2025年4月 3日
Nintendo Switch 2、6 月 5 日発売。日本語専用版は 49,980 円(税込)、多言語対応版は 69,980 円(税込)
●性能
ハード性能の詳細はまだよく分からないが、少なくとも、携帯モードで最大 1920×1080 の解像度、ドック接続で最大 4K に対応。フレームレートは、4K 時は最大 60 fps、それ以外の解像度では最大 120 fps。これが実現できてるなら、かなり高性能なんじゃないだろうか。
HDR にも対応。今までのゲーム機の HDR って、使用しているモニタが HDR に対応していないとダメだったけど、携帯モードの液晶画面が HDR に対応しているなら、これは結構大きいかも。
他のハードに例えると、どの程度の性能なのかが気になるところだが、さすがに PS4 くらいはあるのかなぁ。Nintendo Switch も静止画だけなら PS4 クラスだったが、動き出すと途端に画像が粗くなる性質があった。
●価格
価格については動画内で一切言及がなかったが、公式サイトで普通にサラッと発表されている。5 万を超えるのではと言われていたが、49,980 円に抑えてきたのはサスガ。
ただ、日本語専用版と多言語対応版で本体を分けるという、変わったことをしてきた。多言語対応版はマイニンテンドーストアのみの販売で、価格は 69,980 円。仕様を見ると、擬似的なリージョンロックのような感じ。
海外タグで買った海外のダウンロードゲームを引き続き Nintendo Switch 2 でも遊ぼうとするなら 多言語版を買わないとダメな感じかな、これは……。多言語対応版は実質的に日本版の上位互換品だと思うので、今後も海外ダウンロードゲーを視野に入れるなら、多言語版にしておいたほうが良さそう。海外ゲームのパッケージ版だとどうなるのかとか、発売後に検証が必要かも。「よくある質問」によると「動作保証対象外」らしいが、「動かない」とは書いていない。発売後、海外版のパッケージソフトを買って実際に試してみないと分からなさそう。
海外の Nintendo Switch Online で『リッジレーサー64』を楽しませてもらっている最中の身としては、 + 2 万の出費で今後遊べるラインナップが増える可能性があるなら……。
●本体ストレージ:256 GB
Nintendo Switch の 8 倍にパワーアップ。速度もアップしているとかなんとか。Nintendo Switch 2 のゲームは当然容量も大きくなるだろうから、これだけで安心とはいかないかもしれんけど。
外部ストレージは micro SD EXPRESS で、普通の micro SD は使えないとか。micro SD EXPRESS はニンダイでの発表中に買い占められて転売が始まってるらしいけど、とりあえず当面はストレージだけでなんとかなりそう……?
Nintendo Switch から完全に移行したい人は現在の micro SD がもうパンパンだと思われるので、micro SD EXPRESS がそこそこ普及してお求めやすい価格になるまでは Nintendo Switch 1 と併用したほうが良さそう。
●読み込み速度アップ
Nintendo Switch 2 のゲームカードは従来の Nintendo Switch とのカードと形状は同じだが、速度は上がっているとかなんとか。
公式サイトには「Switch 2 専用のソフトだけではなく、一部のSwitchのソフトも読み込み時間が短くなったり、キャラクターの動きがよりスムーズになったりする」とあるので、ストレージの速度アップと合わせて、快適になってるといいなぁ。どれくらい速くなったのかの比較のために、今のうちに動画を撮っておくべきかもしれん。
●Nintendo Switch 既存タイトルのアップグレードバージョンも発売予定
内容はソフトによって異なるが、現在予定されている『ゼルダ』2 作のアップグレードバージョンだと、HDR に対応したり、フレームレートが向上したり、セーブ可能数が増えたりといった変化があるようだ。
元のソフトを持っていれば「アップグレードパス」を購入するだけでいいらしいが、価格は不明。ただ、「Nintendo Switch Online + 追加パック」に加入していれば無料で遊べるらしい。任天堂以外の他社作品もこういうの出しそうだけど、一律「Nintendo Switch Online + 追加パック」に加入していれば無料なのかどうかは不明。
●C ボタンと別売りカメラ
フレンド登録した者同士での音声チャット、カメラを利用した顔映像のリアルタイム表示など。完全に陽キャの機能だな、これ……。
この機能には正直、ポジティブな感想が出て来ない。新たな問題のタネになりそう。男女間のトラブルや、キレやすいガキ同士のケンカとか。何か事件が起きなきゃいいけど。
あと、普通の USB カメラも使えるらしく、ってことは顔以外は絶対に映らないとかの特殊な機能を備えているわけではない……? だとしたら、必ずエロに使う奴が男女問わず出て来ると思うけど、そのへんの対策できてるんだろうか。フレ登録している者同士オンリーの機能とはいえ、唐突に猥褻物を陳列されてしまう危険性はなきにしもあらずなのでは……。
単純にカメラに映るものをそのまま表示できてしまうのなら、全員チンコ映しながらのマリオカートとかができてしまうわけで。どうする? 1 位になりそうな奴がゴールに近づいていくごとに勃起していったら。笑いすぎてレースどころじゃなくなるよ。どうする? ゲーム中にフレンド申請が来て承諾したら、こんなチンコレースの真っ只中へのご招待だったら。
新しくレースに入ってきた人が「私、チンコないので、代わりにこれで……」と、おっぱい映像が映って全員歓喜していたら実はそれはエロ動画にカメラを向けていただけだと判明して、「だまされた!」と激怒したガキが考えなしにその様子を動画アップロードした結果、自分とフレンドのチンコ映像とエロ動画のおっぱいをアップしただけになって、ガキは親に怒られるわ、アカウントは BAN くらうわ、ついに恥ずかしさを苦にして自○……なんてことになったらどうするんだ。
んでメディアがまた、巻き込み事故でチンコ映像晒されたフレンドの同級生に「亡くなった○○君はどんな子でしたか」とか空気読まないインタビューを敢行して、「僕もある意味、被害者なので……。僕の亀が被っている甲羅もマリオカートみたいに投げられたらいいんですけど」とか心底どうでもいいコメントをして炎上。もしもし任天堂! この機能はイヤな予感がする!
●転売対策
転売対策はしなさそうだったので意外というか、かつて、他ハード含めてここまでしっかりした転売対策は初。
まず、日本版と多言語対応版で本体を分けており、多言語対応版はマイニンテンドーストアでのみ販売。価格に 2 万円もの差をつけた。まずこの時点で、日本で購入して海外で転用しようとする外国人の転売屋などはだいぶ減らせる。
次に、マイニンテンドーストアでの抽選販売応募条件。
・2025年2月28日(金)時点で、Nintendo Switchソフトのプレイ時間が50時間以上であること
(体験版ソフト、無料ソフトは除く)
・応募時点で「Nintendo Switch Online」に累積1年以上の加入期間があり、応募時にも加入していること
・ニンテンドーアカウントの「国/地域」設定が「日本」の方のみ
これは、なかなか徹底している。
まず、アカウントのプレイ時間を利用した条件は以前にもユーザー間で「こうすりゃいいのに」案としてよく聞いたものだが、新規アカウントでゲームを起動しっ放しにしているだけで時間は稼げるという問題があった。そこを「2025年2月28日(金)時点」に限ったことで、今回の発表以後にどうこうしようとしても無駄となった。
次に、Nintendo Switch Online に累積 1 年以上の加入期間があり、応募時にも加入していること。これも上手い。累積 1 年以上の加入となると、付け焼き刃でできることではない。プレイ時間に関しては、転売屋によっては事前にプレイ時間をそこそこ稼いだアカウントを大量に作っている可能性があったが、そうした転売目的のアカウントがあったとしても、その中に Nintendo Switch Online に累積 1 年以上加入させたアカウントなんてあるわけがない。そこまでしているなら、それはもう立派なユーザーであり、お客様だろう。
最後に、アカウントの「国/地域」設定が「日本」の方のみ。これで、外国人が普段使っているアカウントで転売に参加することはできなくなった。日本在住で、普段から言語も日本でゲームヤッテマースって人は知らんけど……。
・ ・ ・
ここまでやったなら、抽選販売の当選確率もそこそこ高いはず。純粋に Nintendo Switch 2 を求める人の手に渡るだろう。任天堂と言えば品薄商法と言われることも多いが、今回はさすがにそれなりの数を用意して臨んでいると思われる。
Nintendo Switch は発売から 8 年という、少々長生きしすぎている珍しいゲームハードでもあり、新しい年を迎えるたびに「今年こそは次世代機の発表が来るんじゃないか」と言われ続けてきた。つまり「備える時間」はメチャクチャあったわけで、これでまた転売だ品薄だってなったら、さすがに呆れられるだろう。売れると分かってんのに、また数作らないまま発売したんか、って。
以下、気になったソフト群。
まさかのエルデンリング。公式 X によると、DLC も含めるうえ、「新たな防具や機能などの追加要素を収録」らしい。それは他機種版にもアプデでくれ……。
Nintendo Switch 2 と同日発売。公式サイトを見る限りでは、対応プラットフォームはとりあえず Nintendo Switch 2 のみっぽい。続編の『II』が Nintendo Switch と Steam なので、今後、Steam 版の可能性はあるかもしれない。
動画の後半でサラッと流れてたけど、アーケード版の『リッジレーサー』は多分初移植じゃないだろうか。アーケードアーカイブス “2” と付いてるので、安易に PS5 とかには持ってこないつもりだったりするのだろうか……? 欲を言えば、『リッジレーサー2』だと尚良かったのだが……。
フロム・ソフトウェアが Nintendo Switch 2 専用にソフトを作るとは。なんか映像を観る限りでは、レアルカリア学院みたいな場所あったな……。詳細は 4 月 4 日? 公式サイトに書かれているジャンル名は「マルチプレイアクション」だそうな。
Nintendo Switch 2 専用で、発売同日に配信開始。マイニンテンドーストアでコントローラも発売。
最初は『ゼルダの伝説 風のタクト』『ソウルキャリバーII』『F-ZERO GX』の 3 本らしいが、「タイトルは順次追加」のところで『ファイアーエムブレム 蒼炎の軌跡』も確認。ソフトラインナップ次第では地味に Nintendo Switch 2 の強力な武器になり得る。ゲームキューブ版の『バイオハザード2』とか、イベントスキップ機能がある唯一の『2』だったりする。ドアスキップもあれば完璧なのだが……。
『ゼルダの伝説 風のタクト』は Wii U で HDリマスターされてるので、今更ゲームキューブ版なのかという気もする。「タイトルは順次追加」のところで『ルイージマンション』もあったけど、これも 3DS で改良板みたいなの出てるしな……。
現段階だと、本体発売と同時リリースの期待の新作、驚きの新作……というのは、意外となかった感じ。さすがにゼルダは『ティアキン』が出て間もないのでアレだけど、マリオの新作も来なかったのは意外。フロムのも来年だし……。まだ発売まで 2 か月ちょっとあるので、新たに発表されるものも出て来るかも。
個人的には「Nintendo Switch 2 を買えば、これが遊べる!」というほど訴求力の強いソフトは今のところないが、意外と、多くの人がそうなんじゃないかとも思う。むしろ、あえてそういう大作系をまだ出さずに本体だけ出して、需要が一気に集中するのを避ける、みたいなことをやっているのでは……とすら感じる。
他のゲーム機と比べると安いとはいえ 5 万の出費だし、「なんとしても遊びたいソフトが出てからでいいか……初期ロットは不具合あったら怖いし……」という人もいるだろう。俺は欲しいので、涎を垂らしながら抽選販売に応募するけど。
互換性はほぼほぼ保たれているようだが、現段階では不具合が出るソフトも多く、今後のメーカー対応次第。公式に互換リストが出ているので、気になる人は見ておくといいだろう。

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