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2018年11月 2日

『ゲームボーイ パーフェクトカタログ』レビュー

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 最近、ハードごとにこういう本が出てきている印象があるが、それのゲームボーイ版。ゲームボーイの全ソフトカタログは、今まで『GB1236タイトル完全網羅エミュレータブック』くらいしかなかったので、貴重な存在といえる。NEOGEO mini 対戦格闘ゲーム攻略ガイドのときとは逆で、小さめの本かと思っていたら、大きかった。B5 判フルカラー、208 ページ、税別 2,315 円。

 特筆すべきは、全ソフトの箱パッケージ画像を掲載している点。『GB1236タイトル完全網羅エミュレータブック』は画面写真のみだったので、完全上位互換といってもいい本。

 各タイトルは発売年順の紹介で、基本1ページ8タイトル構成と、かなりの詰め込み様。しかしタイトル数が多いハードなので、こうでもしないと、図鑑みたいな厚さになってしまうだろう。時々、↓の写真のように2列ブチ抜きのタイトルもあるが、特にこれを力入れて紹介したいんだ、というわけではなく、その年に発売されたタイトル数が奇数の場合のページ合わせのためと思われる。

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写真中央の『ウィザードリィ』はパッケージ写真がないように見えるが、影になって見えないだけで、本のノド部分にある

 各ゲームの紹介文は簡素。しかも、↑の写真を見ると分かるように、行間を空けすぎな気もする。ここまで文字数が少ないと、最低限の紹介文をひねり出すのも苦労しただろうなぁ……。

 前半のページでは、ゲームボーイポケット、ゲームボーイライトなどの機種や、周辺機器を網羅。驚いたのは、それらの当時の広告まで載っていることや、ゲームボーイのグラフィック面の解説までされていること。画面表示の仕組みから、使用可能スプライト数まで。ゲームボーイに関してかなりガチな人が書いたとしか思えない。

 さすがに全ページを調べたわけではないので、誤植やデータミスがどの程度あるのかまでは現時点では分かりかねるが、パッケージ画像が網羅されている全ソフトカタログというだけでも買い。思っていた以上にクオリティの高い1冊だった。ゲームボーイ好きなら必携。

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