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2011年2月 9日

DS「エルミナージュ I & II DS REMIX コンプリートガイド」レビュー

 PSP で『エルミナージュ3』が発売されるという話を掲示板で教えてもらうという、ファンにあるまじき情報の遅さを見せている俺ですが、PSP に『1』も移植されるらしい。4月28日発売だとか。

 どんだけ DS ←→ PSP 間をウロウロしてユーザーを弄べば気が済むんだよ! という気がしないでもないけど、あくまで DS 版の移植で、追加要素はないのが救いか。DS を持ってない PSP ユーザーにとっては嬉しいのかもしれん。でもそれなら、DS 版の『2』で追加された要素を PSP 版にも適用できるダウンロードコンテンツ的なものを配信してくれんものか……。

 PSP 版が出るとしても追加要素がないのなら、わざわざ新たにそれ用の攻略本は出ないだろう。出るとしても表紙に「PSP 版にも対応!」とか「改訂版」とか書いて刷り直すだけじゃないだろうか……というわけで今のうちに DS 版『1』と『2』の両方を1冊で攻略する「エルミナージュ I & II DS REMIX コンプリートガイド」のレビューを。書きそびれてたんだコレ。気付けば半年経っちまった……。

表紙

 価格は 2,200 円(税抜)、全 304 ページ。PSP 版『2』の本がそこそこ売れたのか、今回はオールカラーページに。

 PSP 版『2』の本が 256 ページなので、「48 ページ増やしただけで『1』と『2』の両方が全部入るのか?」と思ってしまうが、クエストリストに使われていた画面写真を一部カットして詰めたり、1職業につき1ページ使っていた箇所を、3職業1ページくらいに圧縮してページを作っている。そのせいで職業ごとの全身図が見えなくなったり、絵が小さくなったりはしているが、よほどの設定資料マニアでない限りは大して気にならないだろう。

『2』の攻略部分は基本的に使い回し。だが、画面写真を全て DS 版に差し替えていることや、DS 版と PSP 版の画面比率の違いから、以前のレイアウトのままでは通用せずに微妙な苦労が発生したのが垣間見える。モンスターページは『1』『2』の共通となっており、片方の作品にしか登場しないものには「I」「II」と記載されている。

 PSP 版『2』の本にあったコラム「エルミナージュの舞台裏」は消滅。その代わりに、今回は開発ディレクターである小宮山大介氏のインタビューが8ページ掲載。相当過酷な環境で作られたことが分かったり、イラストレーターへはどういう方法で発注を行っているのか……などが明かされていて、面白い。

インタビュー
インタビューを受けるディレクターも大変だ

ラフ
イラストレーターも大変だ

 PSP 版『2』の本で言われていた不満点はほぼ解消し、攻略本としては完璧な部類。定価の高さは出版事情的に現在どうしようもないし、純粋に「クリアできればそれでいい」人にとっては wiki で事足りる点も変わらない。ただ、今回は『1』『2』の両方が載っているので、1作あたり 1,100 円と考えればコストパフォーマンスはイイ。でも今は、たとえ 1,100 円でも攻略本を買う人のほうが珍しいんだろうなぁ……。

 とにかく『1』の攻略データが欲しくてたまらなかった人にとっては念願の本。PS2 版発売の頃は本が出ることすら絶望的なマイナーゲームだったが……というかまだマイナーではあると思うが、シリーズが確実に成長しているのは嬉しい。

『世界樹の迷宮』以降、ウィズ系に独自のアレンジを加えたものが復権・乱立してきているので、どこを保持してどこを変えるか、他作品との差別化をどうするかが今後の生き残り戦争の明暗を分けそうだが、とりあえず PSP 版では「パーティメンバーの画像をいじれる」というのが一番の特徴になるんだろうか。今度の『3』はステータス画面で表示される全身画像もいじれるようなので、発売までに江頭 2:50 と柳沢慎吾の全身画像を探してトリミングしておかないと……。

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