2000年7月16日

親指タイタニック

パッケージ


 結論から言うとスッゲェ駄作。
 低予算のパロディ映画で、そのくだらなさで笑わせるのが目的と分かってはいるけど、これで金取んの?

 作品のデキを一言で言うなら、「ちょっとマセた小学生のグループがクラスのみんなを笑わせようと微妙にCG技術を使った夏休みの自由研究」。
 基本的なストーリーはタイタニックをなぞったもので、大した変更点はナシ。すごいダイジェストで進行するけど。

 問題は、合間合間に入るギャグ。
 いや、もはやギャグと言えるのかどうかも怪しいんだけど、とにかく各ネタの品のなさ、そしてセンスのなさが天下一品。
 別にパロディものが嫌いというわけじゃなく、むしろ結構好きな方で、しかも『タイタニック』は見てるんで、どのシーンのパロディをやってるかは全部わかってる。
 あと、大の『タイタニック』ファンで「下品なパロディが許せない!」というわけでもない。
 そこまで踏まえた上で、これはひどい。

 まず、パロディ自体が面白くない。いきなり致命的。
 なんというか、笑うシーンがあるとすれば、そのあまりのデキの悪さに「これ、世に出していいの?」っていう意味の苦笑い。
 小学生の自由研究と言ったのはこの部分で、ノリが笑えない上に下品の度合いがまた小学生レベル。
 大の大人が作ったとは思えない。

 次に、親指である必要がない。また致命的。
 これは全編のキャラを実際の指で表現するということを完全に実行していればまだ意味があるように思うが、要所要所で指を模した人形を使って撮影している。本末転倒すぎる。
 人形使うんなら、全部人形でやるべきだろう……。

 最後に、スタッフはこれでも本気。
 一応DVDなんで、メイキングシーンとか監督による作品解説とかついてるんだけど、メイキングシーンではスタッフがもう全員いい大人で、こんな映画撮るとは思えない人たちばかり。
 撮影しながらスタッフみんなで爆笑してるシーンなんかもあったが、全然笑えるシーンじゃないし。
 そして監督の作品解説では監督自身が「僕は親指に育てられたようなものでね」と、ちょっと電波系。
 あと、とどめはセリーヌ・ディオンの例のテーマソングなんだけど、なんつーか、あれはセリーヌ・ディオン本人が見たら多分泣くと思う。

 とりあえず今一番気になるのは、監督が語った次回作の構想の中に『親指マトリックス』があったこと。
 メチャクチャ見てぇ。



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