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2002年1月29日

PS2『ICO』は最高という話

パッケージ

 PS2『ICO』(ソニー・コンピュータエンタテイメント)。昨年 12 月に発売されたゲームなんですが、ずっと気になっており、友人が買ったので少しプレイさせてもらったんですが、これがまた予想通りのナイスゲーム。「これはいずれ買わねば」と思ってもうそろそろ1か月になろうかという頃、ちょうどバイト代も入ったので購入。早速プレイしていたわけですが、今日ようやくクリアできました。なんというか、近年稀に見る良いゲームだったので、熱く語らずにはいられません。

 まず、クリアしてみての印象は『天空の城ラピュタ』+『プリンス・オブ・ペルシャ』。「天空の城ラピュタ」は説明するまでもないと思いますが、「プリンス・オブ・ペルシャ」というのは一昔前のアクションゲームで、様々な仕掛けを解きつつ、飛んだり跳ねたり何やら城の中を走り回るゲーム。プレイしたことがある人なら分かるのですが、『ICO』におけるアクション部分は結構似通っている部分があるのです。

 で、『天空の城ラピュタ』的な部分というのは、その舞台。思わず「行ってみたい」と思うような、限りなく幻想的で、しかしリアリティ溢れる、孤島に作られた城。その緻密なポリゴンで構築された城を舞台に、お互い言葉が通じない2人が協力し合って様々な仕掛けを解き、脱出を試みるのですが、単なるダンジョンと言うにはあまりにも美しく、なんだか「もう俺、ここから出られなくてもいいや」なんて思ってしまうほど居心地が良い場所なのです。俺は元々、最近のゲームの「ハードの高スペック主義・2D から 3D ポリゴンへの移行」が あまり好きではないのですが、このゲームに限っては、プレイステーション2という高性能ハードで、ポリゴンのゲームで良かった、と痛感。「ポリゴンで世界を構築してしまう」事の魅力と説得力を再認識。

 そして最も強く言いたいのが、これこそホンモノのゲームだという事。俺が好きなゲームのひとつに『ブランディッシュ』というゲームがあるのですが、自分から動き出さなければ何も変わらない、プレイヤーに常に能動的な行動を求めるゲームです。勝手に喋り出すキャラクター見ながらボタン押してればいいような、最近多い軟派ゲームとは随分違います。この『ICO』も、プレイヤーが考え、動かなければ何も進まないタイプ。それでいて、このタイプのゲームにありがちな、異常な難易度の高さというわけでもなく、実に程よい難度の仕掛けが、むしろ気持ち良いくらいです。

 あと、サウンド面についても少々。このゲーム、ほとんど BGM 無しです。セーブする時くらいしか音楽が流れません。しかし、それは正解。音楽は無くとも、風の音はしているし、水の流れる音もする。実際に こんな場所があったとしたら、間違いなくこんな音がしているだろうという確信めいたものすら感じる、見事な「BGM」。そして、だからこそエンディングテーマのメロディが、際立って心に染みる気がします。というかマジ良い曲です。2月 20 日(水)には CD も発売されるらしいので、絶対買います。

 話が前後してしまう感じですが、最後に、主人公である少年と、そのパートナー的存在である少女の説明を軽く。少年の一族は、頭に「ツノ」が生えると、このゲームの舞台となる「城」へ連れて来られ、「生贄」にされてしまいます。頭にツノが生えてしまった少年は、今までに連れて来られた子供たちと同じように、城の一室にあるカプセルのようなものに閉じ込められるのですが、そのカプセルの土台部分が崩れてカプセルが転げ落ち、少年は奇跡的に城内を自由に動き回ることが可能になります。

 少し進んだところで、大きな鳥カゴのようなものに入れられた少女を発見。仕掛けを解いて、少女を解放しますが、言葉が通じません。しかし少年の言う事はなんとなく少女に伝わっているようなので、とりあえず一緒にこの城から脱出することに。物語は、ここから始まります。

 少年は、ある程度高いところから飛び降りても平気だし、ぶら下がっている鎖などに掴まって上に昇ることも出来ますが、少女は全ての面においてアクションが苦手で、基本的に「如何にして少女をその位置まで運ぶか」を考えることになります。高いところへ運ぶ場合は、まず自分が上へ昇り、上から手を差し伸べたり、少女がジャンプ出来る範囲に足場を作ってやったり。普通に移動する時も、少年は少女の手を引っ張って走ります。このゲーム、「手をつなぐ」ことがテーマと思えるくらい、2人が手をつなぐ機会は多く、ゲーム中、2人が手をつないでいる時間は、つないでいない時間よりも長いと思います。

 そんな、少年「イコ」と少女「ヨルダ」の、城からの脱出劇、それそのものが、このゲーム『ICO』です。

……とまあ、ややこしい説明でしたが、少なくとも PS2 持ってる人には全員にプレイしてほしい、滅多に無い、自信を持ってオススメ出来るゲームです。 もし、これをきっかけにプレイする方がおられましたら、途中、何度か詰まる事もあるでしょうが、是非、最後までプレイしてほしく思います。このゲームをクリアし、エンディングを見る時の感動は、ゲーム以外のメディアでは感じられない、「自分で動かしたからこそ」の、貴重なものだと思うから。きっと、『ICO』をプレイしていた時間がそのまま、貴方だけの、忘れられない思い出になるはずです。

……と、綺麗にまとめたっぽく書いてますが、ゲーム中、かなりの時間をヨルダのスカートの中を覗くことに費やしたことを白状します。そして、成功したものの、残念ながらスカートの中までは作られていませんでした。超ショック。あと、太陽の光を背にすると脚のラインが透けて見えるという、セーラー服の夏服みたいなナイスなスカートを再現可能にした技術にも乾杯。そんな、透けたスカートをボーッと眺めていた時間も結構なものになることを白状致します。以上、「『ICO』は最高」レポートでした!

 ……いやホント、良いゲームですよ!

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| コメント (2)

コメント

たしかに!
200回でも300回でもやりますよw


投稿者 poulenk : 2008年8月26日 11:20

ICO、自分もお気に入りです。
もう、ずいぶん長い事やってませんが・・・。

また、やってみようかな。


投稿者 Anonymous : 2009年7月31日 12:03

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