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2018年7月 7日

『ニンテンドークラシックミニ ファミリーコンピュータ 週刊少年ジャンプ創刊50周年記念バージョン』レビュー

 Amazon では毎度の如く転売が横行していてまともな価格では買えない状態が続いているが、先日、ふと、ヨドバシ.comを見たら予約受付していたので、今回は発売日に手にすることができた。ありがとう、ヨドバシ.com……。

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収録タイトル以外は基本的に普通のミニファミコンと同じなので、
ハードとしての仕様は以前に書いた記事を参考に。

 メニュー画面で一定時間が経過するとオートプレイデモが再生されるのは通常のミニファミコンと同じだが、今回のジャンプバージョンでは、悟空や両津が出て来て、オートプレイデモを開始してくれる。

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悟空が出てきて、如意棒で突いたタイトルのデモが始まる。
あと、時々、両津も出てきて、オートプレイデモ用に画面設定を変えていくが、
ミニファミコンの設定が勝手に変わるわけではないので、ご安心を。

 残念な点を挙げるとすれば、コントローラのケーブルの長さは変わっていないことや、説明書を見ようとしたら QR コードしか表示されない点だろうか。つまり機能的には、収録タイトル以外はミニファミコンと何ひとつ変わっていないということになる。

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無慈悲な QR コード画面。
各説明書は任天堂の公式ページでダウンロードできる。

 あと、ミニファミコンのときはそこまで気にならなかったコントローラの小ささは、今回は、ちょっと気になった。多分、ゲームによると思うのだが、ちょっとの操作ミスがゲームオーバーに繋がる系のシビアなゲームの場合、十字キーの小ささと、それによる操作性の低下が以前より敏感に感じられるのだろう……と思う。

『神龍の謎』はナナメ移動を多用するゲームだが、ファミコンの十字キーは元からナナメを入れづらいのに、この小さい十字キーでのナナメ入力となると、なかなかの地獄。結果的に、『神龍の謎』が昔より難しく感じるという……。『北斗の拳』もナナメジャンプの性能が異様に高い変なゲームなので、このコントローラだと、なかなかキツい。

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当時から「すげえ顔だな」と思ってたが、冷静に考えたら連載初期のブルマは
わりとこんな顔してたな……。
ドット絵のクオリティはソフト発売年の差がモロに出ていて、
『ろくでなしブルース』が頭ひとつ抜けている感じ。
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『北斗の拳3』。ケンシロウは「こんぼう」を装備できない。
意外とちゃんと細かく設定されているが、
このせいで、最序盤は「こんぼう」を装備したバットのほうが強いという……。
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町の人から情報収集して、次にやるべきことを察知する忖度 RPG。
こんなこと言いながら、チラッチラッと、こっち見てそう。

『神龍の謎』は、今回はどこでもセーブがあるので「今度こそ!」という思いで挑んだが、よくよく思い出してみれば、ステージ最初からのコンティニュー自体は元々存在する。つまり、単純に1ステージごとが難しかったのだ……。

 要所要所でこまめに中断セーブを記録していけば、以前よりは有利に進められはするけど、その場合、セーブ手段がリセットボタンしかないのはやりづらい。うーん、手元でセーブ・ロードができれば……。

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「最初の壁」と言われることの多いのが、3ステージ目のヤムチャ。
ヤムチャ自体も強いが、ヤムチャのステージは回復アイテムを獲得できる機会が少ないので、
そっち方面でもキツい。「ヤムチャが強い」と言われる、数少ないゲームである……。

 通常版のミニファミコンにも言えることだが、やはり昔のゲームはテンポが遅かったり、根気が必要なものが多いので、任意で2~3倍速にする機能は欲しかったなァということと、コントローラを接続できる端子は付けて欲しかった。ミニスーファミのコントローラで遊べると、操作性がだいぶ向上しそう。別売りでノーマルサイズのファミコンコントローラとか出せば、結構売れそうな気もするし。

 ミニファミコンで Bluetooth コントローラが使用可能になるアイテムもあるようなのだが、遅延や安定度に関しては、ちょっと怪しいところ。できれば USB コントローラをカンタンに組み込めるような周辺機器が出てくれるとありがたいのだが……。そしたらミニネオジオのコントローラも使えそうだし。

 次はミニ64だろうか……? ミニゲームボーイも捨てがたい。ミニメガドラの話も出てたはずなので、ミニハード系はまだまだいろいろ考えられそうだ。

■関連記事:『ニンテンドークラシックミニ ファミリーコンピュータ 週刊少年ジャンプ創刊50周年記念バージョン』7月7日発売

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