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2020年10月20日

Blu-ray『フェノミナ 日本語吹替音声収録 4K レストア版』11月6日発売

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 書く前に発売日になってしまいそうなので、今のうちに書いておきたい。

『フェノミナ』はサスペンス・ホラー映画としても有名だが、ゲームマニアの間では『クロックタワー』の元ネタの1つとしても有名な作品。ブルーレイが 2015 年に発売されたものの、長らくプレミア化してしまっていた(※5,000 円→24,000 円とか)のだが、今回、4K レストア版ブルーレイが発売に。最初は 10 月予定だったのだが、11 月に延期になっていた。予約日を確認してみたら、今年の4月だった。結構待ったなぁ……。
 ちなみに 4K レストアは 4K の UHD ブルーレイではなく、2K 環境用のブルーレイなので、普通に PS4 で観れて安心。4K UHD 環境はまだ持ってないよ……。

 入手困難だったブルーレイ版『フェノミナ』が再び手に入るチャンスというのもあるが、今回の 4K レストア版は日本語吹替が収録され、さらにディスク2に「インターナショナル版」「アメリカ公開版」が収録されているらしく、特に「アメリカ公開版」が超観たいので予約。「インテグラルハード版」しか観たことがないのだが、正直、若干冗長に感じられる場面も多く、インテグラルハード版より約 30 分ほど短いらしいアメリカ公開版が、ずっと気になっていた。

 この映画を観たことがない人は、今なら「インテグラルハード版」が Amazon プライムビデオにあるのでオススメ。『クロックタワー』をプレイしたことがある人なら「あー、なるほど」と感じるシーンがあるはず。そもそも『クロックタワー』の主人公・ジェニファーの名前と外見が、『フェノミナ』のジェニファー・コネリーそのまんまだからね……。

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よく見たら、髪の分け目まで同じだな……。

 ただ、この 4K レストア版、パッケージ画像がひどい。頭に変な装置を着けられているジェニファーの姿なのだが、この映画を観たことがある人なら、「なんでこの場面をパケ絵にしようと思ったの!?」と本気で狼狽するレベル。最初のブルーレイのパケ絵が良かっただけに、チョイスのひどさが余計に際立つ。黒いスリーブケースみたいなのが付くっぽいので、そっちのイラストによって若干ひどさが軽減されているが、最初、このケースがない画像だったからね……。

『フェノミナ』は、これまでに国内だけで3回ほど DVD 化されていて、ブルーレイも2回目なので、パッケージ絵の素材が尽きかけているのかもしれない。もう、最もレトロ感あふれるこの絵でいいから!

 ・ ・ ・

 ホラー映画をいろいろと観るようになってから気付いたのだが、『クロックタワー』のシザーマンのハサミは、『バーニング』の影響もあるような気がする。『バーニング』は、キャンプ場で殺人鬼が若者を殺しまくるという、かなり『13日の金曜日』の影響を受けているように見える作品だが、殺人鬼のメイン武器が大きなハサミ(園芸用バサミ)なのだ。ハサミはシザーマンのほど大きくはないし、殺人鬼はシザーマンみたいに小柄でもないけど。

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パッケージにも使われている、ハサミのシルエット。映画の内容的には、『13日の金曜日』の亜種の域は出ていない。エンディングテーマが美しくて良い曲。

 あと、『クロックタワー』には『サスペリア』の要素(ステンドグラスの天井が割れる、秘密の部屋の存在等)もあり、『クロックタワー』は『フェノミナ』+『サスペリア』+『バーニング』ともいえる。

 ちなみに 4K レストア版の発売決定によって、プレミア化していた HD リマスターのブルーレイの価格も現在では 4,000 円前後に落ち着きつつある。ごくまれにだが、色味がおかしかったり、前に出たバージョンのほうがデキが良いなんてこともあるようなので、そういったことが不安な人や、このパケ絵が良いんだって人は確保しておくといいかもしれない。

 4K レストア版は果たして、パケ絵以外は上位互換となれるのか。すべては 11 月6日に分かる……。

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| コメント (2)

コメント

ジェニファー・コネリーはラビリンスという映画でボウイと共演しててそれが滅茶苦茶好きなんですが、
FCでゲーム化してて、鬼のような難易度だったのを思い出します。
純粋にゲーム化するより参考にしてオリジナル作る方がゲームとしては良いんでしょうね、きっと。


投稿者 氷上 : 2020年10月23日 00:12

『ラビリンス 魔王の迷宮』は良い映画でしたね……。デヴィッド・ボウイが演じる魔王像が斬新だったのを覚えています。あそこまでカッコ良いと、ワルい男に惹かれる女の気持ちも分かる。

 子供の頃に観るべき映画の1つだと思いますが、大人になってからメイキング映像を見ると、また新たな感動がありました。あの人形を動かす技術は、今はCGにとってかわられているので、いずれロストテクノロジーになりそうな気がします。

 んで、ファミコン版は……「まあ、あの頃の映画原作ゲームって大概こうなるよな」という感じで、攻略本があっても難しいレベルでしたね……。逆に、今の技術なら、誰もが「これだよ!」と思える『ラビリンス 魔王の迷宮』のゲームが作れそうな気がします。……でも、最後の階段のシーンは激ムズ難易度になりそう。


投稿者 夢崎(管理人) : 2020年10月23日 17:21

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