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2018年12月28日

『ハイカラウォーカー』レビュー

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 この年の瀬に滑り込みで発売された、表紙からして例の雑誌をパロッた『スプラトゥーン』本。
『スプラトゥーン2』の DLC「オクト・エキスパンション」に出てくる電車内に置かれていた雑誌……を翻訳したという体の本で、本家と同じ A4 判と大きめ。だが、しっかりとした紙質と圧巻の 272 ページによって、何かの図鑑か画集感がスゴい。税別 2,200 円。

 内容の説明が難しい本だが、強いてひとことで言うなら「設定資料」と「雑誌風のページ」が交互に来る感じ。パラパラとページをめくって目を楽しませ、「おっ」と惹かれたページを拾い読みするファッション誌や音楽雑誌の作りをしたページも混ざっているので、「設定資料集」と思って読むと、全ページに情報がとっ散らかってる印象になってしまう。この本の制作コンセプト通り、気楽に雑誌感覚で読むのが正しいだろう。とはいえ、272 ページの重い本なので、気楽にといっても、手にズッシリとくるが……。

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ゲーム内のアーティストにインタビューするという設定のページ。この、インタビュー後の「お前は何を言ってるんだ」感満載のシメは、実際、音楽雑誌のインタビュー記事にありそうな感じ。上手い。
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装備品カタログ。トレンド紹介のページなので、さすがに全種類を網羅しているわけではなさそうだが、アップデート等で新しい物が追加されるので、どっちみちコンプリートカタログ的な物は現時点では実現不可能だろう。
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表紙カバーの下は、フルカラーのペーパーバック。イカ語で書かれた本来の表紙になる。

 内容に関してはファミ通.com に動画付きの紹介記事もあるので、そちらも参考に。

 ゲームとしての『スプラトゥーン2』の情報は、ファッション的な意味での装備品紹介や、これまでに行われたフェスに関する情報などが少しある程度で、とにかく『スプラトゥーン』の世界観のファン向けの本。こういうのが好きな人は延々読んでいられる。その点に関してはクオリティ・ボリューム共に文句なしのデキ。『スプラトゥーン2』関連書籍としてはイカすアートブックというのも出ているが、このクオリティを見せられると、そっちも欲しくなってくる。

 ただ、表紙通りに雑誌風のノリでいくなら、「設定資料」は別の本として出したほうが良かったような気もする。最初にも少し書いたが、雑誌風の表紙の割にズッシリと重い本なので、コンセプトと実態がケンカしている状態。もう少し薄い本にして価格も抑えて、中身も本家の○○ウォーカーとソックリのデザインにして、1月号から12月号までを毎月連続刊行とかにしたほうがおもしろかったのではなかろうか。そうすれば、ファッション関連のページも夏用・冬用でメリハリが……と思ったけど、そんなに季節ごとを意識した装備品はないか……。

 イカ語のアルファベット変換表……のような物も載っているのだが、イカ世界のフォントの違いによって文字の形状も大きく変わるらしく、ネット上で考察されているものや、実際のゲーム内の看板などと照らし合わせても見当たらない文字もある。おそらくそれらはフォントの違いだったり、もしくは、ひらがなやカタカナ、漢字なのではないだろうか……。と、そんな感じで、イカ語研究が進みそうでいて、より謎が深まる気がしなくもない。


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