろよ……」という、ごもっともな意見があったが、
 紙箱の場合は、ヘタに剥がそうとすると破けてしまうケースが多い。
 そんなことになるくらいなら、いっそ値札ついたままのほうが……という判断なのかもしれん。

 というかパッケージ箱の写真は小さすぎて判別できないレベルなので、個人的にはそっちのほうがキツい。
 誌面の実寸で1センチ×2センチくらいの大きさ。ここまで小さくする必要あるのかと考えたとき、
 元画像をネットから引っ張ってきて、それの誤魔化し……とかなら有り得るなァとか邪推してしまうが、
 奥付を見るとコレクターの酒缶さんが資料協力しているので、そんなことする必要もなさそう。
 その辺りのイマイチ度や、1ページに6タイトル詰め込んでることもあって
 各タイトルの紹介文が本当に必要最低限に留まっていて、ソフト紹介部分は超簡易カタログの域は出ない。

 国会図書館じゃないけど、各ハードメーカーが自分とこのハードで出たソフトは全部保管しておいて、
 自前で資料室というか博物館的なものを作っておかないと、通常このテの書籍製作は難しいよなァと思う。
 尋常じゃないレベルのコレクターがたまたま数人居てくれてるから成立しているという。

 資料性が高いゲーム関連書籍といえば、最近でもこれが盗用疑惑で物議を醸していた。
 こういう問題がポツポツ出てくるのを見るに、このテの資料系書籍は昔ほど信頼性が高くなくなってきているようにも思うが、
 その原因はやっぱりネットの普及にあるのだろうな、と思う。
 ネットがなかった頃は何が何でも自力で調べるしかなかった分、情報の盗用などは起きようがなかったわけだ。
 というかこの作者のツイッターの発言を見ると、盗用疑惑よりも、そことは無関係の面での発言のほうがマイナスイメージデカい。

 資料性が命の書籍はそれこそ国語辞典を作るくらいの気合と労力とチェック体制で挑むべきなのだが、
 実際はそう爆発的に売れるようなものでもないから、予想される利益に応じてスケジュールはタイトになるし、人員も割けない。
 結局、個人が趣味でやってる同人誌が最も信頼性が高い、みたいな悲しい結果になりがち。

 ファミコンはまだ結構いろいろと出ているが、これがスーパーファミコンになると
 SFC1445タイトル完全網羅エミュレータブック以外にロクな資料本がない有り様で、
 同時発売だったGB1236タイトル完全網羅エミュレータブックと合わせて重宝している。
 昔、たまたま本屋で見かけたときに買っておいて良かった。まさかこんなエミュレータ本がプレミア付くとは思わないよ。

 といっても各タイトルの紹介文は見るに堪えないレベルのひどさだし、
「どんなゲームがあったか」「発売年月日の確認」くらいにしか使えないし、Amazonレビューにもあるように
『スーパーマッドチャンプ』が未掲載なので、そこだけは覚えておかないといけないしで、なかなかストレートに良いとも言えない。
 それにしても資料本がエミュレータ本しかないって、ひどい状況だなあと思う。

 近々だと11月30日にジャレコ・アーカイブズというジャレコ特化の資料本が出るが、
 5,000円超えのハイパープライスには目を見張る。500ページくらいの本なのかなと思ったら192ページで二度驚く。
 よっぽど分厚い上質紙でも使っていない限り、多分ジャンプコミックスくらいの分厚さだろう。
 なんでこんなに高……と思っていたら、ゲームミュージックCDが付くそうな。
 うーむ、最近そっち方面は活発だから、音楽は音楽で任せて、本は本だけでいってほしかった気もする。

 とはいえ、ジャレコのコンテンツを正式に引き継いだ会社から出る、いわば公式本なので、信頼性は高い……と思いたい。
 5,000円かー……こういう本って大抵売り切れて、採算とれないから重版もかからなくて、
「あのとき買っておけばよかった」ってことになるんだよなァ。
 今、一生懸命、部屋から物を減らしているところなのにィィ……ギギギ。




[ゲーム関連書籍] | コメント (2)

コメント

「懐かしスーパーファミコン」なんて、明らかにゲームカタログwikiとウィキペディアだけから文章パクッてるし。
俺がカタログwikiに書いた文章が本にも丸々載ってて驚いた。


投稿者 ab : 2016年11月30日 19:55

マジですか……。
思ってた以上に、このテの書籍はそういうのあるんですねぇ。


投稿者 夢崎 : 2016年11月30日 23:08

コメントしてくれるのかい?


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