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2018年9月23日

Nintendo Switch『ドラゴンクエストXI 過ぎ去りし時を求めて S』発表

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 発表の模様はこの動画の 47 分あたり。

 スイッチ版を出すということは PS4・3DS 版の発表時から言われていたが、ようやくの正式発表となる。残念ながら発売日・発売時期の発表はまだらしく、今の段階で時期すら発表できないとなると、発売は来年3月以降になりそうな気がする。国内版から北米版までがだいたい1年かかっているので、2019 年夏頃が本命だろうか。2019 年の前半はすでに大作がひしめき合っているので、慌てて出すメリットも少ない。

 発表時のステージでは「Switch」「スペシャル」「しゃべる」「声優」……など、タイトルの『S』のいろいろな意味が仄めかされたが、海外版の新要素であるボイスはほぼ確定の雰囲気。「ドラクエは喋らないほうがいいという人もいらっしゃると思うので、そこはちゃんと考えてます」という発言から、おそらくボイスのオン・オフも可能。

 ここからは個人的な予想になるが……主観視点。これも S だ。北米版には実装されている。これは景色を眺めるのに便利で、現在北米版をちょこちょことプレイしているのだが、とても良い機能。できれば写真を撮るところまで実装してほしいので、写真の S でもあってほしいが……。あと特徴的な北米版の新要素というとダッシュ機能だが、これをムリヤリ S に当てはめると、“すばやい”……とかだろうか。

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北米版より。主観視点を使えば、こんな感じの画面写真も撮れる。
ただし、ゲーム内に写真を撮る機能はないので、PS4 本体のキャプチャ機能か、
PC 上でキャプチャ機器を通して画面写真撮影をするしかない。

 ・ ・ ・

 1度、PS4 と 3DS でリリースしているだけに、立ち位置が難しい Nintendo Switch 版。さすがにグラフィックは PS4 版ベースと思われるが、PS4 版はプレイ中、頻繁に本体のファンがブオオーと動き出すため、地味にハード的には重いことをしていたと思われる。なので、スイッチの携帯モードでの動作をどこまで突き詰められるかが難しそう。

 ただ、ハードに合わせて最適化した後、北米版で追加した新要素をそのままスイッチに持ってきてハイ完成、では物足りない気もするので、さらに何らかの新要素は欲しいところ。ユーザー側からよく言われているのは、「ホメロスを仲間にさせてくれ」というやつだが、ウーン……。キャラ的にそこまでの魅力はないし、パーティーキャラとして考えると「役割は何?」という印象が強い。

 DQ11 の8人のパーティーメンバーは、勇者・盗賊・魔法使い・僧侶・旅芸人・武闘家・賢者・パラディン、という明確な職業分けがされているので、職業で考えると、ホメロスは難しい。騎士っぽいが、実は軍師らしいし。

 それよりは、3DS 版のみの要素だった「時渡りの迷宮」を PS4 版のグラフィックで導入したり、新たな強敵を追加してくれると嬉しい。ドラクエシリーズは『5』以降、「ラスボスより強い隠しボス」や「クリア後のダンジョン」が存在していたが、『11』は、それらも本編に組み込んだ感じだったので、クリア後の目標となるものがなかったのが残念といえば残念だった。まあ、これはどこまでを「本編」と考えるかにもよるけれど……。『11』は、あんまり喋りすぎると、ことごとくネタバレになってしまうので、何かと書きづらい。

 ただひとつ言えるのは、『11』はドラクエシリーズの中でも頭ひとつ抜ける名作であり、集大成の名にふさわしい1作だった。ドラクエシリーズのファンであればあるほど、『11』クリア後に訪れる感動は増す。「というか『12』出せるの、これ?」ってくらいに「使える物は全部使いました」感がスゴいので、今後『12』の制作を担当する人は、スゲェ嫌がると思う。シリーズ物は常に前作と比較される宿命なので、「イヤだ! あんなの超えられるわけないだろ!」と。

 国内版、北米版と買ったが、スイッチ版が出たら当然のように買うと思う。できれば新たな追加要素に関する、さらなる続報に期待したいですな。

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