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2017年2月19日

PS Vita『かまいたちの夜 輪廻彩声』レビュー

 名作サウンドノベル『かまいたちの夜』に、主に以下の変更を加えたリメイク作品。

 ・シルエット→イラストに変更
 ・キャラクターボイス追加
 ・画面いっぱいに文章を表示するのではなく、画面下部の会話ウィンドウにのみ表示。よくあるギャルゲー方式
 ・竜騎士07氏による新シナリオ追加

 ボイス追加に関しては、元々、シルエット→イラストほど批判的な意見もなかったし、実際、今の時代、それくらいはあったほうが臨場感も出ていいだろう程度に思っていたが、声優陣は予想以上に健闘している。一部、キャラの年齢に対して声が若すぎる感じのもあるが……。

 一番驚いたのは、金のしおり後に出現する「ちょっとエッチなかまいたちの夜」を新規声優で録り直しているところ。よくよく考えてみると、そこだけ当時のドラマ CD の声優が演じたらワケ分からなくなるし、やむを得ずの録り直しなのかもしれない。元々、あのドラマ CD の透はハッスルしすぎだったが、あれに全然負けておらず、よくここまで再現したなと感心する。今回の透の声優は殊勲賞かもしれない。

 ゲームシステムは PS1 版をベースに、理想的な最終進化を果たしている。高速既読スキップがマジでありがたい。もちろんフローチャートは健在で、総プレイ時間表示まで用意。音楽鑑賞モードあり、CG鑑賞モードあり、トロフィーもある。さらに、選択肢コンプリート率や全メッセージコンプリート率まであり、ここまでを 100 %にしないとプラチナトロフィーは取れない。システム面では究極の『かまいたちの夜』といえる。


プレイのしやすさに関しては随一。個人的に、スーパーファミコン版の金のしおりに関する調査に役立ちそうだと思っているのだが、ついこの前2回達成したところなので、さすがに気力がない。タイミングが悪かった……。

 新規シナリオに関しては、竜騎士07氏のものに加え、かつてのファンブックに掲載されていた『A Novel』(我孫子氏執筆)も収録されている。ただし選択肢はないので、あくまでオマケだろう。

 さて、良かった点は以上です。以下、各要素を見ながらのレビュー。ハッキリ言ってスゲェ長いので、このゲームに大して興味のない人はスルーしたほうがいい。推敲もしていないので、後ほど、少し時間が経ってから書き換える部分もあるかもしれない。良ければ、本作が発表された昨年時に印象を書いた記事と合わせてご覧いただきたい。


■演出力の著しい低下

 今作は、23 年前に発売されたスーパーファミコン版と比較しても、あらゆる演出力が低下している。「シルエットがイラストに変更になった」こととはまったく別のことで、特に腹立たしいのは、作る側に当時のような技術がないからそうなったわけではなく、完全に手抜きと妥協によるものという点。リメイクするのはいい。時代に合わせてイラストにした『かまいたちの夜』を出すのもいい。ただ、クオリティは、しっかりしてほしい。その一部を挙げてみよう。


●サウンド編

 BGM は全曲が新アレンジされてはいるが、曲の印象は以前のままなので、誰も気になることはないだろう。ただ、ここまで印象が変わらないのなら、40 曲以上もわざわざ新アレンジで作り直す意味あったんかいな、と思わなくもない。ちょうど PS1 版のサントラにはプレミアがついているので、そのまま流用して再販すればサントラ結構売れそうなのに……と思ったが、再利用しようにも、権利関係ややこしいのかな……。

 夕食時にコートの男を見るときの、「あの人、ヤクザかな」の BGM だけが新規の曲に変わっているのだが、これは効果音扱いかもしれない。たしかスーパーファミコン版のサントラにも入っていなかったはず。まあ何にしろ、なんでこれだけを新たに作ったのかは謎のままだけど……。

 ……と、曲はそんな感じだが、効果音の違和感は、なかなかに多い。例のアレが「デドー」ではなくなったのが一番大きいが、「ピンポーン」のチャイム音も、一軒家のチャイムっぽくて、どうにも響かない。「ピンッ ポンッ」って感じ。以前は「ピィィーン ポォォーン」だった。あの微妙に伸ばす感じのチャイム音だからこそ、あのシーンの怖さが引き立っていた気がするんだが……。

 また、過去のバージョンでは田中の部屋に踏み込むときに BGM はなく、風が吹きすさぶ音が BGM 代わりだった。それがまた、あの部屋で起きている不可解・不安な状況の演出に一役買っていたと思うのだが、今回は吹きすさぶ風の音は最初だけで、会話が始まると無音になるのが気になった。緊迫感がいきなりなくなる感じ。窓も開きっぱなしなんだから、ここは会話中も風の音を入れてほしかった。

 ついでにツッコんでおくと、田中の部屋に突入した際にはためくカーテンが、今回は一切動かない。



ゲーム中も、この静止画。


 これに関しては絵とかシルエットとか無関係で、単純に演出力がスーパーファミコンに負けてるって、どういうことだよ。ここはもう、単に手抜きだろう。カーテン部分だけアニメーションさせることくらい、できたはず。しかも容量に悩まされていたスーパーファミコンの頃とは違い、余裕があるはずなのに。

 あと、雪が落ちる音も微妙で、遠くで雷が落ちたような音。今回の効果音は総じてイマイチ。昔のをそのまま使えば労力的にも軽減できるだろうに、これも権利関係の問題なのだろうか。


●ビジュアル編

 基本的に、立ち絵に工夫がまったくない。

 シルエットのときはキャラクターの位置関係などもちゃんと表示していたが、今回の立ち絵はひどく手抜きで、絵師に数パターン描かせたものを使い回しているだけ。言ってしまえば、よくあるギャルゲー・エロゲーの作りだ。名場面、といえるようなシーンは一枚絵で表示するべきだとは思うが、一枚絵が描かれているのは、ほんの一部。掃除用具入れから猫のジェニーが飛び出してくるシーンも、動きなし。

 特に小林さんは、基本の立ち絵を腕組みポーズにしてしまったせいで、あらゆる場面で腕を組んでいることが多く、本編で犯人を取り押さえるシーンの文章では「小林さんが犯人の首に両腕を巻き付けた。」と書かれているのに、腕組みしたままの小林さんの立ち絵を犯人の背後にまわらせるだけなど、失笑ものの演出。せっかくイラストにしたんだから、こういうシーンこそ、描き下ろそうや……。



客のクレームにも腕組みで対応する小林さん。


 というか、腕組みしてる絵と普通の立ち絵の2パターン用意するだけでどうにでもなりそうなのに、そんな部分にすら労力を惜しむのか、という。エロゲーですら、身振り手振りの差分グラフィックはあった気がするぞ。このゲーム、表情差分しかないからなぁ……。



オカルト編にて。切り裂かれてもいないし、血が飛び散ってもいない。腕を組んでいる部分を画面から見切らせて対処しているが、文章のような描写は、絵ではまったくナシ。スーパーファミコンのときはシルエットをアニメーションまでさせて、ムチのようにしなった髪の毛で切り裂かれる様子を描いていたのに……。



真理が透の胸に飛び込んでくるシーン。透視点から見た真理を表現したいのだろうけど、立ち絵を拡大して見切らせるという、相当苦しい手段に出ている。


 そもそも立ち絵があるならまだいいほうで、かなりの場面で立ち絵が全部消えて、背景グラフィックだけというのがある。シルエットのときよりも場面が把握しづらいうえ、イラストも豊富でないなら、正直、何のためのイラスト化なのか分からない。公式サイトの謳い文句によると本作は「大胆に、挑戦的にリメイク!」らしいが、「この少ない絵素材で、大胆にもリメイクに挑戦!」が正しい。



オカルト編で透が真理を抱きしめる瞬間の、あのカッコ良いシルエット姿も絵ナシ。そこは……描こうや……。


 あと「これはちょっとどうなんだ」と思ったのは、オカルト編の真理の演出。オカルト編の真理は裸体で大暴れするシーンがあるが、シルエットから絵にしたことで CERO Z でも表現できなくなったのか、こんな感じに変更されている。



なんで、こんな画面構成にしたんだ……。ギャグにしか見えん。


 なんか、目のサイズも相まって『らきすた』とか『キルミーベイベー』的な何かを思い起こさせる。言っておくけどこれ、めっちゃシリアスな、悪霊に憑依されてる状態だからね。超能力者が壁の向こうの部屋の様子を透視してるシーンじゃないからね。だいたい、裸体がムリなら、バスタオル姿のままでどうとでもなっただろう。

 しかもこの後、こうなる。



えええ……。


 すみません、アヘってるようにしか見えないです……。たしかに「白目をむいて」という文章はあるけどさ。アヘらせるくらいなら、もう目の部分は真っ白で良かったと思うよ。

 ていうかこの絵師さんは、死体の表現にしても、黒目の部分を白目の上のほうに描いとけば OK と思っているフシがある。死んだり気絶したりしたら全員眼球が上向きになるわけではないぞ。


■萌え絵の弊害

 本作の前評判はとにかく萌え絵がもたらす影響への不安感が10割といってもいいくらいだったと思うが、その不安は、そのまま的中している感じ。もう、「やっぱり」という感想しか出てこない。

 これは断言するが、登場人物の年齢の描き分けができていない点が最大のネックだと思う。OL 3人組はヘタすると小学生に見える。



可愛らしい絵柄も、ここまでくると実害出てるなァという感じ。これで 18 歳の OL って言われても……。



これで肥り過ぎだそうです。世の女性はブチ切れるんじゃないだろうか。


 そして、年配の登場人物は典型的な「ほうれい線を描いただけ」



春子は透から見て「35~6歳」と評されているのに、目尻のシワと、このほうれい線はちょっと……。これと今日子を見るに、ほうれい線に頼りすぎていて、年配の女性を描くための引き出しは少ないことが分かる。



ここまでくると、もう何も言えん。青スジの描き入れとか、小学生が描いたみたいだ……。


 ここは叩かれても仕方ない部分だろう。……起用した開発陣が。香山は、妙にほっそりしているのも気になった。もうちょっと恰幅を良くして、いかにも関西人な感じも出さないと。ハゲた板東英二のようなものを想像していたら、爽やかになった温水洋一がやって来たくらいのギャップがある。

 春子によると、裏で結構汚いこともしてきて今の地位を築いた人なので、その割には瞳が純朴すぎるというか、目元だけを見たら少年の瞳のような感じなのも気になる。なんか、見れば見るほど、ギャグマンガのキャラがキリッとした顔してるようにしか見えないんだよな……。

 宝探し編における香山など、コメディタッチの役どころなら可愛く見えてくるのだが、本編だと、後半では犯人候補として疑われるキャラでもあるからなぁ。誰もが怪しく見える “疑心暗鬼” こそが『かまいたちの夜』本編の事件の魅力でもあるので、とりあえずコイツは違うな感がハンパないイラスト版の香山は、本編では致命的。もうちょい、マジメな顔(犯人でもおかしくない感じ)と、破顔したときの可愛い中年っぷりとを、絵のタッチで描き分けてほしかった。多分、香山の持つキャラクター性に対して、絵が上品すぎるんだと思う。啓子の絵を見たときも思ったが、この絵師さんは多分、ブス・ブサイクが描けない人だ。

 それでは、適当にキャプチャして保存しておいた香山フェイスシアターをお楽しみください。




 あと、個人的に「イラスト化」と聞いて一番最初に気になっていたのが “サバイバル・ゲーム” 時の可奈子だったが、残念なことに予想通りだった。



透が連続殺人鬼だと思い込んで、可奈子がストック片手に襲い掛かってくるシーン。恐ろしい……か?
ラブコメで着替えを覗いた主人公に「コラー!」って言ってる程度に見えるが……


 これはない。あ、あのな、この場面の可奈子は、部屋に戻ったら親友2人が死体になってて、悲鳴を上げられないほどの絶望と恐怖と混乱の真っ只中なわけよ。そこへ透がやってきて、ドアノブをカチャリと回すわけよ。ドアノブを回したのが誰なのか確認するような精神的余裕もなく、「殺らなければ殺られる」という決死の覚悟で透を殺しにかかってくる場面なんだよ。人間が人間相手に、生きるために相手の生命を絶つことだけを考えた動物と化している状態。その、必死の形相がなさすぎる。

 迫力不足という点では、スパイ編もなかなかキツい。



アイスピックで真理と戦う亜希。亜希の視線が真理からずれてる気がする。これだと、真理の背後を見てるような。


 スパイ編の魅力は、本編とは打って変わって全員が歴戦の、凄腕のスパイに見えるところだと思うが、この絵柄だと若いキャラは全員子供に見えるからなァ。危惧していた「作風に絵柄が合っていなさすぎる」点がモロに出たシナリオ。

 あと、スパイ編のクライマックス、真理が透を助けるシーン。



……。


 絵師さんにはホント申し訳ないけど、感じたままを言うよ。迫力……ないッスね……。疾走するスノーモービルのぶつけ合いという死闘の直後、透が殺されそうになるギリギリのところで撃った、救いの一発。表情とか姿勢とか、もうちょいなんとかできたと思う。なんとなくしか体勢の分からなかったシルエットの頃に負けてるって相当だぞ。こういう場面は絵のほうが有利なはずだろう。

 ちなみにこの画面では一切血が出てないが、次の画面で↓こうである。



突然流血してるけど、そっちこそ大丈夫か?


 なんというか、この絵師さんは疲労感や戦った後の感じを安易な流血以外で表現できないタイプの人なのだと思う。顔を微妙に煤けさせたり、髪を少しほつれさせたり、汗を描いたり、いくらでも方法はありそうなものなのだが。この後、車に乗っているときの真理も血が垂れっぱなしになっていて、スゴい不自然。血を拭った跡とかも描けないのかな……。



拭え拭え。アゴまで垂れて来てるのに拭わないのは不自然だろう。あと、車の運転中に目の部分に血が垂れたらホントに危ないから。


 この絵師さんは発売前の「絵がゲームの内容に合っていない」という騒ぎに対してなぜかツイッターで謝罪し、それがまた逆効果だったことで話題となった。

 絵師さんが謝罪した件は本当にわけが分からなかった。絵師さんは何も悪いことをしていない。頼まれた仕事をしただけだろう。謝るという行為は、悪いことをしたときや、自分に過失があったと認めるときにするものだ。今回のケースだと、絵師さんはスパイクチュンソフトや 5pb. の許可なしに勝手に謝罪したらイカンと思う。ただでさえ今は悪質なまとめサイトが必要以上に悪い方向に煽ってくる時代なんだから、「絵師が謝罪」というキーワードだけが独り歩きして、発売前のゲームに悪影響を与えるだけ。ていうか、実際、独り歩きしてたよね……。

 「適材適所」という言葉があるが、今回の『輪廻彩声』は、それが誰の目に見ても「こ……この絵でいくんか?」ということだっただけ。結果的にやっぱり不評、ということになったとしても、絵師さんは何も悪くない。この絵師でいこうと決めた開発陣が悪いのだ。

 ……しかし、この結果を見ると、この絵師さんにとって今回の『かまいたちの夜』の仕事は何も良い結果を生まなかったように思う。明らかに年配の人間を描き慣れておらず、描けるものの幅の狭さを宣伝してしまった。


■「ここは変じゃないか?」編

 ●みどりが色白


焼け……てる?


 今回、みどりさんは俊夫のようにゲレンデには行っていない女性として設定を変えたのかと思ったら、文章はそのままだったので、さすがにズッコケた。例の「高校生みたいに見えるときもあるし、おばさんに見えることもある。」の文章も健在。すまんが、おばさんには見えない。

 元のゲームはもうあるんだからさ、絵師さんも最低限、1回はゲームやっとこうよ……。文章と矛盾出ちゃってるじゃん。あと何より、開発・販売側もチェック段階で指摘しないと。

 PSP の『バーストエラー イブ・ザ・ファースト』で、小次郎の髪型が短髪に変わったのに「長髪男」と書かれていたのを思い出してしまった。思えばあれも、シナリオを書く人と絵を描く人の連携が無惨なまでにとれていない悪例だった。


●美樹本のガタイ


小林さんといい勝負に見える。


 ゲーム中の文章では “山男” と称され、俊夫を上回るガタイの良さが特徴でもあるのに、随分と痩身になってしまった。この変更がマズいのは、『かまいたちの夜』プレイ経験者には分かってもらえると思う。話の内容は同じなのだから、もちろん今回もマズい。何がどうマズいのかは説明するとネタバレになってしまうので……。


●香山さんの奥さんにまだ会っていないのに……

 雪の迷路編で遭難から帰還したとき、ペンション内で死体を発見して「香山さんの奥さんだ。」と言うが、この時点で透と真理は香山夫妻と出会っていないので、知らないはず。夕食後にナイター→雪の迷路編のほうなら問題ないのだが、ペンションに1回も行っていない状態からも雪の迷路編には入れるし、実際そっちのほうで「香山さんの奥さんだ。」になっているのを確認したので、これは「宿泊客らしき女性」のように修正しておくべきだろう。

 ただ、これはスーパーファミコン版や PS1 版ではどうだったかを確認していないので、もしかすると昔からこうだったのか……?
(※追記:「スーパーファミコン版の頃からそうだった」とのコメントを頂きました。ありがとうございます。)


●名エンディング「鍵をはずして眠りに……」が……

 このエンディングは「すぐに、一緒になれるだろう。」の名文によって、バッドエンドながらもファン人気の高い END だが、今回は自室の部屋の扉を映し続けるのではなく、すぐに吹雪の景色になってしまった。

 このエンディングは、プレイヤー自身も自室の扉を見つめ続けることで「今にも犯人が、あの扉を開けて入って来るんじゃないか……?」という緊迫感があって、そこが大事だったと思うのだが……。


●もうちょっと毛を垂らせ


建前:いくら乳輪が小さくても、これだと見えないほうが違和感あるし……。
本音:乳首がなかった PS1 の『スーチーパイ』思い出すからやめろ。


●「通路の向こうを、人影がよぎったような気がしたのだ。」のシーンで、何もよぎらない

 あのシーンは、シルエットのときは実際に何かが動いて、プレイヤーも「あれっ」&ゾクッと感じた名場面なのだが……。

 ほかにもいろいろあるけど、キリがないので……。


■今の世代に向けて作ったにしては、細部へのこだわりが薄い

 たとえば叔父さんの車はセンターメーターになっていて、時代設定を刷新しているんだなと感じさせる一方で、夕食時に透が真理に対してかますギャグが谷啓、ハナ肇、植木等という、当時でも古く感じるラインナップのまま。迷宮編のネッシー・フッシーネタも、そろそろ本気で通じないと思う。

 『鎌井達の夜』編の砂嵐演出にしても、最近のテレビはゲームの電源を消しても砂嵐になどならないので、今の世代はヘタすると砂嵐が何のことか分からないんじゃないだろうか。青い画面にして画面右上に緑色の文字で「VIDEO 1」とか表示させたほうがリアルだったように思う。現代風にリメイクってんなら、こういうところは手を抜いたらイカンだろう。


■竜騎士07氏の新シナリオは、どうなのか?

 正直、女キャラの誰かが「アハハァ!」とか高笑いしながらイッちゃった目で武器振り回して戦うような、地の文が厨二病にかかってどっか行ったまま全然帰ってこない系のシナリオをやりそうな予感がしていたので、氏にしては随分まともなの出してきたなという印象。氏にしては。

 以前、『真かまいたちの夜』のレビュー内で、初代『かまいたちの夜』のシナリオ群がウケた理由として、「殺人事件の話が主ではないサブシナリオでも、終盤には必ず、何かしら隠されていた真実が明らかになったりして、根底にあるのは常にミステリーだったからだと思う」と書いた。

 そういう意味では、たしかに今回の竜騎士07氏のシナリオにもその要素があり、ちゃんと『かまいたちの夜』という作品の一端を担っている、といえる。竜騎士07氏っぽい(というか最近のラノベ作家にもありそうだが)、「めしゃめしゃめしゃめしゃ!!」など、擬音を文字で書いてしまう辺りや、地の文なのに透自身が喋っているような文章が混ざる辺りは気になってしまうが、そういうのは比較的序盤だけ。とりあえず読後感は確実に『真かまいたちの夜』よりは遥かにマシだった。ちゃんとカタルシスがある。


 だが、このシナリオ、選択肢なしのマジノベルなので、“ゲームのシナリオ” としてはどうなんだろう、と思う。(※序盤に1か所だけ選択肢があるが、あれはどれを選んでも結果が変わらないので、選択肢の存在自体に意味がない)

 たとえば、微ネタバレになるが、犯人ではなく「自分がここにいる理由」「死んだ人物の名前」をプレイヤーに考えさせ、入力させることもできたのではないだろうか。せめてそれがあれば、と感じた。今回、ファンブックに載っていた『A Novel』も選択肢なしでそのまま収録されているが、このシナリオに選択肢がないことに違和感を覚えさせないためのデコイ役として入れたのではとすら感じた。

 と同時に、初代『かまいたちの夜』以降、シリーズとして幾度となく送り出しては、初代を超えられぬ結果を残し続けてきたことに対して、竜騎士07氏なりの「もうええやろ」とでもいうような、「『かまいたちの夜』という作品は、もうこのまま眠らせてやってくれ」という引導のようにも感じた。あと、終盤でどさくさに紛れて季節を夏にしてひぐらしを鳴かせているのは笑った。

 ひとつだけ苦言を呈すなら、この話は舞台がペンション・シュプールである必要はなく、『かまいたちの夜』の登場人物である必要もなく、話の内容に「かまいたち」が関わっているわけでもないので、『かまいたちの夜』の追加シナリオとしてこういう話を出してくる意味は、あまり感じられなかった。本編、オカルト編、スパイ編、Oの喜劇編、といった主要シナリオにおいて、「かまいたち」もしくは「かまいたちで切られたような傷跡」が必ず絡んでいただけに、惜しく感じた。もちろん、宝探し編や迷宮編といった小粒のおまけシナリオ的なものには「かまいたち」は絡んでいないので、絶対ダメというわけではないのだが。竜騎士07氏が本作のために書き下ろした話というよりは、竜騎士07氏が普段からストックしておいたショートストーリーの1つに『かまいたちの夜』の登場人物を当てはめたような印象を受けた。

 ただ、この人は本当にミステリーには向いていないというか、何をどうがんばってもオカルトやファンタジー方面の要素が入ってきてしまうので、『弟切草』とか『かまいたちの夜2』のほうが向いている気はする。


■何がダメだったのか?

 今の世代に、今の時代に合った『かまいたちの夜』を……というコンセプトは良いと思う。だが、おそらくはイラストにしたせいでレーティングが CERO Z に跳ね上がっており、若い今の世代に向けるはずが、18 歳未満お断りになってしまっているのは如何なものだろうか。

 しかも、プラチナトロフィー取得までやり込んで全シーンを確認したが、「この程度で CERO Z になるのか……」という印象。表現的には、スーパーファミコン版の頃のほうがキツいシーンはいっぱいあった。間違って真理を突き落としてしまった後、首がガクンとなるシーンとか。今回は階段の下で真理が倒れて動かないだけだから、応急手当もせず、いきなり全部放っぽって外へ走り出す透の行動には違和感を覚えた。


 シルエット→イラストに批判的な意見が多数出たのは、『かまいたちの夜』という作品が「いかにシルエット前提で上手く作られたゲームであったか」ということが、ひとつ。もうひとつは「単純に殺人事件という内容に対して、絵柄が可愛らしすぎて合っていない」ということ。

 勘違いしないでほしいのだが、シルエットを絵にすること自体を批判しているわけではない。「萌え絵にすることのメリット」が分からないのだ。仮にも殺人事件の解明がメインのサスペンスなゲームなんだから、どういう時代だろうが、萌え絵はマズいとしか思えない。場の緊張感がゴッソリ抜け落ちる。コメディタッチと、鬼気迫る劇画並のものが両方描ける達者な人に任せるのなら、イラスト版『かまいたちの夜』も大歓迎だよ。

 あるいは、全編が楳図かずおみたいな絵柄の『かまいたちの夜』だったら見てみたい。『漂流教室』風の。冒頭、スキーを終えた透と真理がペンションに向かったら地面がクレーターみたいにえぐれてて「ペ、ペンションがないっ!」とか、やってみたくなるだろう。あと、オカルト編が原作を数倍超えた怖さになると思う。


 結局のところ、大多数の人が初見で「そこ、大丈夫?」と不安を感じて指摘した点は予想通りの結果になっていて、何も解決しておらず、ゴリ押ししただけだった。こんなことまで考えたくないが、おそらくは予算も少ないプロジェクトで、「できる範囲でやりました」ということなのだろう。

 多分、開発・販売側は、『かまいたちの夜』をやったことのない今の世代に向けて、言うなれば『シュタゲ』チックに新生した『かまいたちの夜』を作りたかっただけなのだろう。しかし、萌え絵がすべてを狂わせた感がある。可愛い絵で新規の客を釣ること自体は別に良いと思うが、『かまいたちの夜』という作品に限っては、トレードオフで失っている物のほうが大きく感じた。

 宝探し編のメッセージにしても、常に画面いっぱいに文章が出るゲームだからこそあのトリックが生きたわけで、今回の会話ウィンドウ方式だと、ログ画面に話者表示が混ざった状態で表示されるので、元のトリックを知らないことには、気付くのがほぼ不可能になってしまっている。ネットがあるからどうとでもなるやろという判断なのかもしれないが……。



うーん……。


 ・ ・ ・

 とにかく発売前から悪い意味で話題になっていたが、個人的に気になっていたのは、「当時の世代が『かまいたちの夜』という作品から感じたスゴさを、形は違えど、ちゃんと表現できているか」という点のみだった。絵を見て分かるように、今の若い世代に向けて作られたものなので、開発・販売側としては、当時のファンが何を思おうが感じようが構わないわけだ。「そもそもお前らは購買ターゲットじゃねぇよ」と。

 ただ、これを若い世代がプレイして「大したことないね」で終わってしまった場合、同時に、当時の『かまいたちの夜』も、今の若い世代にそれ以下の評価を喰らうことに繋がる。それが怖い。だって、まさか大昔に発売されたリメイク元のほうが何倍も優れているなんて、普通は思わない。「昔のはもっとスゴかったんだって」と言ったところで、「またまた。シナリオは一緒でしょ? 大げさな」で終わる。

 「これをやった人が、シルエットの『かまいたちの夜』にも興味を持ってくれるといいな……」などと、優等生的な意見を述べるつもりはない。普通、微妙なものをプレイした後で、その元となった作品に触れようなどとは思わないからだ。

 だからこそ、「当時は名作と評された作品を今の時代に合わせたリメイク」というのは慎重を要するのだが、発表当初から、あまりその辺りのことを深く考えていない感じというか、「シルエットを絵にして、文章も会話ウィンドウにだけ表示して……要するに最近のギャルゲー方式に変えてもいけるっしょ」的な、随分と軽んじている感があって、そこがずっと懸念点だった。結果は、ここまでに書いたとおりだ。

 『かまいたちの夜』はストーリーがスゴいわけでもなく、トリックがスゴいわけでもない。「文章を読み進める」ということをゲーム化して、ヘタするとただのゲームブックになりかねないものを、とても丁寧に、ひとつひとつのシーンを、シルエットと音を使って描写していく。画面をまたがないように読みやすく計算された文章と、親しみやすい我孫子氏の文体は普段は文章をそんなに読まない人まで大勢引き込み、その職人的な緻密な仕事と手腕がスゴかったのだ。ウィキペディアによると、スーパーファミコン版だけで 75 万本売れたんだぜ? 文章読んでいくだけのゲームでだぜ? 金田一や名探偵コナンによる推理ものブームの前だぜ?

 リメイク作品のメリットは、大きく分けて以下の3つだろう。

●1:それを知らない今の世代にその良さを伝えるとともに、シリーズを眠らせずに、継続してその存在感を誇示し続けていくこと
●2:それが好評を博すことで、続編など、次に繋がるメリットを生む
●3:元作品がすでにあるので、ゼロから作るよりはコストがかからない

 しかし本作は、3を優先しすぎて、2を完全に捨てた感がある。こう言ってはナンだが、本作が売れようが売れまいが、話題になろうがなるまいがどっちでもいいというオーラを感じる。逆に、「そんなことはない、売れてほしいと思っているし、好評を博してシリーズ復活の狼煙になればいいと思っている」……のだとしたら、手を抜きすぎである。


 おそらく今回の企画は、スパイクチュンソフトや我孫子氏は何らかのチェックをする程度か、もしくはほぼ何もしないでお金が入ってくる契約なのだろうと思うが、企画の段階で、どういう評価がユーザー側から出て、結果的に『かまいたちの夜』ブランドがどういうことになるか、分かったうえで GO サインを出したなら、いよいよスパイクチュンソフトと我孫子氏の判断能力に疑問符が付き始める。『かまいたちの夜』は1作目の評価が神格化されていて、『2』以降、イマイチだという声が出てきても「いやいや、それでも1作目は……」と言われてきたものだが、ついにその1作目の評価も自らの手で汚し始めるというのか……。

『真』のときにも書いたが、好きなシリーズに辛辣なことを書くのはホントにツラい。体調おかしくなってくる。でも、嘘をついて「最高です!」なんて絶対に書きたくないし、仏心でそんなことを少しでも書いて「この要素は好評だったんだな」と勘違いでもされたら次回作以降で更なる負のスパイラルを生み出すので、ダメだと感じた部分や、「こうすりゃ良かったんじゃないの」的な代案は、可能な限り書いていきたい。好きなゲームに対して、俺ができることはそれだけだ……。


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| コメント (38)

コメント

これはきっと夢だ・・・。
今は1994年11月24日で、僕は明日発売の「かまいたちの夜」を楽しみにしているんだ・・・。
23年後に、こんな事になっているはずがない。
誰かこの恐怖から、ボクヲタスケテ・・・タスケテ・・・タスケテ・・・。


投稿者 E%a9Fz>d : 2017年2月20日 22:14

なんだか手ぬるいレビューばかりな中で言いたいことを唯一全て言ってくれている見事なレビューだと思います。


投稿者 Anonymous : 2017年2月23日 02:26

>夕食後にナイター→雪の迷路編のほうなら問題ないのだが、ペンションに1回も行っていない状態からも雪の迷路編には入れるし、
>実際そっちのほうで「香山さんの奥さんだ。」になっているのを確認したので、これは「宿泊客らしき女性」のように修正しておくべきだろう。
>ただ、これはスーパーファミコン版やPS1版ではどうだったかを確認していないので、
>もしかすると昔からこうだったのか……?

SFCからそうだった。
スキーの帰り道から入ったか、夕食後に入ったかで、そこだけ文章を変えるのはフラグ的にめんどくさかったんだろう。
まあ、スキー帰りに入った場合は、香山夫妻がそれ以前にシュプールに到着していた世界なんだろうと脳内補完もできるが。

>若い今の世代に向けるはずが、18歳以上お断りになってしまっているのは如何なものだろうか。

18歳「未満」お断りな。


投稿者 ab : 2017年2月23日 22:36

> E%a9Fz>d さん

-終-


> Anonymous さん

ありがとうございます。
そう言って頂けると、励みになります……。


> abさん

> SFCからそうだった

おお、やはりそうだったのですね。ありがとうございます。
文中に追記しておきました。


> 香山夫妻がそれ以前にシュプールに到着していた世界なんだろうと

たしかに、その解釈もアリですね。
スキー場へ向かう際に小林さんから車を借りているので、
ペンションへは一度は来ているわけですし。

プレイヤーも最低1回は香山夫妻を知った状態でないと
夕食後以外のルートで雪の迷路編には入れませんし、
誰なのか分からなくなるような問題はなかろう、ということなのかもしれませんな……。


>18歳「未満」お断りな。

うおお……すげえミスを……。
直しておきました。ありがとうございます。
これはハズカシー


投稿者 夢崎 : 2017年2月24日 00:07

>ちょっとした謎
>唯一、考えられるのは、透と真理が部屋に入る前から犯人はこの部屋の中に隠れ潜んでいた説。

残念ながら、この説は成り立たない。
彼女を部屋に引き込んだ後に、廊下から春子の悲鳴と扉を開閉する音が聞こえるからだ。


投稿者 ab : 2017年3月 4日 16:25

> 彼女を部屋に引き込んだ後に、廊下から春子の悲鳴と扉を開閉する音が聞こえる

あー、そうか、それがありましたね……。
とりあえず当該箇所を削除しておきました。

しかし、そうなるとますます不可解ですね。
廊下で春子を殺した後、吹き抜け部分の手すり辺りにぶら下がって透をやり過ごし、
透がOL3人組の部屋の前に移動したのを見計らって透の部屋の前へ移動。
そこへたまたま、不安になった真理が部屋のロックを解除して廊下を覗き見する……
という偶然に乗じて部屋に侵入、悲鳴を上げる真理を文字通り瞬殺して
透が来るまでの数秒間に身を隠し、透が真理の死体を発見して油断しているところを
背後から襲って仕留める……。こんな感じならギリギリ可能ですけど、
なんかもう、プロの暗殺者もビックリだよ……。


投稿者 夢崎 : 2017年3月 4日 23:05

>廊下で春子を殺した後、吹き抜け部分の手すり辺りにぶら下がって透をやり過ごし、
>透がOL3人組の部屋の前に移動したのを見計らって透の部屋の前へ移動。
>そこへたまたま、不安になった真理が部屋のロックを解除して廊下を覗き見する……
>という偶然に乗じて部屋に侵入、悲鳴を上げる真理を文字通り瞬殺して

小林を殺して奪ったマスターキーでドアをこじ開けたんだろう。
春子の悲鳴が聞こえた後に「足音はしなかったが、どこかでドアが開閉する音が聞こえた」とあるから、犯人は足音を立てずに移動できるスキルを身に付けている。
春子を殺した後に自室に戻り、透が通り過ぎた後で真理のいる部屋に足音を立てずに移動、マスターキーで入ったのだ。

>透の一人称は徹底して "ぼく" である。
>しかし【夕食だ!】の会話において、叔父さんが弁護士を辞めて云々の場面で、"俺" を使っている。

「サバイバルゲーム」の始めあたりでも2回言っている。
弟切草でも「僕」と「俺」が混ざっていたので、特に意識していなかったんだろう。


投稿者 ab : 2017年3月12日 21:32

>小林を殺して奪ったマスターキーでドアをこじ開けたんだろう

なるほど、そういえばマスターキーありましたね!


> 春子を殺した後に自室に戻り、透が通り過ぎた後で真理のいる部屋に足音を立てずに移動

これですが、ちと厳しいように思います。
春子が殺されたとき、ドアを少し開けて廊下の様子を覗いて「ダメだ、殺されてる!」みたいなシーンがあったと記憶しています。
つまり、廊下は暗いものの、目を凝らせば様子は見える程度の暗さ。
部屋の位置関係を考えると、透がOL3人組の部屋の前に居る状態でソーッとドアを開けて、
真理が居る透の部屋まで歩き出そうものなら、さすがに透に気付かれるのではないかと。透の、ほぼ真横ですし。

……しかし、マスターキーを持っていたならば、春子を殺した後に適当にドアを閉めた音だけを出して、
足音を殺して透の部屋の前まで移動し、透の部屋のドアの裏側辺りにしゃがみ込んでいたりすれば、
透が部屋を出るときに、気付かれずにやり過ごせる可能性は高そうですね。コエー


> 「サバイバルゲーム」の始めあたりでも2回言っている。

確認しました。たしかに「俺達」って2回使ってますね。
ありがとうございます。また記事修正しておかないと……。

となると、精神的に高ぶったときに出るっぽい……?
本来の一人称は「俺」だけど、人前ではあえて「ぼく」を使っている……とすると、意外と透は猫かぶりというか計算高いのかも。


投稿者 夢崎 : 2017年3月12日 23:41

 輪廻彩声、自分も先日クリアしました。レビューで書かれているようにボイスやサウンドモード、繰り返しプレイのしやすさといった配慮は本家の物を押し進めた進化だと思います。
やはり絵的な部分が物足りなくて「もっと原作の構図でキャラが入った絵をバンバン一枚絵で出して欲しいなあ」
と思いながらプレイしていましたが、あまりにも作る手間が増えるということかも。
今回の単発リメイクで終わったらあれは何だったんだという話になりかねないので、2と×3を同梱した完結編を
MAGES.の看板作品並みの人材と資金を投入して絵的なパワーアップを計って作って欲しいと思ってはいるのですが。
何気に×3は携帯ゲーム機では出ていないですし。一から三日月島や三日月館を作るのは流石に厳しいかな。
今回のリメイクで嬉しかったのは第2犯人指名成功後のEDでスタッフロールと遠い日の幻影が流れたことで、
絵は吹雪のシーンのみという潔さ。「お、分かってるな」とか偉そうに思っていました。
 以前SFC版の金の栞への攻略でこのページにはお世話になったのですが、今回はプラチナトロフィーを取るのが
大変ではなかったでしょうか。真理の探偵物語の選択肢も埋めなければならないとは思わず最後辺りは機械的に
同じようなEDを迎える作業でくたばりかけました…。特別篇では読んでいなかった犯人パターンも知れて良かったのですが。
 リメイクにせよ新作にせよ続いて欲しい作品なので一応アンケ出しときました。ここで終わらないでほしいっす。


投稿者 雪中迷走者 : 2017年3月13日 21:23

> やはり絵的な部分が物足りなくて「もっと原作の構図でキャラが入った絵をバンバン一枚絵で出して欲しいなあ」>
> と思いながらプレイしていましたが、あまりにも作る手間が増えるということかも。

いくつかのシーンが一枚絵になっていますし、別に、そんなに手間ではないと思うんですよ。
それこそ、絵を表示させるだけなわけですし。その程度の手間を惜しむようでは、もうおしまいというか……。
イラストレーターへの報酬をケチッて、あんまり枚数を描いてもらえなかったとか、そんな理由しか思いつかないので、
やはり、手抜きと妥協のダブルパンチは感じます。

しかし、オカルト編で真理を抱きしめるシーンは、絵が欲しかったなぁ……。
後ろ姿だから尻が見えるだけだろうし、CERO Zでその程度のものが問題になるとも思えない。


> 2と×3を同梱した完結編をMAGES.の看板作品並みの人材と資金を投入して絵的なパワーアップを計って作って欲しい

今回も、「あの『1』だから!」ということで、ギリギリ実現したんじゃないかなぁと感じるので、
『2』と『×3』は無理っぽい気はしますね……。
それならいっそ、我孫子氏シナリオで新作を作ってほしい。


> 以前SFC版の金の栞への攻略でこのページにはお世話になったのですが、
> 今回はプラチナトロフィーを取るのが大変ではなかったでしょうか。

SFC版では、お役に立てたようで何よりでした。
プラチナトロフィーは、やはり、真理の探偵物語が地獄でしたね……。
ただ、あれはENDまで行かずとも、選択直後にフローチャートで戻ってOKです。

あとは、「決死隊」で外へ行く選択をしてからの「ひとつの推理」での香山追及で出る未読部分ですね。
あれは手こずりました。
この2つ以外はそうでもなかったので、プラチナトロフィーはラクな部類ではありました。


あと、『輪廻彩声』に関しては、それ専門でやってる攻略サイトが乱立しているので「もういいかな」と思っていたのですが、
せっかくなので、今更ですがまとめて追加しておきました。↓
http://78514.com/games/kama/kama_rinne.html


投稿者 夢崎 : 2017年3月13日 23:43

PS版の「101」でAを選んだ時、及び「104」を読み進めた時、彼女と2人で地下室の香山の死体を確認するけど、
どちらも「しっかりしなきゃ、『俺達』も殺されるぞ!」と言ってる。

やっぱり「僕」か「俺」かは作者が特別意識していなかったんじゃ?


投稿者 ab : 2017年3月20日 21:02

> どちらも「しっかりしなきゃ、『俺達』も殺されるぞ!」と言ってる。

また新しい箇所が……。ありがとうございます。
記事のほうも追加・修正しておきました。


> やっぱり「僕」か「俺」かは作者が特別意識していなかったんじゃ?

上記の箇所も、どちらかというと平常時ではない、
真理の肩を揺さぶりながら「しっかりしろ!」と声をかける場面なので、やはり高ぶったときかなぁ……と。

物書きにとってキャラクターの一人称って大事だと思うので、
「ぼく」と「俺」の区別を意識していない、というのはちょっと考えにくいかなぁと思いますが、
まあこれは作者のみぞ知る……ですね。


投稿者 夢崎 : 2017年3月27日 14:17

かまいたちの攻略記事の「犯人入力画面で通用する名前」なんですが、
スーパーファミコン版は何故か香山さんの「せいいち」「かやませいい」が入らなかった筈です。
(香山さんに限り下の名前が非対応?)

あと、スーファミ版に限り「名前+いろんな敬称」に対応していたと思います。
(「~くん」「~さん」「~さま」「~ちゃん」「~どの」「~どん」など)


投稿者 vx : 2019年6月21日 10:57

「せいいち」と「かやませいい」、スーパーファミコン版は通らなかったんですね……。確認しました。

あのページを作った当時、名前の確認の手間上、フローチャート機能を持つプレイステーション版かゲームボーイアドバンス版で
確認作業をしていた記憶があるので、この例外を見落としていたようです。
ページに追記しておきました。ありがとうございます。


投稿者 夢崎(管理人) : 2019年6月21日 13:13

上記に補足でスーパーファミコン版の名前入力改めて調べてみました。
(Vita版の記事なのに全く関係ない内容ですがすみません)

・敬称
「ちゃん」を含めて7種類あり、2文字のものは重ねがけも可能ですが、
「さん」>「べえ」>「くん」>「どん」>「さま」>「どの」の順で前後の優先順位があります。
上記の順で後ろの方にある敬称に前の敬称を重ねることはできません(同じ敬称を重ねるのはOK)。
たとえば「まげさまさま」「まげさんくん」「あきべえどん」は通りますが、
順番を逆にして「まげくんさん」「あきどんべえ」だと通りません。

ただし、敬称の後ろに適当な文字を追加するのは何故かOKです。
「あきどのーっ」「あきちゃんだ」「あきさんたち」→「犯人は、亜希ちゃんだ」
「あきたちさん」→「犯人は、OL3人組だ」

例外的に「おじさん」「おばさん」は既に「さん」が付いているためか敬称不可です。
「犯人は、おじさんどのだ」「おじさんどのって誰よ」

・スーファミ限定のもの
今日子「こばやしづま」(「づ」が濁ってもOK)
春子「かやまづま」(同上)

そして香山さんの名前で何故か「まこと」「かやままこと」が通ります!
おそらく読みを勘違いして実装されているものと思われます。

・スーファミ版で通らないもの
美樹本「ひげ」(PS版では通りますがGBA版も不可)
香山「しやちよう」(PS版・GBA版共に不可)

・スペースの扱い
例えば先頭に空白を空けて「 みどりさん」と入れた場合、
PS版やGBA版では「 みどりさんって誰よ」と言われてしまいますが
SFC版では「みどりさん」扱いで通ります。
ただし「みどり さん」は不可。


・オマケ:GBA版限定のもの
小林「まりのおじ」
今日子「まりのおば」
「まり」が通らないのに何故かこっちが通ります。
あと、何故かGBA版ではOLの「苗字+さん」が通りません。
(「わたせさん」「かわむらさん」「きたのさん」が不可。「苗字+ちゃん」も不可)


投稿者 vx : 2019年8月 1日 07:28

>(Vita版の記事なのに全く関係ない内容ですがすみません)

むしろ攻略ページのほうにコメント機能がないのはこちら側が悪いので、申し訳ない限りです。
ここでも掲示板でもどこでも構いませんので、間違いの指摘や情報提供は大歓迎です。

しかし、すさまじい情報量ですね……。
敬称の優先順位という不思議な仕様が明らかに。


> そして香山さんの名前で何故か「まこと」「かやままこと」が通ります!
> おそらく読みを勘違いして実装されているものと思われます。

これは衝撃でした。試しに「せいいち」を入れてみたら通りませんでした。
スーパーファミコン版の香山は「まこと」だった!
仰るとおり、「誠一」が何らかのミスで「誠」→「まこと」になってしまったか、
開発中に「まこと」から「誠一」に名前が変更になったものの、それが忘れられてそのままになっていたのかもしれませんね。


> 美樹本「ひげ」(PS版では通りますがGBA版も不可)
> 香山「しやちよう」(PS版・GBA版共に不可)

「ひげ」と「しやちよう」はたしか、何かの本に載っていた記憶が……と思って調べてみたところ、
チュンソフトが出していた「かまいたちの夜 完全攻略本」に記載がありました。
完全攻略本も疑ってかからないとダメとは……。

とりあえず、名前入力に関しては豆知識のページから分離して新たにページを作り、
いただいた情報を合わせて、見やすい表のような物を作ってみようかと思います。


投稿者 夢崎(管理人) : 2019年8月 1日 10:41

ついでなので『かまいたちの夜×3』の方も調べてみました。
このソフトは2・3も入ってるのでそっちの名前入力も流用しているのかな?
と思ったら、有効な名前の範囲が1・2・3全てで微妙に異なってます。
OLの苗字+敬称が1だけ対応してないなどちょっと不可解な仕様。

また、『×3』内のシュプール編では非対応の名前を入れた時の反応が、
「犯人は、ぼく達の知らない誰かだ」「誰かって誰よ」に統合されてしまっている上に、
その後再入力不可でそのまま進んでしまいます(バックログからすぐ戻ってやり直せますが)。

比較のつもりだったので当初はシュプール編だけのつもりでしたが気づいたら全部調べてました。
あくまで『×3』内での調査なので『2』の対応名前も微妙に原作と違ってるかもしれないです。


1:全て非対応
2のみ:「しゅじんこう」「ぼく」「じぶん」「かれし」
3のみ:「やじま」「とおる」「やじまとおる」「とおるくん」「とおるさん」
(※複数主人公になったためか2と3で対応する名前が全く違ってます、真理も同様)

真理
1:全て非対応
2のみ:「かのじょ」「ひろいん」「きみ」
3のみ:「まり」「こばやしまり」「まりちゃん」「まりさん」

小林二郎
共通:「こばやし」「じろう」「こばやしじろ」「こばやしさん」「おーなー」「おうなあ」「おじさん」
1のみ:「しゅじん」「ますたー」「ますたあ」
3のみ:「じろうさん」

小林今日子
共通:「きょうこ」「こばやしきょ」「きょうこさん」「こばやしつま」「おばさん」「ままさん」
2・3のみ:「きようこ」「きょーこ」
(※なんと1でも「ままさん」が有効になってます)

久保田俊夫
共通:「くぼた」「としお」「くぼたとしお」「としおさん」「ちょんまげ」「まげ」「のっぽ」
2・3のみ:「くぼたおっと」「くぼたさん」

篠崎みどり/久保田みどり
共通:「みどり」「みどりさん」「ぽにーてーる」「ぽにいている」「ぽにいてえる」
1のみ:「しのざき」「しのざきみど」
2・3のみ:「くぼたみどり」「みどりちゃん」「くぼたのつま」「くぼたつま」「くぼたふじん」

渡瀬可奈子
共通:「わたせ」「かなこ」「わたせかなこ」「かなこちゃん」
2・3のみ:「わたせさん」「わたせちゃん」「かなこさん」

北野啓子
共通:「きたの」「けいこ」「きたのけいこ」「けいこちゃん」
2・3のみ:「きたのさん」「きたのちゃん」「けいこさん」

河村亜希
共通:「かわむら」「あき」「かわむらあき」「あきちゃん」
2・3のみ:「あきさん」
(※3作とも「かわむらさん」「かわむらちゃん」は無効)

OL3人組
1のみ:「おーえる」「おうえる」「おおえる」「おーえるたち」「おうえるたち」「おおえるたち」「さんにん」「さんにんぐみ」「かなこたち」「けいこたち」「あきたち」

香山誠一
共通:「かやま」「せいいち」「かやませいい」「かやまさん」「しゃちょう」「しゃちょー」「かやまおっと」「かんさいじん」「かんさいべん」「おおさかじん」「おおさかべん」
2・3のみ:「はげ」

香山春子
共通:「はるこ」「かやまはるこ」「はるこさん」
1のみ:「かやまのつま」「かやまつま」「かやまふじん」「びじん」「ごさい」
2のみ:「ぜんさい」
(※2・3では妻系ネームが夏美に移行、メインで出ているはずの3では特殊ネームが全部無効)

美樹本洋介
共通:「みきもと」「ようすけ」「みきもとよう」「みきもとさん」「かめらまん」「ひげ」
(※2冒頭のゲームの犯人当てでは彼の名前のみ通る)

田中一郎
1・3:「たなか」「いちろう」「たなかいちろう」「たなかさん」


村上つとむ
2・3:「むらかみ」「つとむ」「むらかみつと」「むらかみさん」「さっきょくか」

正岡慎太郎
2・3:「まさおか」「しんたろう」「まさおかしん」「まさおかさん」

香山夏美
2・3:「なつみ」「かやまなつみ」「なつみさん」「なつみちゃん」「かやまのつま」「かやまつま」「かやまふじん」「わかづま」

菱田キヨ
2・3:「ひしだ」「きよ」「ひしだきよ」「きよさん」
2のみ:「しようにん」「かんりにん」

船長
2・3:「せんちょう」「せんどう」「せんどうさん」

我孫子武丸
2のみ:「あびこ」「たけまる」「あびこたけま」

かまいたち
2のみ:「かまいたち」

岸猿伊右衛門
3のみ:「きしざる」「いえもん」
(※「きしざるいえ」は不可)

姫宮麗子/権藤精作
3のみ:「ひめみや」「れいこ」「ひめみやさん」「れいこさん」「ごんどう」「せいさく」
(※「ひめみやれい」「ごんどうせい」は不可)


2の2周目以降の変なランダムキャラを固定する名前
バンドマン:「ばんどまん」「おんがくか」
グレイ:「ぐれい」「うちゅうじん」
武士:「ぶし」「さむらい」
占い師:「うらないし」
教授:「きょうじゅ」
河童:「かっぱ」


投稿者 vx : 2019年8月 1日 21:08

とりあえず、スーパーファミコン版、プレイステーション1版、ゲームボーイアドバンス版の再チェックはだいたい終わりました。
スーパーファミコン版で「かやまおっと」が通らないのが新たな発見でした……。

しかしまたスゴイ調査結果ですね。
『2』と『×3』に関しては私は攻略ページを作っていないこともあって、すぐにこれを活かせそうにはないのが残念ですが、
これを拝見した限りでは、香山の「はげ」は PS Vita 版 から追加というよりは、
『×3』の頃からすでに名前入力候補にあったんですなー。

『×3』に収録の『1』と PS Vita 版のチェックにもう少しかかりそうですが、
なるべく早く一覧表を完成できればと思います。


投稿者 夢崎(管理人) : 2019年8月 2日 02:42

犯人の名前入力に関するものを豆知識のページから分離させ、犯人入力で通る名前のページを作りました。ご確認ください。

いただいた情報を元に再チェックしていたら、PS Vita 版で今日子の名前が「きょーこ」や「きょーちゃん」でも通るという謎の発見をしてしまいました。あと Vita 版限定で美樹本が「やまおとこ」で通ったり……。


投稿者 夢崎(管理人) : 2019年8月 4日 21:29

リスト制作お疲れさまです!
表を見直したらスーファミ版って「おじさん」「おばさん」そのものが通らなかったんですね……。
てっきり通るものかと思い込んでて敬称無効だとか変なこと言っててすみません。

あと上の『×3』を一応訂正で、3の春子さんは「かやまはるこ」が無効でした(2だとバッドエンドの関係で離婚してない扱いなのかセーフの模様)。


投稿者 vx : 2019年8月 4日 22:43

> スーファミ版って「おじさん」「おばさん」そのものが通らなかったんですね……。

そうなんですよ……。プレイステーション版 or ゲームボーイアドバンス版で名前確認していたのが、ここでも仇に。
申し訳ないです。


> 3の春子さんは「かやまはるこ」が無効でした(2だとバッドエンドの関係で離婚してない扱いなのかセーフの模様)。

地味にこだわった設定ですね……。

『2』と『×3』の調査結果も、このままだともったいないので、なんとかしたいところですが……。


投稿者 夢崎(管理人) : 2019年8月 5日 06:23

DMMでちょうど半額だったのでうっかり買ってしまったWindows版輪廻もちょっとだけ調べてみました。
名前入力がキーボード使用なので文字の種類制限なし・文字数10文字までOKなのでかなり自由でした。

以下ほとんどこのサイトのVita版のリストを参考にしてほぼそのまんま総当りしてみただけです。
なので仮にWindows版で新たに追加されている語句や漢字の別表記があったとしても高確率で見落としてます。

共通事項
・全角カタカナ/漢字は基本的にOKですが一部例外あり、半角カナ/半角数字は不可
 ごちゃ混ぜ(「みドり」等)は敬称や重ね等を除いて基本的に不可
 ただし苗字と名前でそれぞれ表記を変えて混ぜた「きたのケイコ」とかはOK
・敬称全般はひらがな限定、例えば「俺さま」はOKでも「オレサマ」「俺様」は不可
・英数字は半角不可で全角のみ受付、大文字/小文字は混ざってもOK
 例として「CAT」は「cat」「CaT」「cAt」等でも可、「CAT」は不可
 ただし人名の表記にはほぼ使えない(「TANAKA」「JENNY」等はアウト)
・スペースは語頭・語尾共に付けてしまうと不可(「 みどりさん」「みどりさん 」がどっちも「誰よ」扱い)
 苗字と名前の区切りにスペースを入れたのも不可(「渡瀬 可奈子って誰よ」)
・苗字+名前のケースを除き、読みが六文字以上になるものは基本不可(「河村ちゃん」「今日子ちゃん」等)
 「こばやしキョウコ」は行けますが「渡瀬可奈子さん」とかは不可

[渡瀬可奈子]
わたせ/ワタセ/渡瀬 + かなこ/カナコ/可奈子
わたせ/ワタセ/渡瀬(~ちゃん/さん/さま)
かなこ/カナコ/可奈子(~ちゃん/さん/さま)

[河村亜希]
かわむら/カワムラ/河村 + あき/アキ/亜希
かわむら/カワムラ/河村(~さん/さま)
あき/アキ/亜希(~ちゃん/さん/さま)
めがね/メガネ/眼鏡

[北野啓子]
きたの/キタノ/北野 + けいこ/ケイコ/啓子
きたの/キタノ/北野(~ちゃん/さん/さま)
けいこ/ケイコ/啓子(~ちゃん/さん/さま)
でぶ/デブ
ぽっちゃり/ポッチャリ(※Vitaのリストに載ってませんでしたが通りました)

[OL三人組]
おーえる/オーエル/OL(※半角の「OL」は不可)
おーえるたち/オーエルたち/OLたち(※「~達」は不可)
さんにん/サンニン/三人/3人(※「3にん」や半角の「3人」は不可)
さんにんぐみ/サンニングミ/三人ぐみ/3人ぐみ/三人組/3人組
(※「OL三人組」「OL3人組」は不可)

[小林二郎]
こばやし/コバヤシ/小林 + じろう/ジロウ/二郎
こばやし/コバヤシ/小林(~さん/くん/さま)
じろう/ジロウ/二郎(~ちゃん/さん/くん/さま)
おーなー/オーナー/OWNER(~さん)
じろちゃん/ジロちゃん(他、~さん/くん/さま)
じろー/ジロー(~ちゃん/さん/くん/さま)

[小林今日子]
こばやし/コバヤシ/小林 + きょうこ/キョウコ/今日子(※「小林キョーコ」は不可)
きょうこ/キョウコ/今日子(~さん/さま)
きょーこ/キョーコ(~さん/さま)
きょーちゃん/キョーちゃん(他、~さん/さま)(※「今日ちゃん」は不可)
こばやし/コバヤシ/小林 + つま/ツマ/妻(※「小林の妻」「小林夫人」等は不可)
まま/ママ(~ちゃん/さん/さま)(※「MAMA」は不可)

[久保田俊夫]
くぼた/クボタ/久保田 + としお/トシオ/俊夫
くぼた/クボタ/久保田(~ちゃん/さん/くん/さま)(※Vitaのリストの方だと「くぼたどん」に○が入ってましたがダメでした)
としお/トシオ/俊夫(~ちゃん/さん/くん/さま)

[篠崎みどり]
しのざき/シノザキ/篠崎 + みどり/ミドリ(※「緑」は不可)
しのざき/シノザキ/篠崎(~さん/さま)
みどり/ミドリ(~ちゃん/さん/さま)
ぽにーテール/ポニーテール/ポニーてーる(※「ぽにーテール」「PONYTAIL」は不可)
ぽにー/ポニー(※「PONY」は不可)

[香山誠一]
かやま/カヤマ/香山 + せいいち/セイイチ/誠一
かやま/カヤマ/香山(~ちゃん/さん/くん/さま)
せいいち/セイイチ/誠一(~さん/さま)(※Vitaのリストには敬称付きが無かった(抜け?)んですが通りました、~ちゃん/くんは不可)
しゃちょう/シャチョウ/社長
しゃちょー/シャチョー
しゃちょさん(※シャチョサン/シャチョさん/社長さんは不可)
かやま/カヤマ/香山 + おっと/オット/夫
かやま/カヤマ/香山 + だんな/ダンナ/旦那
おおさか/オオサカ/大阪
おおさか/オオサカ/大阪 + じん/ジン/人
おおさか/オオサカ/大阪 + べん/ベン/弁
かんさい/カンサイ/関西
かんさい/カンサイ/関西 + じん/ジン/人
かんさい/カンサイ/関西 + べん/ベン/弁
はげ/ハゲ/禿

[香山春子]
かやま/カヤマ/香山 + はるこ/ハルコ/春子
はるこ/ハルコ/春子(~ちゃん/さん/さま)
かやま/カヤマ/香山 + つま/ツマ/妻
かやま/カヤマ/香山 の つま/ツマ/妻(※「カヤマノツマ」等は不可)
かやま/カヤマ/香山 + ふじん/フジン/夫人

[美樹本洋介]
みきもと/ミキモト/美樹本 + ようすけ/ヨウスケ/洋介
みきもと/ミキモト/美樹本(~さん/さま)
ようすけ/ヨウスケ/洋介(~さん/さま)
かめらまん/カメラマン(※「CAMERAMAN」は不可)
ひげ/ヒゲ/髭/鬚/髯
やまおとこ/ヤマオトコ/やま男/山男(※「ヤマ男」「山おとこ」等は不可)

[田中一郎]
たなか/タナカ/田中 + いちろう/イチロウ/一郎
たなか/タナカ/田中 + いちろー/イチロー
たなか/タナカ/田中(~ちゃん)(※さんは不可のままですが今回は漢字OKなので「田中さんって誰よ」という理不尽なことに)
いちろう/イチロウ/一郎(~さん/さま)
いちろー/イチロー(~さん/さま)
やくざ/ヤクザ(※「八九三」は不可)

[ジェニー]
じぇにー/ジェニー(※「JENNY」は不可)
ねこ/ネコ/猫(※3個まで任意の組み合わせOK)
くろ/クロ/黒 + ねこ/ネコ/猫
かい/カイ/飼い + ねこ/ネコ/猫
きゃっと/キャット/CAT

[透]
あたい(※「アタイ」は何故か不可)
あたくし/アタクシ
あたし/アタシ
あちき/アチキ
あっし/アッシ
うち/ウチ/内
おいどん/オイドン
おいら/オイラ
おれ/オレ/俺(※「オレ俺オレ」等3個まで任意の組み合わせOK)
おれさま/オレさま/俺さま(※「オレサマ」「俺様」等は不可、以下同様)
おれさん/オレさん/俺さん
おれちゃん/オレちゃん/俺ちゃん
おれっち/オレっち/俺っち
かれ/カレ/彼
かれし/カレシ/彼氏
じぶん/ジブン/自分
しゅじんこう/シュジンコウ/主人公
しょうせい/ショウセイ/小生
それがし/ソレガシ/某
てまえ/テマエ/手前
とおる/トオル/透
ひーろー/ヒーロー(※「HERO」は不可)
ぼく/ボク/僕(※3個まで任意の組み合わせOK)
ぼくちゃん/ボクちゃん/僕ちゃん
ぼくさま/ボクさま/僕さま
まろ/マロ/麻呂(※「麿」は不可)
みー/ミー/ME
わい/ワイ
わし/ワシ/儂
わたくし/ワタクシ
わたし/ワタシ/私
わっち/ワッチ
わて/ワテ
わがはい/ワガハイ/吾輩
わらわ/ワラワ/妾
われ/ワレ/吾/我
(※「やじま」とか「矢島透」はやっぱり不可、「I」も不可)

[真理]
まり/マリ/真理(~ちゃん/さん/さま)
かのじょ/カノジョ/彼女
ひろいん/ヒロイン(※「HEROINE」は不可)
(※「小林真理」は不可)

あと、一応OL三人組のスーファミ版の呼称で
「あきたちさん」「あきたちくん」等の敬称系が抜けてるっぽいです


投稿者 vx : 2019年8月16日 18:24

> DMMでちょうど半額だったのでうっかり買ってしまったWindows版

 あれ、半額でも 4,000 円だったのでスルーしました……。


> 名前入力がキーボード使用なので文字の種類制限なし・文字数10文字までOK

 PC 版はさすがに買わなかったのですが、カタカナと漢字がいけるんですね……。
 Vita 版は平仮名のみで、文字数制限も6文字でした。

 私は PC 版を所有しておらず、調査できないことや、
 ひらがな・カタカナ・漢字の組み合わせをすべて盛り込むとリストが肥大化してしまうことから、
 ひとまず、犯人入力に関するページに「PC 版『輪廻彩声』限定の仕様」として追記し、
 各名前の調査結果についてはこのコメント欄を参照してもらうような記述に留めました。

 これらを綺麗に整理してコンパクトに見せる手段が思いつかないというのもあります……。

>・啓子の「ぽっちゃり」
>・俊夫の「としおどん」
>・香山の「せいいちさん/せいいちさま」

 再確認してみましたが、これらは見落としていたようです。
「ぽっちゃり」は試してみた気がしてたんだけどなぁ……。「としおどん」は純粋にリスト制作時のミスです。
 リストを修正しておきました。ありがとうございます。


>「あきたちさん」「あきたちくん」等の敬称系が抜け

 敬称2つ重ね系を省いた際、一緒にカットしてしまっていたようです。
 リストを修正しておきました。ありがとうございます。


投稿者 夢崎(管理人) : 2019年8月17日 05:21

ほとんど突発的に自己満足的な調査を書き綴ってしまっただけなので
軽く載せて頂いただけでも有り難いです。お手数掛けてすみません。
Windows版は組み合わせ複雑すぎて表形式で構成するのは難しそうですね……。

上に書いた共通事項内の表現少しミスってたので一応訂正しておきます。
×読みが6文字以上になるものは基本不可
○読みが7文字以上になるものは基本不可
(以上だとその数を含んでしまうのを失念してました)

それと、リストにあった今日子さんの「おばさん」を見落としていたのに気づいて
軽く再検証してみたんですが
 おばさん/オバさん
 おばちゃん/オバちゃん
 おばさま/オバさま
が通ることが判明しました(「オバサン」「叔母さん」「伯母さん」は×)
ひらがなの方は多分Vita版でも通るかもしれませんのでよろしければ検証お願いします。
「おじさん」がダメだったのでうっかり見逃してました……。


以下蛇足のWin版少し訂正
・OLは「サンニンぐみ」も通る模様(「さんにんグミ」「さんにん組」「サンニン組」は不可)
・みどりさんの最初の「ぽにーてーる」を書き間違えてました(通るのは他機種と同様に全ひらがなの方)


投稿者 vx : 2019年8月17日 07:17

ついでに、輪廻で亜希ちゃんと啓子ちゃんに新しい特殊名前が付いたのに
可奈子ちゃんだけ特殊名前がないのはおかしいなー絶対あるはずと思って、
色々試してみたら見つけてしまいました

ぎゃる/ギャル/GAL


投稿者 vx : 2019年8月17日 07:28

何度も連投すみません!
のっぽやちょんまげが削られた俊夫さんも新しい名前あるのではと探していたら
こっちも何か見つけてしまいました

すきーやー/スキーヤー(skierは×)

ここまで来ると春子さんも何か固有の特殊ネームあるのかも……。


投稿者 vx : 2019年8月17日 07:35

色々試してたら春子さんは見つからなかったんですがジェニーの新たな名称見つけました……。

じぇにーさん/ジェニーさん
じぇにーさま/ジェニーさま
にゃん/ニャン
にゃんこ/ニャンコ
にゃんにゃん/にゃんニャン/ニャンにゃん/ニャンニャン

小分け連投すみません。


投稿者 vx : 2019年8月17日 08:02

さらに追加です。
輪廻に新たな敬称「~ちゃま」が見つかりました……。
たぶん「~ちゃん」が付く系統全てに互換で通用します。


投稿者 vx : 2019年8月17日 09:56

何度もしつこくてすみません、まさかと思ったら敬称「~たん」もあるようです。
ついでにジェニーは「じぇに」でも行ける模様でした。
じぇに/ジェニ(~ちゃん/さん/さま/ちゃま/たん)
他にもありそうな予感がしますがとりあえずここまでにしときます。


投稿者 vx : 2019年8月17日 10:14

昨日に引き続いて連続投稿失礼します。
あれからWin版輪廻の新たな名前いくつか発見しました。
「ばーこーど」が通ってしまった時は自分で入れときながら流石にえっマジで!?という気分に。
しかしこれだけ探しても春子さんがまだ出てこない……。

おそらくVita版でも使えるのではと見てますが使えなかったらごめんなさい。

[亜希]
あっきー/アッキー(※敬称不可)
[啓子]
けーこ/ケーコ(~ちゃん/さん/さま/ちゃま/たん)
[俊夫]
とっしー/トッシー(※敬称不可)
ばいとおとこ ばいと/バイト + おとこ/オトコ/男
[みどり]
ばいとおんな ばいと/バイト + おんな/オンナ/女
[香山]
せーいち/セーイチ(~さん/さま/たん)
ばーこーど/バーコード
[美樹本]
よーすけ/ヨースケ(~さん/さま/たん)
ひげもじゃ ひげ/ヒゲ/髭/鬚/髯 + もじゃ/モジャ

「~ちゃま」系:一通り確認してみたら「~ちゃん」が使えるものは全部OKの模様(「ぼくちゃま」「おばちゃま」等)
「~たん」系:「~さん」が使えるものは基本的にほぼOK、例外的に「おれたん」「しゃちょたん」は不可、「たなかたん」は通る


投稿者 vx : 2019年8月18日 01:15

また色々と発見されてますな!
私も、可奈子は何か特殊ネームがあるのではと色々試していたのですが、まさかギャルとは……。

こちらで、Vita 版でチェックしてからリストに反映させていただこうと思います。
少し時間がかかるかもしれません。


投稿者 夢崎(管理人) : 2019年8月18日 01:54

ネットで検索した一人称系片っ端から入れてったら新しい特殊ネーム結構見つかりました。
この無駄に充実した対応量は一体……。

あだす/アダス
あて/アテ
おい/オイ
おら/オラ/俺ら
おれちん/オレちん/俺ちん
こちとら/コチトラ(※「此方人等」は不可)
こなた/コナタ/此方
とうほう/トウホウ/当方
ぼくちん/ボクちん/僕ちん
よ/ヨ/余/予
わす/ワス
わたしめ/ワタシめ/私め(※「ワタシメ」は不可)
わたくしめ/ワタクシめ/ワタクシメ
わだす/ワダス

Windows版のみ
おいらの別表記:オイら/己等
わがはいの別表記:我輩/吾輩/我が輩/吾が輩


そして、この過程でまたまた新たな敬称「~ちん」が発覚しました。
「~たん」系と同じく、「~さん」が使えるものは基本的にほぼOKですが、
「おばちん」「しゃちょちん」「まりちん」は不可になってるようです。「おれちん」「たなかちん」は可能。
田中さんの対応敬称見る限り「たなかさん」「たなかさま」がアウトになってるのはおそらく設定ミスな気が……。

あと俊夫さんとみどりさんのバイト系は逆順でも行けるようです。
「おとこばいと」「おんなばいと」
香山さんでも行けるかと思ったら「かやまおんな」等は無理でした。春子さんの特殊ネームは一体何処に……。

ついでにWindows版のチェックミス訂正で「キョーちゃん」は不可でした(何故かカタカナ不可)。


投稿者 vx : 2019年8月19日 08:45

すみませんミスでした!
> 香山さんでも行けるかと思ったら「かやまおんな」等は無理でした。
「かやまおとこ」が無理だったので勘違いしてたようです
「かやまおんな」は春子さん扱いで通りました!


投稿者 vx : 2019年8月19日 09:02

すみません、輪廻またまた新しい敬称見つかりました。
まさかこれはないだろと思った「~たそ」が通ってしまうとは……。

対応名前は完全に「~たん」系と同じようです。
「おれたそ」「しゃちょたそ」は不可、「おばたそ」「まりたそ」「たなかたそ」は通ります。


投稿者 vx : 2019年8月19日 09:46

敬称また出てきました、「~ちゃそ」もあるっぽいです(ざっと見た感じ「~ちゃん」互換)。
ごちゃごちゃしてきたのでまとめると、
3文字は「~ちゃま」「~ちゃそ」、2文字は「~たん」「~たそ」「~ちん」が今の所追加分です。

まだあるのか不明ですが、参考までに色々試してダメだったものの残骸も……。
「~はん」「~やん」「~きゅん」「~しゃん」「~しゃま」「~たま」「~さーん」
「~っち」「~っぴ」「~にゃん」「~さそ」「~ちそ」「~ちゅん」「~ちゅわん」
「~し」「~うじ」「~ぎみ」「~じょし」「~じょう」「~せんせい」「~はかせ」
「~めんばー」「~せんぱい」「~ちーふ」


投稿者 vx : 2019年8月19日 14:45

Win版で調査の特殊名前追加です。「はげ」と「まり」も重ねに対応してました。

今日子
おーなーつま おーなー/オーナー/OWNER + つま/ツマ/妻

香山
はげはげ はげ/ハゲ/禿×2
はげはげはげ
はげおやじ はげ/ハゲ/禿 + おやじ/オヤジ/親父

美樹本
ひげおとこ ひげ/ヒゲ/髭/鬚/髯 + おとこ/オトコ/男

田中
しのぎ/シノギ(※「鎬」「凌ぎ」は不可)
やーさん/ヤーサン(※「ヤーさん」は不可、他の敬称不可)

ジェニー
くろいねこ くろい/クロい/クロイ/黒い + ねこ/ネコ/猫
こねこ/こネコ/コネコ/こ猫/子猫(※「コねこ」「子ねこ」「子ネコ」「小猫」「仔猫」は不可)
こねここねこ

真理
まりまり まり/マリ/真理×2
まりまりまり


暇な時にちまちま試してるせいでフローチャート「犯人はこいつだ!」の緑ブロックから一向に進んでません。
いっそ内部ファイルにリストとか書いてあったら一挙に判明できるかもと思って一応中身も見てみたんですが、
流石にPCゲームのためしっかりと暗号化されてるっぽいので無理そうです。甘くなかった。


投稿者 vx : 2019年8月26日 23:18

情報ありがとうございます。
急いでまとめてしまいたいのですが、ちょっとまだもうしばらく時間がとれなさそうです……。


> いっそ内部ファイルにリストとか書いてあったら一挙に判明できるかもと思って一応中身も見てみたんですが

これができると早いんですけどねぇ……。


投稿者 夢崎(管理人) : 2019年8月27日 05:58

まだ見ておられるか分かりませんが、ご報告いただいた新情報を全然反映できていなくて申し訳ない!
見やすく整理するためには現状からページ構成を作り変える必要があるので、まとまった時間がとれないと厳しい!
年末年始にできるかなぁ……。


投稿者 夢崎(管理人) : 2019年11月28日 20:28

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