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2001年3月 1日

この真珠のネックレスも、お前には似合わないんだよ!(by 継母)

『ハイスクール! 奇面組』のDVD-BOXが出ると聞いて、「DVD」という響きがここまで合わない作品も珍しいと思いました。

 DVD発売予定表を見ていたら、劇場版のドラえもんもDVD化されるらしいことが発覚。まだ出てないようですが『のび太の宇宙小戦争』は何がなんでも即買い。全作品中、のび太・ドラえもん・ジャイアン・スネ夫・しずかちゃんの5人が、まんべんなく活躍する傑作です。特にスネ夫がここまで役に立っているのは珍しい。主題歌も最高。

 話は変わりまして……

表紙

 桐生 操『本当は恐ろしいグリム童話』(KKベストセラーズ・文庫版)。
 まあ、怖いというか「残酷」なんですけど。1巻と2巻が出ているのですが、1巻は「シンデレラ」、2巻には「人魚姫」が収録されていたので結局両方買ってしまいました。両方とも童話の中では好きな話なので。特にシンデレラはかなり好き。「小公女セーラ」と通じるものがあるからでしょうか。

 意地悪な継母に虐げられて屋根裏部屋で過ごすことになっても決してくじけず、「おはよう小鳥さん」と窓辺で笑顔で朝を迎えられるような、けなげなところに胸キュン。って、俺は不幸少女マニアですか。

 解釈の仕方は人様々なんですが、俺は童話というものは基本的に親が子へ読み聞かせるもの、子はいろんな童話を聞き覚え、世の中の様々なことを学ぶ……いわば家庭版の教科書のようなものと思っています。

 学校に教科書があるように、親が子にわかりやすく世の中の物事をやんわりと教えるための「教科書」。まだ善悪の区別すらついていない子供に読み聞かせることによって、ぼんやりとそれを伝える……誰もが覚えるべき事を、勉強という事を気付かせずに、子に学習させることができる……それが童話ではないか、と思ったりするのです。

 学校で「算数」の勉強をする時、「5つのリンゴから2つのリンゴを取ったらいくつ残る?」というような形で「引き算」を覚えます。これは「○から×を引く」という事をリンゴに置き換えてわかりやすくしているわけです。「童話」も同じようなもので、童話が語りたいことは全て何かに置き換えられています。子供には理解し難いことを噛み砕いて噛み砕いて、何かに置き換えて置き換えて。結果、仕上がった物語が「シンデレラ」であり「人魚姫」という童話なのだと思います。童話の作者が真に語りたかったテーマを読み解くのも面白いかもしれません。……この本は、やたら深読みしてますけど。

 で、この本には「魔法が解けてるのになんで魔法で出したガラスの靴は消滅しないのか」という俺の長年の疑問への、ひとつの解答がありました。童話の「置き換える」という性質を考えれば、なるほど納得です。置き換えられた結果が「魔法」であり、子供にとって、シンデレラがガラスの靴や豪華なドレスをどうやって手に入れたのか、なんて事は知らなくてよいことなのです。






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