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2018年12月 4日

『ファミ通PSクラシック』&『電撃 PlayStation Classic』レビュー

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 ミニファミコン・ミニスーファミのときはファミ通とファミマガだったが、今回はファミ通と電撃から1冊ずつ刊行。その時代の主力となっていた雑誌の変遷を辿るようで、感慨深いものがある。
 とりあえず、2冊まとめて軽くレビューをしておきたい。

●『ファミ通PSクラシック』
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 122ページ、税別 999 円。
 主な内容は、「プレイステーションの父」と呼ばれることの多い久夛良木・佐伯両氏へのインタビュー、収録タイトルの簡易的な紹介・攻略、当時のクロスレビュー、業界の著名人にプレイステーション1で心に残っているソフトを3本挙げてもらう「クリエイター100人に聞きました」などの企画記事。ダウンロードコードによって、当時の紹介・攻略記事のスキャンと『ワイルドアームズ』の攻略本データが丸々収録されている。この本の価格を考えると、『ワイルドアームズ』の攻略本データだけでも元が取れる。

 簡易攻略は、『アーク ザ ラッド』『パラサイト・イヴ』『女神異聞録ペルソナ』『サガ フロンティア』のみ。「次はここ行ってこうする」というのをチャート式でまとめたものだが、最低限のガイドなのでマップもなく、あまり参考にはならないと思われる。

 当時の紹介・攻略記事スキャンは、総ページ数の多さの割には実用面でいうとイマイチだが、『女神異聞録ペルソナ』に関してはダンジョンマップが載っているので便利かも。
 ただ、やはり電子書籍系はページ数が多ければ多いほど不利な印象がある。パラパラーッとめくってアタリをつけることができないことと、目当てのページを見つけた後も拡大操作をする必要があったりと、総合的に手間と時間がかかることが多い。

 お約束な企画ではあるが、業界の著名人にプレイステーション1で心に残っているソフトを3本挙げてもらうコーナーが、最も読み応えがあった。こういうのは自社のソフトを挙げがちではあるけど、そういう場合でも当時の苦労話になっていたり、個人的に敬愛する『零』シリーズの菊池氏が『あいどるプロモーション すずきゆみえ』を挙げていて衝撃を受けたり。あと、『がんばれ森川君2号』の森川幸人氏が『がんばれ森川君2号』を挙げていないのは笑った。

 収録されている20タイトルの紹介記事の中にミニコラム的なものがあるのだが、これはファミ通特有の悪いノリが出てしまっていて、Amazon レビューでも嫌悪感を示されていた。基本的に生産性ゼロの内容で、大昔のアスキー系雑誌のバカ記事的なノリを思い起こさせるが、そういうのが好きな俺でも「少なくとも、こういう本でやることではないな」と感じてしまうレベル。何も書かず、ただ適当に画面写真でスペースを埋めたほうがマシだったのでは……。

 紙と同時に Kindle 版も配信開始されており、ダウンロードコードによる付録の電子コンテンツは、Kindle 版だと、雑誌の延長でまとめて収録されている。紙のほうのダウンロードコードは BOOK WALKER 用だと思われるので、BOOK WALKER を使っていないけど電子で欲しいという人は Kindle 版がいいだろう。ただ、Kindle はページをめくる動作が重いんだよな……。BOOK WALKER のほうが軽い。

 Amazon レビューの中には、BOOK WALKER による電子コンテンツに随分と文句をつけている人がいたが、「読むためには毎回 BOOK WALKER のサイトに来てログインしなければならない」「スーファミ本のときに付いていた攻略本データがいつの間にか消えている」など、本人の勘違いとしか思えないことを書いているので、買うかどうか迷っている人は、あまり参考にしないほうがいい。iPad にしろ PC にしろ、BOOK WALKER 用のアプリがあるから、いちいちサイトに行く必要なんかないし、スーファミのときの攻略本データ、今でも普通に読めてるし。

●『電撃 PlayStation Classic』
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 届いてみてビックリしたが、めっちゃ薄い。82ページ、税別 1,139 円。
 ただし、当時の電撃プレイステーションで時々付録になっていた「電撃 Play Question SPECIAL(※後に電撃攻略 Station に改名)」という小冊子を収録タイトル分まとめた物が付録になっていて、これが 200 ページ近くある。実質、小冊子のほうが本体。

『プレイステーション クラシック』に携わった、ソニーの商品企画部と品質保証部の人によるインタビューも掲載。これを読む限りでは随分とこだわりを見せているが、「そこまでちゃんと分かってるなら、あの画質はどうなのよ……」という気もする。

『ファミ通PSクラシック』は Kindle 版もあり、過去記事スキャンや『ワイルドアームズ』攻略本データなど電子コンテンツが多いのに対し、『電撃 PlayStation Classic』は完全に紙。200 ページの小冊子となると、これは紙で正解だとは思うが、基本、スキャンで作られた物なので、文字は少々読みづらい。小冊子にはページごとに読者の4コマも載っているが、これはさすがに文字が判別できない物も多い。

 だが、当時からクオリティの高かった小冊子なので、タイトルによっては、ほぼ攻略本レベルの実用度を持つ。『ファミ通PSクラシック』と違って、こちらは現時点で電子書籍版がない……というか、200 ページもの小冊子を電子書籍で出されても読みづらいので、この『電撃 PlayStation Classic』は、本屋で見かけたら買っておいたほうがいいと思う。


 ・ ・ ・

『ワイルドアームズ』の攻略本データにまったく興味がない場合は『ファミ通PSクラシック』は若干魅力に乏しく、総合的に見ると電撃の小冊子が強い。どちらか1冊選べと言われると電撃だが、まあ、せっかくこういう機会だし、ゲーム好きなら両方買ってもええやんけという感じではある。

 あと、昨日の夜あたりから Amazon でプレイステーション クラシックの12/09入荷予定分の予約を受け付けているのだが、さっき見たら、まだ普通に受け付けていた。まさか、発売日の翌日から在庫が豊富になるとは……。






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