"過去に起きた出来事から目を逸らさず、もう一度、見つめ直す───。" これは『×3』における香山や俊夫の思いだが、作者である我孫子氏にも、あったような気がする。 以後、若干のネタバレを含みます。犯人の明記はしませんが、色々と細かいことは書いてしまっているので、 プレイ予定が全く無い人や、予定はあるけど多少のネタバレは気にしない、という方のみ、以後をお読み下さい。 ※ 『×3』には、『×3』のシステムに直された『1』の本編と『2』の本編が同時収録されているが、このレビューでは、それらについては触れない。 内容は、前2作から本編を切り出したものと全く大差ないからだ。 唯一、違う点といえば、『1』で移植の度にアレンジされているドラマ名が「サカチュー(堺の中心で金を稼ぐ)」になっていたことくらいだろうか。 あと、河村亜紀にカメラで写真を撮ってくれと言われるシーンがあるが、時代の流れかデジカメになっていた。 ──さて、『×3』は、『2』の本編のシナリオを引き継いだ話。 香山の新妻・夏美が死亡し、俊夫の嫁となったみどりは刑務所に服役することになってしまった。 これらの状況を作り出したのは『2』を担当した田中・牧野両氏だが、我孫子氏もサブシナリオには携わっていたし、 全体の監修もしていて、最終的にGOサインを出したはずだ。よって、我孫子氏にも責任はある。 中村(チュンソフト社長・中村光一)氏が出した3つの条件(※1)の事もあり、我孫子氏は、およそ『かまいたち』ワールドには似つかわしくない、 このヘビーな状況から逃げることを許されず、改めて『2』と向かい合うことを余儀なくされる……。 (※1)3つの条件とは、当時のファミ通インタビューで、ディレクター落合氏から語られた内容。以下の3つ。 1,『2』の舞台・登場人物、開発資産を使うこと 2,シナリオを我孫子氏に戻し、一作目のユーザーに喜ばれるような連続殺人のミステリーにすること 3,インターネット上で犯人がバレても楽しめるようにすること 会社社長としては、これらの条件を出すは至極当然のものだとは思う。 素人目に見ても『2』は金を使いすぎ(それも、かけなくていい方向に)ていたし、それらを回収した上で満足な利益が出ていたとは思えない。 この金銭的な問題の解決が、おそらく "1" の条件。 次に、『2』が不評だった理由を解消するため、『1』で好評を博した我孫子氏執筆のシナリオに戻すこと。 田中・牧野両氏はホラー作家であってミステリ作家ではない。 『2』は一応本編は推理ものにしてあるが、サイドシナリオのほとんどが後味の悪いホラー。 個人的に、『2』で不評だったのはこの点が大きいと感じる。 初代『かまいたち』はスパイ編やオカルト編などバラエティ豊かなサイドシナリオがあったが、実は、本質はすべてミステリ。 必ず、最後にアッと驚く真実があり、プレイヤー=読み手は、読み応えとカタルシスを感じる作りになっている。 全シナリオの根底に流れるミステリの血と、我孫子氏の親しみやすい文体。 それを取り戻す……これが "2" の条件。 そして "3" は、昨今著しい、ネット上での「ネタバレ」防止策。 ゲームソフトというものはどうやっても発売日より前に入手する人が出てくるもので、 そういった人たちが入手から全力を注いでクリアすれば、発売日に犯人をバラすことも可能である。 ミステリーは犯人が命なので、買う前に犯人を知ってしまうと「買わなくていいや」といった動きに繋がる可能性もある。 最近は、他のゲームについて語り合う掲示板などにも、無作為に「犯人は○○」と書き込む、迷惑な愉快犯も存在する。 『かまいたちの夜×3』関連の掲示板だけ見ないように注意していればいい、というわけではないのだ。 そういった事を配慮して、今作では「犯人は○○」と書きにくいカタチをとった。 その一つが「共犯の存在」であり、もう一つは、犯人自体よりも「トリック」が問題、という部分である。 今回は犯人入力に続き「トリック入力」がある。この2つを突破して、ようやく本編クリアとなる。 この部分に関しては、おおむね成功を収めたと言える。 本編の後に、ある意味「黒幕」ともいえる「犯人編」まであるのだから。 ■初代『かまいたち』を意識した作り 中村氏の出した条件の一つ、「『1』のファンに喜んでもらえるような」を意識したのか、 序盤で就職話があったり、後半、バッドルートに入ると俊夫さんが犯人と疑われる雰囲気になったり、 謎のコートの男が暗躍したり、「今夜12時に……」だったり、最後の最後まで間違った選択をしていると皆殺し状態になったり、 そういった状態になっても次回プレイに役立つヒントが散りばめられていたりと、細部に渡って初代テイストが漂っている。 そしてベストエンドへの到達法も、初代に近い。 真相を解き明かすルートに入るには、初代と同じく「手遅れにならないうちに解決してしまう」こと。 それに必要なのは「情報」だが、これは普通にプレイして、後半まで行けばだいたい分かる。 そこで得た「情報」を駆使して、手遅れになる前に行動を起こす。 ただ、犯人とトリックが分かったとしてもすぐにそれを指摘できず、 どこにその「選択肢」があるのか、この「場所探し」に終始することになってしまうという点は、もどかしい。 しかしこれはもはや、シリーズが抱えた持病のようなものだろう。 以下、各要素について感想。 ■グラフィック プレイすると分かるが、ゲームとしての素材が9割方、『2』の使い回しである。メニュー画面などもホントそのままなので、新鮮味が薄い。 中村氏の出した条件のうち「『2』の環境を使え」ってのがあるとは思うのだが、 ただのハッタリでもいいので、見た目をもうちょっと変えるべきだったと思う。 『2』ではキャラクターが色々と動いたが、今回、非常に「動き」が弱い。ほとんど静止画。 『2』ほどの手間をかけられない事情があったとは言え、もう少し動かすべきだったと感じる。 発売前の予告ムービーを作った人は大変だったろうなぁ……。 今思えば、ゲーム中の数少ない「動く」シーンを繋ぎ合わせ、ちょっとでも面白そうに見せていたのだから。 ■サウンド 初代『かまいたちの夜』は名曲の宝庫でもあった。 推理シーンの緊迫感溢れる音楽は、殺人事件のニュースなどでBGMとしてもよく使われていたほどだ。 『2』では雅楽奏者の東儀秀樹氏を起用し、例のメインテーマを迫力あるアレンジで響かせたり、 パッパラー河合氏、羽毛田丈史氏などの著名人がBGMを担当したりと豪華な印象があったが、それらは実を結んでいないように感じた。 ムダな方向への散財。 それらを少しでも回収するためと言ってもいい『×3』なだけに、今回は、音に関しては非常に印象が薄い。 無音状態で進むことも多いので、BGMがあるのか無いのか分からないこともある。 だからと言ってボリュームを大きくすると、ドアを叩く効果音などが大きすぎてバランスが悪い。 音楽面に関しては、今作で最も評価できない部分かもしれない。 ■キャラクター 香山・透・俊夫・啓子の4人の視点をザッピングで切り替えながら物語が展開するのが『×3』の特徴だが、 このザッピングによって各々の考えてることが分かってしまうため、 初代の「自分以外、誰も信じられない……真理さえも!」という状態にはならないのがツラい。 今回は真理の影も薄すぎて、ヒロインとしてこれはどうなのかといったカンジ。 殺人が起きて、皆が疑惑に満ちて……という流れも、やはり前作からのキャラクター引き継ぎのせいで相当な制約がある。 しかも犯人は、ディレクターの落合氏自らが「あの犯人はミステリーの反則です」と言い切るもの。 後述の「犯人編」はよく出来ていたと思うが、本編の犯人に関しては驚きもなく。 当てにくいのは確かだが、ただ、それだけだ。 ──と、これはあんまり関係ないが、初代のファンブックで 「『かまいたちの夜』の登場人物を芸能人のイメージでいうと?」というような企画があった。 透は稲垣吾郎、真理は渡辺満里奈、俊夫は木村拓哉といったカンジで書かれていたのだが、 今回の俊夫の「お、おい、ちょっと待てよ!」発言とか、ぶっきらぼうに二回も「カップラーメンください」と言う辺りは キムタクが演じてる様子がカンタンに想像できて、我孫子氏も狙ったのか? と思うほど。 今でいうなら真理は仲間由紀恵あたりになりそうだが、俊夫はもうキムタクにしか見えない。 結果的に『×3』最大の名言になってしまった感のある「カップラーメンください」。 ゲーム中では、春子さんが出した手作り料理をみんながおいしく食べている時に発せられる。 あと、夏美のキャラクターは前作ではどうも好きになれなかったのに、今回は妙にいいキャラだと感じた。 我孫子氏の力量によるところだろうか。餃子一日百万個……。 ■シナリオについて ●真相編 本編。 前述の「キャラクター」の項でも書いたが、やはりミステリーものでザッピングシステムは致命傷になり得る。 プレイヤー=透以外の人物の思考が見えてしまうというのは、やはりマズい。 『街』のように、全く関係ない人物が絡み合っていく様を楽しむ話ならザッピングは面白いが、 ミステリーは、自分以外が全員怪しく見えた方が断然いい。初代の恐怖は、まさにそこにある。 結末で香山が伊右衛門の霊と対決するため、「オカルト系のネタを本編でするな」といった意見も見られるが、 「もしあの出来事が香山の見た夢であったとしても」、話は成立する。 あれは、「こうだったらいいな」というものを表現した「救い」のようなものだろう。 実際はマスターキーを巡るあたりが本編になるわけだが、トリック解明が、ほとんどマスターキーに終始していた感が拭えない。 隠し通路の存在は早い段階で読めるので、「あ! わかった!」ではなく「やれやれ、ここの選択肢かよ……」であり、 解けた時のカタルシスがあまりないのも難点。トリックについても、トリックと言えるほど大したものじゃないのも残念。 あと、あの地下室のカギがシュプールの、あんなところで見つかったのは何故なんだ。 ●番外編 いわゆるピンクシナリオ。 PS2の規制が最近厳しくなってるらしく、あまりエロくできなかったらしい。 その分、我孫子ギャグテイストが発揮されており、本来シリアスなシーンで使われるBGMなどを上手くギャグシーンで使用していて、 初代の「不思議のペンション」的なイメージ。個人的にはこれでいいと思うが、ボリューム面が若干弱く感じた。 煩悩迷宮の女の子キャラをアニメ絵シルエットにしてしまったのは賛否両論あるところだろう。 『2』の真理の水着姿のような、ああいう表現を散りばめつつ、少年誌ラブコメのような表現でも充分エロくはできたはず。 あくまで登場人物の言動が最初の本編に比べてエロくなる……というのが『かまいたち』のピンクシナリオだったと思うので、 透たちのシルエットとアニメ絵が共演する様は、やはりちょっと違和感があった。 でも、これを『×3』に求めるのは不可能な気もする。以下、その理由。 ○真理 今回とにかく存在感が薄く、主人公も常に透ではないので「真理を守らなくては……」という愛着が薄いことと、 今回の真理は俊夫さんの、とある件について深刻に考えているため、いつもみたいに透との接触…… というか他のキャラとの接触が、ほとんどない。 ○みどりさん エロ担当すると輝くけども、『2』の事件があるゆえに『3』では服役中なので、ほとんど出番がない。 ○可奈子 今回は終始怯えっぱなしで、ほとんど部屋に引き篭っている上、当初の「タカビー」キャラ設定が全然生きておらず、 さらに美樹本にゾッコンなので、絡む余地がない。 ○啓子……にはエロは期待できない。 ……というわけで、本編中で絡むのはほぼ不可能で、煩悩迷宮をさまよう形式は必然だったともいえる。 あと、エロいという意味ではないが、ズブ濡れになりながら疲弊した真理が廊下を歩いてきたシーンが、今回一番ゾクッとした。 「1階で濁流に飲み込まれた真理が何故ここにいるのか」ということと、命がけで握りしめていた最大のヒント。 真理がズブ濡れで歩いてくるとバッド確定だが、次に生かせる。 12時から始まる濁流劇はスリルがあって、いい流れだと感じた。濁流だけに。なんつってなガハハ。 ●犯人編 事実上のラストシナリオ。ここまでに残った、いくつかの細かい謎が全て氷解する。 叙述トリックを用いており、その意外性は確実。これがあるから、『×3』は救われてるカンジ。 明らかになるのはベストエンド時の犯人ではなく、バッドエンド時の真犯人。 ベストエンドに到達するということは、この犯人の凶行を止めたということになる。 このシナリオがなければ、『×3』の評価は地に落ちていただろう。 このシナリオを実現するにはザッピングシステムが不可欠なため、 「このシナリオで驚きをとるためだけに今回ザッピングにしたのでは……」とすら思える。 だが、それだと本編の緊張感を犠牲にしたことになり、良かったのか悪かったのかはなんとも言えない。 ●金のしおりの後 金のしおりになった後、もう一度本編のエンディングを見るとエピローグが追加されている。 まさに大団円、といったカンジのものだが、初代『かまいたち』であれだけインパクトのある"隠し"があった以上、 どうしても、そういったものを期待してしまう。 ネット上では、このエピローグの他に隠し要素を見つけようと多くの人たちが頭をひねっていたが、 その際に出た案の1つが、本編ラストで姫宮シェフが発言する料理の隠し味「×××」。 タイトルの「×3」の事もあり、どこかで×ボタンを3回押すのでは、というものだった。 元々、タイトルの『×3』は不自然な印象がしていたし、もしこれを仄めかすためだとしたら、なかなかの隠し方になる。 しかも、姫宮シェフは「料理の "隠し" 味」としてこれを言っているのだ。アヤシイ。怪しすぎる。 ……しかし、結局、意味はなかった。 他に、こんなのもあった。 エンディング数の「90」というのもハンパな感じで、エンディングリストを見る限り、下にもう一列、 あと10個ほどエンディングがあってもおかしくはない雰囲気。 そこで、予約特典としてついてきた文庫本(ゲームブックになっている)の90番のところを読むと、 透と真理が格闘ゲームをするシーンで、技コマンドが色々書いてあるのだ。このコマンドがまた怪しかった。 エンディングの数と同じ90番に、この謎のコマンドが書かれているのもアヤシイ。 ……しかし、結局これも意味はなかった。 隠し要素の存在を巡って長期間、ユーザーがネット上で議論し合ったのは『2』の時も一緒だったが、 まさか『×3』でも同じことになるとは思わなかった。今回は、シリーズ恒例だった隠しシナリオ「チュンソフ党の野望編」すらないわけだから、 そりゃあ、『2』以上にユーザーは探しまくる。 この点に関しては、チュンソフトが『かまいたちの夜』というゲームを理解しきっていなかったと言える。 『×3』は当初、『2』の外伝的なものとして制作予定で、ピンクのしおりすら予定に無く、それを聞いたセガの人が 「ありえない」と言ってくれたおかげで急遽作られたものであるらしい。 このセガの人の方が、よっぽど『かまいたちの夜』を理解していたわけだ。 なお、金のしおりの条件は「全てのエンディングを見ること」だが、今回はザッピングのせいで、 全部で90あるエンディングは香山・透・俊夫・啓子の「4人」という数で水増しされたようなもの。 1人がバッドエンドルートに入っていると、連鎖的に他のキャラもバッドになることが多い。 単に同じエンドを全員の視点で見るようなものも多く、バッドエンド回収は完全な作業感が漂う。 ■結論 我孫子氏は頑張ったと思う。あの『2』の惨状から、よくぞここまで軌道修正したものだ。 しかし『2』の外伝的なモノの域を越えることは出来ず、やはりキャラと舞台が同じというのは相当に厳しい条件だった。 「『2』を無かったことにしない」ということが全ての元凶になっており、結果的に、いい話でまとめてはいるが『2』の尻拭いという印象。 『2』の最後の隠し要素として今回のシナリオ(ザッピングとかはナシで、もっとコンパクトに)が入っていれば、 『2』も、それなりに評価される作品になっていたのでは……と思わされる。 我孫子氏が『2』の時にもっと『かまいたちの夜』として大事なものをおろそかにしていなければ── 初代ヒットの要因はミステリーだったことにあり、ファンは決して後味の悪いホラーを求めていたのではなかったということを 我孫子氏含め、チュンソフト開発スタッフ全員が理解していれば──。 『かまいたちの夜』という偉大な作品を、こういう形で終わらせることになってしまったのは非常に残念でならない。 『2』の企画の時に、『1』はもう終わったものとしてキャラを一新して、孤島を舞台に我孫子氏がシナリオを書いていれば、 『かまいたちの夜』はシリーズとしてもっと飛躍できていたのではないか、と思う。 『1』のキャラはチョイ役で出るカンジで。 ……このレビューは全体的にあんまり褒めていないが、もし『2』で消化不良を起こして、 「『×3』は気になってるけど、まだ買ってない……」という方がおられたら、 「中古で安ければ、たぶん買っても損は無い」と書いておこう。 個人的に、これは5800円クラスの作品ではない、と感じるからだ。 チュンソフトが当初から言っていた、 「元々は『2』の外伝的なものとして作っていたけど、作ってるうちにだんだんボリュームが大きくなってきて……」 というのは、ザッピングを作る部分の苦労としか思えない。 ボリュームだけでいえば、『1』『2』と多彩だったサブシナリオが今回は皆無に近いわけで、要は本編とピンクシナリオと犯人編の3つだけである。 本編のボリュームに関しては前2作品と遜色ないが、それ以外が弱すぎる、というのが私の結論だ。 『×3』がダメだとは言わない。ただ、『かまいたちの夜』シリーズのラストを締める作品としては、少々物足りなさを感じる。 『かまいたち』ファンは『×3』は買っただろうし、チュンソフトも、ほとんど『2』の開発環境の流用で新作並の値段のソフトが1つ作れたわけで、 合計で見ると儲かったんじゃないだろうか。 ただ、『2』で離れてしまったファンを本気で取り戻し、チュンソフトというメーカーの評判を上げるのなら、 さらに時間とお金をかけて、ちゃんとした完全新作の『3』を作るべきだった、と思う。 ──それこそ、『2』をゲームの中のお話だったということにして。 初代にも出てきた、妖怪「かまいたち」の説明を覚えておられるだろうか。 3匹で1組として行動し、 1匹目が転ばせ、 2匹目が傷をつけ、 3匹目が薬を塗る。 という、アレ。 奇しくも、『かまいたちの夜』3部作にもこれがピッタリ当てはまってしまうようで、なんとも「上手い!」と言っていいものかどうか。 かまいたち現象で切られた傷から血が出ないというのは、この妖怪の三匹目が素早く薬を塗ったから、というのが「妖怪かまいたちの話」だが、 うーん、ちょっと出ちゃったんじゃないかな、血。 チュンソフトは、『かまいたちの夜』は「これでもう完結」だと公言しているが (反響があれば……と言っていた気もするが、『×3』の評判を聞く限り、もうないだろう)、 サウンドノベル自体は「まだ作る」とも言っている。 事実、『街』の続編が制作中のようで、今回の『×3』では確認したが、PSP版の『2』『街』などにも、 『街2』と思われるゲームののエキストラ権が抽選で、といったことが書かれた紙が入っていたようだ。 願わくば、我孫子氏シナリオで舞台・キャラを一新した、入魂のミステリーサウンドノベルが制作されますように。 2006/09/19 夢崎 |