« X! 感じてみろ X! 叫んでみろ X! | メイン | これぞ完全体……ロマサガ2、最終形態降臨 »

2017年12月13日

FINAL FANTASY XV DLC「エピソード・イグニス」

title


 FF15が発売されて、約1年。
 予定されていたDLC最後のひとつ、「エピソード・イグニス」が配信となり、
 これをもって、当初予定されていたDLCは配信完了となった。
 ややネタバレを交えて、少し書いてみたい。ネタバレを絶対嫌う人はスルーで。

 「エピソード・グラディオラス」、「エピソード・プロンプト」と比べると、本編のストーリー上、あまりにも重要な内容。
 特に、FF15への批判的な意見のコアな部分に位置するといってもいい、イグニスの目の負傷の理由が明かされる。

 「これはDLCじゃなくて本編でやらんとイカンだろう」と思うのだが、ひとつ問題があって、
 この理由を完璧に理解するには、FF15の前日譚を描いた長編CG作品『KINGS GLAIVE』を観ていることが前提になっている。
 このDLCの中で、レイヴスが部下に義手を見せて「この腕の経緯を知らないわけではないだろう?」
 と言うシーンがあるのだが、その経緯が語られるのも『KINGS GLAIVE』。
 メディアミックス展開も結構だが、「観ていないと話が分からなくなる」のは勘弁してほしい。

title
レイヴス「知らないわけではないだろう?」
プレイヤー「知らないです」

 一応、これだけでは不十分と思ってはいたのか、イグニスとの会話シーンで義手について尋ねる選択肢は出る。
 しかし、詳しい経緯までは説明してくれず、原因となった肝心の「光耀の指輪」がどういったものかが、
 本編でも詳しく語られていないのがネックで、やはり説明不足を補いきれていない。
 指輪の説明が不完全すぎることについては、本編でノクトが指輪の装着を躊躇う理由がよく分からないことにも繋がっている。
 多くのプレイヤー目線だと、終始「何なの、あの指輪?」である。


 本編ではあまりにも唐突かつ原因が詳しく語られなかった、イグニスの目の負傷。
 ストーリー上の必要性も感じられず、ネット上では "ファッション失明" とまで言われた負傷だったが、
 このDLCの内容を本編でやれていれば、少なくとも失明の理由についての評価はだいぶ違ったのではないだろうか。

 ただ、前述のように、レイヴスの義手と同様、『KINGS GLAIVE』に依存した内容になっているのが気になった。
 一応、イグニスに「王の剣がその身を犠牲に指輪の力を云々~」と説明的なセリフを喋らせてはいるが、
 その王の剣の活躍を描いた『KINGS GLAIVE』を観ていないと、このシーンの理解度は天と地の差だろう。


 このDLCはちょっと特殊で、マルチエンディングになっている。
 最初、このエピソードの結末がマルチなのかなと思っていたが、最終的にはFF15本編の結末自体を変える規模に。
 本編がバッドエンドのようなものだったので、ifの世界でもいいから救いのある展開を入れたかったのかもしれないが、
 そうなる過程がバッサリと描かれていないので、さすがに都合よすぎてワケワカメ。

・本編ではノクトひとりで向かった最後の戦いに、仲間全員と行くことを決意。「行くぞ!」と乗り込む場面
 ↓
・次のシーンではもう戦いが終わって、玉座に座っているノクトに敬礼するイグニス

 いや、その最後の戦いでラスボスを倒すために必要だったのがノクトの自己犠牲であって、
 「それをなぜ回避できたのか」が知りたいんですけど……という感じ。

title
本編では問答無用でクリスタルに取り込まれていたノクトだが、
こんな感じでクリスタルに向かって叫ぶ追加シーンはある。
ただ、たったこれだけのことでハッピーエンドにできるのなら、
本編の悲劇的結末は何だったのかということに……。

 ・ ・ ・

 そんな感じで、ところどころ綻びは見えるが、このマルチエンディング仕様を本編に組み込めていれば、
 FF15の評価もまただいぶ違ったものになっていただろうなぁとは思わされる。
 FF6で「シャドウ助けられたのかよー」とか、FF7で「コレルに列車突っ込むバージョンもあったのかよー」みたいな感じで、
 プレイヤーの采配次第で、イグニスが目を負傷せず、ノクトも無事な展開に持って行けたなら……。

 ただ、発売から1年経ち、DLCという形でいろいろと補完してもまだ完全とは言い難いわけで、
 FF15の後半の異様な駆け足展開は、やはり時間に追われて仕方なくカットを重ねた結果の、歪な代物だったのだろう。

 これまでにDLCとしてリリースしたエピソードをすべて本編に組み込み、
 「エピソード・イグニス」で見せたマルチエンディングの可能性も本編に組み込み、
 映画『KINGS GLAIVE』の内容も組み込み、
 本編の終盤ではストーリーとは別にオマケ仕様で可能にしていた「世界の探索」も、
 ハッピーエンド後に夜が明けた世界でレガリアが飛べるようにして、テネブラエ周辺も探索できるようにして……と、
 FF15自体を大改修して、完全版を作り上げてほしい。
 ハッキリ言って手遅れではあるのだが、このままでは、本当にもったいなく感じる。







[FF15] | コメント (0)

コメント

コメントしてくれるのかい?


footer