2003年8月29日
GBA『新約 聖剣伝説』レビュー
さて、待望の聖剣リメイクなわけですけども。
ゲームの方は まだ序盤で、全体の出来を評価できるわけではないのですが、現時点で気づいたことを。
1,聖剣2以降のシステムとキャラデザインに統一したいらしい。
初代『聖剣伝説』を『2』以降の聖剣と足して割った感じで、シリーズのデザイン統一を図るのはいいんですが、今回のリメイクにあたって肉付けした部分が個人的には「余計」と感じるものが多く、初代の持つ、シンプルで分かりやすく、それでいて胸に迫るシナリオと雰囲気が少し崩れた気がしなくもありません。
特に主人公とヒロインの設定がかなり変わってしまっており、敵役のシャドウナイトらの背景も かなりややこしくなっているので、これは素直に、初代のシンプルな設定の方が絶対良かったよなァ、とフクザツな気持ちでヒロイン編やっとります。
2,ちょっとFF11の匂いがする。
FF11の開発には、雑誌等のインタビューに度々登場するように、田中氏と石井氏が携わっているのですが、その内、石井氏が関わっているせいなのか、「DEX」「MND」といった初代には無かったステータスや、座ってヒーリングすることによるMP回復、etc、etc、どうしてもFF11っぽさを感じてしまったり。もちろんこれらの要素は今までのRPGにもあったことで、別にFF11特有のものではないのですが、特にFF11やってる人にとっては、おそらく誰もが感じてしまうことだと思います。
まあ、公式サイトのFLASHでウロウロしてるサボテン君が「ふいだまダンシング!」とか言ってますしね。
3,リングコマンドについて
GBAのボタン数の限界の問題でもあるのですが、操作性が良いとは言いにくい感じ。メニュー開くのがスタートボタンなので、FFT-Aの時と同じく、GBA-SPだとちょっとやりにくかったりします。元々、操作性の向上を考えて作られたはずのリングコマンドが、何やら皮肉な結果に。
あと「レベルアップですぜ あんたも せいちょうしたもんだ」が無くなったのもザンネン。
4,音楽について
最も期待していた音楽面について。もちろんサントラも購入したのですが、GBA音源の限界なのか、個人的にはパーカッションというかドラムにあたる音が若干効き過ぎている感じがしました。総合的に見て、ちょっとガッカリ。このサントラの出来には二次マガの岡田編集長もガッカリ気味の模様。頑張ってイトケン!
最後に、アミーゴシステムだけはカンベンして欲しかったです。聖剣にマジカルバケーション混ぜなくても。だいたい、この年になって、友人とゲームボーイを通信ケーブルで繋いで「アミーゴ!」とか しないっつうの!
……と、振り返ってみると、やはり、欠点の方が多いような……。ここ最近、こんなんばっかりですのぅ。
個人的に、初代「聖剣」は以後の聖剣シリーズとは全く異質の作品だと思っています。「モノクロ画面」で「携帯機」であるゲームボーイというハードで「アクションRPG」として産声を上げたこと、容量に相当な制限があったこと、貧弱な音源だったこと。ボタン数の少なさも手伝い、操作法からBGMから、とにかく「シンプル」にせざるを得なかったこと。今 思えば、それらのデメリットと思える部分を全てメリットに転化していたかのような、見事な出来でした。
以前、ワンダースワンで『魔界塔士Sa・Ga』がリメイクされましたが、あれくらいのリメイク加減が最も良かったのでは、とか思ってしまう夏の終わりでござんした。
2003年2月15日
GBA SP、その感触
DOAビーチバレー、ファミ通の浜村通信的に言えば「こういうの、全然アリだと思う。ゲームの新しい文法。是非、体験してみて!」って感じなのですが、ホント、ICOや逆転裁判と違って、オススメの仕方が難しいですわぁ……。一応、女性の方でも、楽しんでやってる人もおられるようなんですけど。とりあえず気になってるそこのキミ、怖がってないで、買っちゃえよ! 個人的に、無人島に持っていきたい1本です。コンセントないけどな。
それはそうとここ何日かずーっと口内炎が治らなくて参ってるわけですが。患部が唇に近過ぎて、モノを食べたら痛い、喋ったら痛い、口を開けたら痛い、とヘレン・ケラーばりの三重苦。とどめに、痛みに耐えるために奥歯噛み締めてたら歯まで痛くなってきたよママン。
さて、そんな最強最悪のコンディションで迎えた2/14・バレンタインデーですけども。FF11の世界でも「ハートチョコ」なるアイテムが横行し、夜12時まではモグハウスのポストをチェックしまくる人もおられたかと思うのですが無駄だったろ? それはそうと競売の「ハートチョコ」落札履歴を見ると、すごい勢いで14日に落札されまくってるんですが、こんなにも売れるんなら自分でも作っときゃ良かったヨ(調理スキル:目録)。うう、本命なら手作りだろぉ。
まあそんなことはさておき、昨日はGBA『ファイナルファンタジータクティクス アドバンス(以下、FFT-A)』の発売日。話題の新ハードGBA-SPも同時発売ということで、実は「7dream.com」で本体同梱の限定版をコッソリ予約していたワタクシがハードの感触レビューをぶちかましてみたいと思います。
1:画面が非常に見やすい。
ライトついてるから当たり前といや当たり前なんですが、「バックライトではなくフロントライトなので、思っているより明るくはない」みたいな話を聞いてたので、かなり意外というか。というか今までが暗すぎ。ようやくGBAの液晶画面が その力を本領発揮できたんじゃないでしょーか。以下、デジカメで撮影したライトON時とOFF時の比較。


OFF時はデジカメと、それを持つ俺の手が映り込んじゃうほど暗い有り様。部屋の光源が右から来てるので画面右側が若干明るめですが、実際、ゲームする時に手に持つともっと暗いです。さらに付け加えるならば、ON時は実際は もっと明るく見えます。これを画像で伝えるのは なかなか難しい……。
2:やたら軽い。
ノーマルGBAと違って乾電池じゃないから当たり前といや当たり前なんですが、見た目の高級感とは裏腹の軽さで、これまた意外。初期のプレステのコントローラの方が遥かに重かったり。現行のPS2コントローラとタメを張るくらいかもしれません。
3:やたらコンパクト。
折り畳み式になったから当たり前といや当たり前なんですが、本当に胸ポケットに入るレベルで、女性のハンドバッグの中に入ってたらコンパクトか何かと間違えそう。コンパクトなだけに。なんつってな。
コンパクトになったことに対しての不安として「持ちやすさ」が気になってたんですが、これまた全然問題ナシ。過去に「ゲームボーイBros.」という、初期ゲームボーイより若干小さく、薄型になったゲームボーイがあったのですが、薄くなったことによって持ちづらくなった印象がありました。親指と人差し指の間のスペースを持て余す感じで、結果的に初期型より軽くはなったものの、持ちやすさ・手のシックリ感じでは、個人的には初期型の方が好きでした。あの時、「コンパクトになるのも一長一短なのかな」と思ったものですが、このSPは、かなり好感触です。
以上が俺の感想ですが、強いて言うならここが弱点かな、と思うのは、乾電池による電源供給が不可能なため、長時間コンセントのない場所にいなければならない場合はプレイ続行が出来ないことと、スタートボタンとセレクトボタンが位置的に押しづらいので、この2つを頻繁に使うゲームはツラいかも、といったあたり。FFT-Aではメニュー画面をスタートボタンで開くため、ちょっと気になった点ではありました。
でもライトがつくだけでこうも変わるものかと実感できますので、常日頃から「この画面の暗ささえなんとかなればなぁ」と思っていた方は、購入して損ナシかと思われます。あと、しょっちゅう画面に指紋がついてイヤーンだった人も是非!
2002年10月26日
異議なし!(逆転裁判2レビュー)
さて10/18に発売されたGBAの期待作、『逆転裁判2』。期待を裏切らない出来で、見事な「続編」でした。
推理モノの要素があるので「この話の、あの部分がね」とか詳しくは話せないのがツラいところですが、とにかく未プレイの方は是非、前作「1」からのプレイをオススメします。(「2」から始めるのはダメ! ゼッタイ!)公式サイトではFLASHを使った体験版も。(「2」の体験版はこちら)
ちなみにこの体験版、スゲェいいところで終わりますよ。
なお「2」の発売日と同時に、前作「1」が『逆転裁判 Best Price!』という廉価版として2,980円で販売されている模様なので、前作未プレイの人はこの機会に是非(数が無くなり次第、終了だとか)。以前、「PS2を持ってる人全員に『ICO』をプレイしてもらいたい」というような事を書いたのですが、GBAを持ってる人は全員『逆転裁判』をプレイして頂きたい! それだけの価値は絶対あるゲームです。
前作で「ボリューム不足」という声が多かったようで、全4話という構成はそのままに、1話ごとのボリュームが増えているのですが、個人的には1話のボリュームは前回と同程度で良かったかな、とも思ったり。事件の真相が気になるが故に1つの話の途中で中断する、ということが難しく、1話始めるとついついその話の最後までやってしまうため、正直かなり疲れるというか(そこを我慢して中断すればいいんですけど)。「腹八分目」という言葉がありますが、ちょっと物足りないくらいがちょうどいいのかも……と、前作をクリアした時の事を思い出しました。
先週のファミ通で、『バイオハザード』シリーズの三上氏と、『メタルギア』シリーズの小島氏による『逆転裁判』をテーマにした対談があったのですが、その中で小島氏が「ゲームとミステリーの狭間にある作品で、やや簡単めだけど、ユーザーに自分が謎を解いていると思わせる力がある」という発言には至極、納得。まさにその通りで、良いゲームには必ず、この要素があると思います。『ゼルダ』然り、『ICO』然り。
同対談で三上氏の「実際の裁判で こんなことは有り得ないけど、こういうのはゲームならではの表現。こういうことに目くじらを立てる心の狭い人はダメ。ユーモアのセンスがある人にやってもらいたい」という内容の発言もありましたが、これにも同感。ムチを振るう検事も随分アレですけど、有り得ない証人が続々出てきますし。そこを笑い飛ばせるかどうか。実際のDJの仕事を知ってる人が『ビートマニア』をプレイして「実際はこんなんじゃねぇよ」って言っちゃう人はダメ、という感じでしょうか。
前作と今作を比べた場合、おそらく大抵の人が「前作の方が面白かった」と答えるのではないかと思いますが、これは今作がつまらないと言っているわけではなく、前作の完成度が極めて高かったことによる相対評価。前作の冒頭、初の裁判で緊張している成歩堂。「こんなに緊張するのは小学校の学級裁判以来かもしれません」その学級裁判が終盤で大きな意味を成し、ストーリーを上手く締め上げる……とにかく前作には非常に「まとまり」が感じられ、やや物足りないと感じさせるほどのボリュームと、「逆転裁判」というゲームが全くと言っていいほどノーマーク(失礼)だったことによる意外性で、プレイした人の大半が「名作」の太鼓判を押し、口コミで評判が伝わり、続編制作決定となるに至りました。今回はそういった「期待」を一身に受けての続編なわけで、「期待してプレイすると肩透かしを食らう続編ゲーム」が多い中、「逆転裁判2」は続編として納得の完成度だったと思います。
さらに、ここの開発者コラムを見る限り、今回の制作にはあまり時間が取れなかったことが分かります。前作の評判が良かったからこそ続編の制作が決定したわけですが、いざ決定したとなると大急ぎで開発に入らなければいけない会社体制にも責任はあるわけで。しかしこの短い制作期間でこれだけの続編を作り上げる手腕は尊敬に値します。願わくば、次の続編には時間をたっぷりかけてあげて下さい……カプコンさん。個人的には『バイオ』シリーズよりも注目しています。あと、前作の同コラム内のタイトル案に関してのコラムはファン必見かもしれません。
唯一、不満を言うならば、このゲームはどちらかというと携帯機より家庭機向きだと思うこと。上で書いた「真相が気になって中断できない」と同様、一度始めると腰を据えてプレイするタイプのゲームだと思うので。あとは「一度クリアすると、他にやり込む要素が無い」ということくらいでしょうか。
最後に……これも対談で三上氏が言っておられましたが、「2」をクリアすると、妙に「1」をもう一度やりたくなるんだよなぁ…これ。
☆豆知識☆
※前作に比べ難易度は若干上がっている気もしますが、重大な選択と思われる直前で「中断」を選ぶ→タイトル画面に戻って中断したところからスタート→ゲームを進め、間違っていたら電源オフ→中断したところから。以上の手順を踏めば、大抵はクリアできるはずです。ちょっと反則気味ですが。ゲージを大量に消費してしまい、ニッチもサッチもいかなくなった時にどうぞ。
