2013年3月26日

PS3/Xbox360『ヴァンパイア リザレクション』レビュー

 神宮寺三郎ばりに時が過ぎ行くまますぎることになっているので、危機感を感じて更新。
 割と最近更新した気がするのに、日付の上では3週間経過している。マジで信じられない。


 さて、『スパ4』以降、微妙に盛り返してきている格ゲー界。
「『ヴァンパイア』の復刻はまだかよ!」という声にようやく応える感じで、『ヴァンパイア リザレクション』が、先日ついに発売日を迎えた。
 新作じゃなくて復刻なのが残念だが、シリーズファンにとっては
「げげ現行機でォオンッ! オン対戦できちゃうッ! え、液晶ッ! 最後の『ヴァンパイア』の記憶はブラウン管ッ!」
 って感じで、買わない理由がない状態。

 かくいう俺も、高校の頃は帰りに地元の超古いスーパーの片隅に置かれていた初代『ヴァンパイア』の筐体にコイン投入して、
 ノーコンティニューでパイロンまで倒してから帰路に着くのが日課になっていたくらい好きで、
 当時は『ヴァンパイアハンター』のためにサターンを買ったほど。
 ……まあ、好きと上手いは別の話なんですけどね。あのスーパーの筐体、多分、難易度最低に設定してあったと思う。

 そんな俺がゲームシステムなどについて偉そうに語れるはずもないので、タイトルに "レビュー" とは書いてるけど、
 今回はゲーム内容ではなく、『ヴァンパイア リザレクション』という "ソフト" についてのレビューでございます。


 まず、実績は1000ではなく400ということは海外の実績サイトを見て知っていたので、
「元々はダウンロードソフトとして開発されていたんだな……」と思ってたら、海外では普通にダウンロード配信されてるらしい。
 な、なぜ日本だけディスクで。しかも、そのせいか、HDDにインストールできないし。

 カプコンの格ゲーは版権が海外持ちだったりしてややこしいことになってることが多いが、
 これもその影響だろうか……でも『スト3』は日本でも配信されてたしでワケワカメ。
 格ゲーは、やりたいときにスッと遊べるのが大事なので、このディスク版を売っ払って海外タグでダウンロード版を買い直したいくらいだ。
(※その後、日本国内でもダウンロード版が配信開始された模様。)

 中身のほうは、オンライン対戦やリプレイのアップロード・ダウンロードに対応した
『ヴァンパイアハンター』と『ヴァンパイアセイヴァー』の2本立て。
 8年前にPS2で発売された『ヴァンパイア ダークストーカーズコレクション』には初代『ヴァンパイア』、
『ヴァンパイアハンター2』『ヴァンパイアセイヴァー2』なども収録されていたので、インパクトの弱さは否めない。
「『ハンター』と『セイヴァー』のオンライン対戦ができる」という点に特化しただけのモノと言ってしまってもいい。
 一応、画面オプションがいろいろ用意されてはいるが、正直、別になくてもどっちでもいい。


画面
左上から、時計回りに "ノーマル"、"レトロ"、"オーバー ザ ショルダー"、"フル"。
"オーバー ザ ショルダー"はリプレイを観るときなどには雰囲気は出そうだが、肝心の筐体が実際のものを再現したわけではないのが残念。

 あと、このゲームに限ったことではないが、「フル」は誰が求めてるんだ?
 元々4:3で作られたゲームを無理やり横に引き伸ばして、狂った画面比率にしてまで16:9の画面隅々まで使うことがそんなに大事か?
 ……と思っていたのだが、この「フル」需要について、コメント欄にて以下のようなご指摘を頂いた。


 少し突っ込んだ話になりますが、CPS系筐体の解像度は「384x224」で、
 これは4:3よりもほとんどワイド画面16:9に近い変則比率なんです。
 それをハードウェア的に4:3画面に収まるように変形をかけて出力していました。
(どうしてそんな変態解像度になったかといえば、ハードウェア設計者が間違った?そうです)

 もちろんドッターは4:3にしたとき横方向に縮むことを計算に入れてキャラを太めに描いていましたので、
 フルにすると太って見えてしまうのは確かなんですが、本来の解像度に近いのはむしろそちらです。

 ただもちろんプレイフィールも変わってしまいますし、当時のままの筐体での見た目なのは4:3の方なので、
 個人の好みに応じて選べるのがやはり良いと考えています。(できれば4:3、オリジナル比率、フルの3種類欲しい)

 し、知らなかった! アーケード基板事情には疎いので、勉強になります……。
 ありがとうございます!

 ・ ・ ・

 ゲーム内には "アワード" というものが設定されており、その項目は「飛び道具を○回撃つ」「時間切れで○ラウンド勝つ」など、多岐に渡る。
 これらを達成していくことで経験値が増え、それを消費することで、ギャラリーのイラストが開放されていく……という仕組み。
 これらの基本的なシステムは同じように復刻された『スト3』にもあったもので、おそらく今回の復刻作業も同じトコが担当したのだろう。


ギャラリー
とりあえず女キャラだけは開放しといた……が、
『ヴァンパイア』シリーズ関連のイラストはもっとあったはずで、満足いくようなものではない。


 ギャラリー内には『ハンター』『セイヴァー』のオープニングも収録されているのだが、
 これがまた謎のブツ切り仕様で、音楽が盛り上がって最後にロゴが出てシャキーン……となるはずの部分がカットされている。


01
月に吼えるガロン!


01
カッコ良くキメるレイレイ!


01
謎の液体を弄ぶ、いやらしいモリガン!


01
そして邪悪な笑みを浮かべるデミトリを覆い隠すように無数のコウモリが舞い上がって……


 で、この後、ロゴが……というところで唐突に終了。音が完全に途中で切ったみたいになってるのがひどい。
 ちゃんとした昔のヤツがYoutubeにあったから、このソフト持ってる人は確認するといい。



 その他には、実戦で使えるコンボを覚えるのに適した "チュートリアル" というものが追加されている……
 ……のだが、チュートリアルというよりはチャレンジ・トライアルといった部類で、初心者を上達させるようなものではない。
 実績の大半がこのチュートリアルをある程度クリアーすることで解除されるので、早速コンプ諦めムード。

 ちなみにこのチュートリアル、最初にお題となる連続技のお手本を見せてくれるが、それは最初の1回のみで、
 なかなかできないときに「もう一度見たいなあ」と思ったら、メニューから前のチャプターに戻る→次のチャプターへ進むを選んで、
 このチュートリアル自体をやり直さないと見れないという謎仕様。
 こんなもん、ボタンひとつで、いつでもお手本見れるのが当たり前じゃないのか。『スト4』も、そうだったじゃん……。


 なお、Youtubeへのリプレイアップロード機能は障害が発生しっ放しで、発売からそろそろ2週間という今でも機能していない。
「Youtubeにリプレイをアップロードする」っていう実績があるだけに、早いとこ復旧してほしいのだが……。


ギャラリー
そういや『スト3』のときも、配信日からしばらくオン対戦が全然マッチングされないという問題があった。
まるで成長していない……というべきか。


 この件についてググッてみたところ、公式ブログっぽいものが引っかかったので読んでみると……


公式回答


 いや、「セーブ済み」のとこにある動画がアップロード失敗するんですけどね……。

 仮にこれがゲームの問題ではなくて回線か何かの問題だとしても、
「現在、ヴァンパイア リザレクションのサーバーは、ご利用いただけません。しばらくしてから、もう一度お試しください。」
 と表示される以上、サーバーの異常だと判断するよ。


■実績病患者の視点

 そもそも1000じゃなくて400という時点で相当残念なのに、各キャラの連続技チュートリアルをそこそここなせないと220止まりになる。
 ランクマッチで10回勝つ実績が厳しいかもしれないが、現時点では比較的そんなに強くない人もやってる様子で、10勝程度なら余裕。
 初歩的なチェーンコンボすら忘れたド素人同然の俺のモリガンでも、しばらく戦ってたら10勝できたから、大丈夫だろう。
 あとはリプレイアップロードの障害が直ってくれればさらに10とれるのだが、直るんかなぁ、これ……。
 とりあえず、実績目当てではまったくオススメできない。


 総合的に見て、もしPS2アーカイブスでオン対戦対応版『ダークストーカーズコレクション』なんてものが出たら完全敗北するレベル。
 さらにこの勢いで言ってしまうと、メニュー画面が見にくい&分かりづらいとか、
 オプションの「キャラクターセレクト画面の小さい顔だけ新しい絵に変更」とか何の意味があるの? とか、
 パッケージイラストは登場キャラが二手に分かれて一斉に襲い掛かる寸前みたいな構図だけど、
 なんでザベルとガロンとフェリシアだけ両方に存在してて、バレッタとかサスカッチは表紙に出てすらいないの?
 ……と、不満点が続々と沸いてきてヤバい。


メニュー
メニュー画面。中途半端にデカい文字が左右にスクロールする仕様なので、端まで動かさないとメニューに何があるか把握できない


セレクト
この写真では分かりづらいかもしれないが、蜂の巣みたいになってるキャラセレクト部分の顔だけを、
新規に描き直したものに入れ替える謎のオプション。どこ需要?


パッケージ
なぜか両サイド合わせて2人ずつ居る、ザベルとガロンとフェリシア。


 かなりライトに「『ヴァンパイア』かー、久々にちょっとやってみたいね」という人以外には総バッシング受けても仕方ないデキ。
 潜在需要はかなりあったはずだし、トロフィー/実績の設定も、もっとおもしろくできたはず。
 連続技のチャレンジも、もっと丁寧に作れただろうし、「なんだかもったいないやっつけ復刻しちゃったね」という印象。

 でも、復刻されないまま放置されるよりは遥かに良いことなので、そんなに嘆くことでもない。安いし。
 何より、自宅でオンライン対戦可能が当たり前になったこの時代に、ようやく『ヴァンパイア』のオン対戦ができるのは大きい。
 ただ、PS2のときに『ダークストーカーズ コレクション』という、あまりにも出来すぎた完全体みたいなソフトが存在していたがために、
 どうしても比較対象になってしまうというだけの話。

 基本的に今回のは全部海外メーカーの仕業なので、もう今の日本カプコン側にはどうすることもできない事情でもあんのかな……と思いつつ、
 Amazonで『ダークストーカーズ コレクション』を確保しておこうかと思ったら、
 ついこの前まで在庫あったはずなのに「1~3週間以内に発送」になってて、ズコー。
「なんでこの時期にこれが売れてんだ」というのが、このソフトに対するどうしようもない答えになっちゃってる気もする。


■メモ:『セイヴァー』において、ダークガロン、朧ビシャモン、シャドウの使い方

 ・ダークガロン:ガロンにカーソルを合わせ、スタートボタンを押しながらPボタン2つ、もしくはKボタン2つ同時押し。

 ・朧ビシャモン:ビシャモンにカーソルを合わせ、スタートボタンを押しながら攻撃ボタンを何か押す。

 ・シャドウ:「?」にカーソルを合わせてスタートボタンを5回押した後、攻撃ボタンを何か押す。



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