2005年9月30日

FINAL FANTASY VII ADVENT CHILDREN


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 古本屋にゲームやら本やらを売り捌いて悲しく小銭を得ていたところ、どこも絶賛売切中の『FF7 ADVENT CHILDREN』が「新作」の棚に並んでいるではありませんか。
 これは盲点だった。というわけで、せっかく得た小銭を消費して、買って参りました。

 FF7の続編という位置付けでありながら、ゲームではなく映像作品として作られた本作。
 なにしろFF映画で大失敗した前科があるだけに、発表当初は不安の色の方が濃かったものの、今こうして見終わってみると「SUGEEEEEEEEE」の一言。

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 もちろん、まずは映像美。
 間違いなく日本最高峰のCG技術がここにあり、あのFF映画をも越えたクオリティ。
 単純に綺麗になっただけではなく、だいぶ「表情」が出るようになってきたので、キャラクターに、より人間味が増している。

 次に、アクション。
 ぶっちゃけ、9割くらいアクションシーンなのだが、こういう作りにしたのは正解。
 その分、ストーリーが薄いっちゃあ薄いが、あんまり気にならない。

 どうも全員、舞空術が使えるらしく、ちょっとしたドラゴンボール状態になっているのだが、元がゲームなだけに、「これもアリ」と思わせる説得力がある。
 リアルに作るよりは「観てて面白いものの方がいい」。ところどころ、ゲームで見た技が再現されてたりして、ファンはニヤリとする作り。

 最後に、全体の構成と結末。
 映像主義に走り始めてからは、どうも結末がよく分からなかったり、一筋縄では理解できないようなものになっていたが、
 これはFF7をプレイしてさえいれば単純明快。結末も、珍しくハッピーエンド。

 それに至るまでの構成も、ちゃんとキャラごとに見せ場があり、テンポを崩すことなく疾走感溢れる展開速度を維持しっぱなし。
 後半、例えるなら特撮ものの25分地点とでも言うのか、クラウドが最後に戦う敵は期待を裏切らない。


 過去のFF映画で最大の疑問点だった、「何故わざわざ全編CGで作るのか?」という点。
 莫大な制作費も話題になったが、俳優などを雇った方が遥かに安くつくはずで、
「面白い映画を作る」のではなく、「全編CGで映画を作りたい」という、
 典型的な「手段が目的になってしまった」ものだったため、観る者にイマイチ納得がいかない何かを残した。

 たしかにCGはリアルだったが、リアルは越えていない。
 越えていない以上、わざわざお金をかけてCGで作った意味は薄れていた。

 しかし、この『FF7 AC』は、あくまでFF7の続編なため、FF7のキャラクターがメインで出てくる。
 そう、「元がゲームのキャラ」なのだ。
 これを俳優などを使ってしまうと、それは「実写版FF7」。
 だからこれはCGで作る意味がある。

 長々と書いたが、「FF7をプレイした人ならば観て損は無い出来」。
 FF7をやったことがない、または全然知らない、という人にはオススメしない。
 そういう人がこの作品で得られるのは「映像美による驚き」だけだから。
 FF7をプレイしていれば、ストーリーも分かり、「ここでこのキャラが出てくるか!」みたいな事が体感でき、
「PS1の貧弱なポリゴンで描かれていたキャラが、ここまでリアルに蘇った!」という感動を味わえる。


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ティファだけはソロでバトルシーン有り。やはり人気キャラだからか。
服装に色気が無くなったのは残念だが、相変わらず巨乳。


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より一層、人気が上がりそうなレノ。とにかく美形しか出てこない。
クラウドあたりはGacktが素で演じられそうな顔つき。


 気になったのは、制作期間と制作費。
 かなりの時間とお金がかかっているわけで、携わっている人間は年単位でこれにかかりっきりだったはず。
 ということは、こんなことはそうしょっちゅう出来ることではなく、以後こういった作品は出てこないんじゃないかな……という。
 そういう意味でも、稀有で貴重な作品になる気がする。

 で、何が言いたいかというと、これを作ったスタッフがコッソリ独立してテクモと提携し、18禁で「DOA ADVENT CHILD PLAY」を作ってくれないかと。
 大丈夫、お前ならできる。待ってるから……俺、待ってるから!



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