« 『アリス マッドネス リターンズ』、前作DLコードは普通に別売りされるの巻 | メイン | 買おうと思って踏みとどまったゲーム »

2011年6月15日

『アンリミテッド:サガ』オリジナル・サウンドトラック復刻

 去年の 10 月頃に発足した、スクエニのサントラ復刻キャンペーン。
『パラサイト・イヴ』が復刻したので、あとは『ルドラの秘宝』と『アンリミテッド:サガ』のサントラをなんとかせんかーいとか言ってたのだが、ようやく『アンリミテッド:サガ』が復刻されたらしい。

 少し前に発売された2万くらいするサガ20周年大全集的なサントラに入ってて、復刻のタイミングとしては明らかに遅いんだけど、『アンリミテッド』のためだけに2万出した人も少なそうだし、復刻自体は歓迎。でも商売で考えるならホントに遅い。でもコレ、ファミ通.com のニュースで知ったけど、本日 15 日に発表して 15 日に発売なのか? そういう意味では早いというかなんというか……。しかも現在売り切れていて、明日また入荷とか……。

 遅いといえば先日もファルコムの Twitter で「要望に応えて『ぐるみん』のサントラ復刻したのに注文来ない」的な話が上がってたけど、遅すぎるんだよとしか言いようがない。かなり前にファミ通.comがやってるゲームミュージックダウンロードサービスで配信されていたので、ホントに欲しい人はそこで手に入れたと思う。

 というかファルコムも自社で MP3 ダウンロード販売システム作ったほうが良いんじゃないか。過去の音楽資産という意味では破格の物を持ってるんだし、CD という媒体で復刻しようとするからコストがかかって社内で会議しなくちゃいけなくて製品化も遅くなるような。

 もちろん、1曲ずつのダウンロード販売にすると、あんまり売れない曲が結構出てきて、1作品あたりの売上が減るという問題もあるけれど、そこは開き直って、あらゆるバージョンの「To make the end of battle」を配信すべき。あと、南 翔子のボーカルアルバム「フィーナ」収録の「風の踊り子」も配信すべき。元は『ロードモナーク』のゲームオーバー曲なんだけど、スゴく良い曲なんだよ、これ。歌詞に「マジカルキッス」なんて出てくるのもたまらん。

 ・ ・ ・

 しかし浜渦正志氏は良い曲を作るのに、肝心のゲームに恵まれてない気がする。『サガフロンティア2』『アンリミテッドサガ』、そして『FF13』……。

『サガフロ2』は良い面もあるのだが、個人的には「サガシリーズ=自由度の高さがウリ」だと思っていたので、ビックリするほど寄り道ができず、プレイヤーごとに異なる進行・パーティー編成にもなりにくいという一本道進行には当時驚いた。さらに、セーブをマメに分けておかないとカンタンに詰まる仕様なので、ラスボスが倒せない強さのままラストダンジョンでセーブしてしまい、どうしようもなくなって詰まった人も多いんじゃなかろうか。私です。ザコ戦をこなしてキャラ強化したくても、ザコ戦ができないという……。

 ……とにかく、『サガフロ2』はサガシリーズの中でも異色の作品だったように思う。サガシリーズは『魔界塔士』以外はイトケンによる作曲だったが、『サガフロ2』で初めてイトケンではなくなったため、「!? イトケンじゃないいい!」という「違う作品感」も強かった。いや、『サガフロ2』の曲自体は良い曲なんだけどね……。

 そんな浜渦氏、『Vielen Dank-Masashi HAMAUZU-』という個人のオリジナルアルバムを出してるんだけど、これはマジオススメ。全編ピアノ曲なんだけど、もう「美しい……」としか言えない。4年前に出た CD だけど、当時、浜渦氏の CD という情報だけで速攻買って iPod に入れて通勤電車で聴いていた。でも穏やかで陰のある旋律が多いので、朝からこれ聴くと憂鬱な気分になりそうな気がせんでもない。雨の日に聴くとスゲェ良いよ!

adbar
adbar
adbar
adbar