2010年5月 2日

『Prison Break: The Conspiracy』レビュー

パッケージ

 Xbox360『Prison Break : The Conspiracy』をクリア。発売直前までリージョンロック有りの北米版の情報しかなかったが、いざ発売されたら北米版もリージョンロックはないことが分かり、さらにアジア版も発売されたので、一安心して購入。今月のファミ通 Xbox360(2010 年 6 月号)の「海外ゲームマニアクス」のコーナーにも、本作について1ページ書かせて頂きました。

 本作は海外の連続サスペンスドラマ『プリズン・ブレイク』をゲーム化したもので、原作の “シーズン1” のパラレルワールド的な作り。原作の主人公であるマイケル=スコフィールドたちの脱獄計画を、ゲームオリジナルキャラ「トム=パクストン」の視点で窺っていく。

左=トム、右=マイケル
右の坊主頭がマイケル、その左横がこのゲームの主人公・トム=パクストン

 ゲーム内容は、スニーキング・アクションの連続。お決まりの通風孔を使っての移動から、ロッカーに隠れたり、外壁の上の警備員が双眼鏡から目を離したスキに物陰から物陰へダッシュしたり、サーチライトを避けながら移動したりと、アクションは豊富。最低難度でやれば警備員の目も弱いし、見つかってゲームオーバーになってもすぐ直前からリトライできるので、ストレスは少ない。

これが見つからない
各要素は決して派手ではないが、地味に「脱獄する囚人のドキドキ感」が味わえる


これが見つからない
警備員が本を読んでるすぐ隣で鍵開けする主人公。これはどう見ても気付かれるだろ常識的に考えて……

 ただ、同じ所を何度も移動する割には建物の作りが把握しづらく、全編英語でストーリーも今ひとつワカラン状態で全9章あるので、4章辺りから結構ダレる。しかも原作の魅力あるキャラクターであるマイケルたちとの接触が章を進むごとに減っていくという、悪い意味でのファン泣かせ。マイケルたちは原作どおり、密かに脱獄計画を進めているので仕方ないといえば仕方ないのかもしれないが……。

 キャラボイスは聞いた感じでは原作通りなので、声優……というか原作の俳優によるフルボイス化だと予算が肥大化するから、思い切って喋るシーンを少なくしたのかもしれない……。

シーノート
キャラの造形は、なかなかのもの。特にこのシーノートの再現度は素晴らしい。喋るときに片眉がちょっと上がる辺りとか

 一応、マイケルたちが脱獄したと騒ぎになるシーンや、暴動が起きるシーン、アブルッチが病院に搬送されるシーンなど、刑務所内で起きる出来事は原作に忠実なので、「ああ、今は原作でいう、あの辺りか」というのは分かるようになっている。逆に、原作ドラマを観ていないと、何が起きているのかサッパリ分からないだろう。

 あと、本編とは別に対戦モードがある。各キャラはパラメータが「STRENGTH」と「SPEED」しかなく、技もなくセリフもないという NAINAI 16 状態で、シブがき隊じゃなくても「泣きたいのはオレの方さ」と歌いかねない。

対戦モード

対戦モード
戦闘システムも「弱パンチ」「強パンチ」「カウンター」「ガード」のみと、かなりお粗末なので本当におまけ

 使用可能キャラはマイケル、スクレ、トム、アブルッチ、ティーバッグ、リンク、シーノート。人気がなかったのか、トゥイーナー、ヘイワイヤーはいない。隠しキャラでマホーンを出して、関節技も銃もアリアリで、超必殺技で「クスリで一定時間パワーアップ」とかやるべきだろ……。

■総括

 このテのゲームに多い収集系実績もなく、ゲーム的にも実績的にも、かなりシンプル。このゲーム、海外ではあんまり評判よろしくないらしいが、「まあ、そうだろうな」という印象。でもドラマとか映画原作の海外ゲームって、だいたいこういうものなので、個人的には可もなく不可もなく妥当なカンジ。過度な期待は禁物。

「原作ドラマの大ファンなので、このゲーム版にも期待してます!」という人はスルー推奨、「フォックスリバー刑務所を走り回れるだけで小生もう辛抱たまらんでごわす」っていう変態ファンなら買い。実績も 825 までは楽勝なので、安値で見かけたら実績ブースト用にドウゾ。

 とにかく原作ドラマを観ていること大前提のゲームなので、観ていない人にとっては何が何だかサッパリだと思うけど、一応、情報のひとつとしてお役に立てば。

 最後に、実績 wiki の補足的なものを。

・実績「Swole」「Bloody Knuckles」

 Heavy Bag と Lift weights をそれぞれ累計 10 分以上プレイする実績。まともにやると面倒だが、連射機能つきのコントローラを使って、Lift weights は Y ボタンを、Heavy Bag は A ボタンを連射にして、ボタンをガムテープで固定して放置で可能。

・実績「The Great White」

 難易度 Shark でクリアする実績。最後のチャプターだけではダメで、全チャプターを Shark でクリアする必要がある。チャプターのクリア順は別にバラバラでもいいようで、CHAPTER 8 を最後にクリアして、CHAPTER 9 に入った直後に解除を確認した。

・実績「Invisible」

 全チャプターにおいて、警備員や清掃員などに一度も見つからずにクリアする実績。難易度は Guppy でもいいのが救い。

「The Great White」と同じ感覚で、適当にチャプターセレクトで1チャプターずつ順序バラバラにクリアしていたら解除されず、心底苦労させられた。全チャプター、何度やり直したか分からん!

 それらの経験から、ひとつ注意点。

・実績「Invisible」を狙う時は NEW GAME を選んで、Intro から CHAPTER 9 までをぶっ続けでやる。チャプターセレクトを使わない。

 セーブデータの構造がどうなってるかは分からないが、見つかってしまったチャプターだけ後からやり直すという方法は使えない。おそらく「見つかったかどうか」の判定が上書きできない。まず「Invisible」以外の実績を解除してから、「Invisible」狙いのときは NEW GAME でデータをまっさらにしてスタートする。多分、これが大事。

 あと、実績 wiki には楽勝のように書いてあるが、難易度 Guppy でも CHAPTER 7 のノーミスは結構ムズい。場所によってはエリア切り替え直後にサーチライトが主人公に当たった状態で始まることもあるので、多少、運も絡む。その他のチャプターも、いわゆる「避け方の解答」を完璧に把握しておく必要があるので、全部覚えるまでにはそれなりのリトライを強いられるだろう。

 なお、QTE(Quick Time Event。急にボタンが表示されるヤツ)での敗北によるゲームオーバーに関しては、そのままリトライ続行で良いらしい。海外フォーラムにそれらしき記述を見つけた。信じるか信じないかは君次第だ! 実績全解除の過程で QTE もほとんど覚えてしまうので、そうそう負けることはないと思うけど。

 というわけでプリズンブレイクでした。疲れた……主に実績「Invisible」で。今なら全ステージの詳しい攻略書けるレベル。原作のマイケルじゃないけど、根詰めすぎて鼻血出たよ。

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