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2012年9月 9日

ドラクエ10、ひとりでできるもん?

 なるべく客観的に書くことを意識した前回だったが、書き忘れたものがイロイロあるので、ポツポツと追加更新していきたい。今回は、「で、結局ひとりでクリアできんの?」編。

・レベル上げ編

 FF11 初期、ひとりでのレベル上げは序盤のみで、高レベル帯はパーティーを組むしかなかった。これは、敵とのレベルが離れすぎると経験値そのものが入らなくなることと、高レベル帯での経験値の入る敵というのは、ひとりでは倒せないほど強いか、仮に倒せても1戦ごとに瀕死、かつ、入る経験値が雀の涙という諸々のソロ殺し仕様によるもの。

 その点、DQ10 では、自身のレベルがどんなに上がろうと、弱い敵からも変わらない経験値が入る。これまでのオフラインドラクエとまったく同じ仕様だ。このおかげで、レベル上げはソロでもまったく困らない。むしろパーティーを組むより効率が良いことすらある。

 さて、そうなると次に心配なのは「プレイヤー同士で敵の取り合いにならないか?」という点。パーティー単位で戦闘をするなら、1匹の敵に対して数名を割り当てる感じだが、各自ソロで戦闘を始めてしまうと、より、敵の数を消費してしまうことになる。

 しかし、この点に関しても大丈夫だ。敵の数は異様に多いし、再出現も早い。ゴールデンタイムで、さらに効率の良いことで有名な敵に行くとさすがに人も多いが、まったく狩れなくなることは稀。そもそも効率といっても微々たる差なので、倒せそうな弱めの敵なら何でもいい。まだ完全に狩場情報が確立されてないこともあり、空いてる穴場を探す楽しみもある。

 FF11 では、安全に戦える場所と、そこにいる敵の数が少なかったこともあり、プレイヤー間での敵の取り合いによるギスギス感や、敵の再出現を時間待ちすることも珍しくなかったが、それらの問題点は、すべて解決している感じ。

 敵の占有権獲得については、敵シンボルに体当たりで接触するしかないので、FF11 のように「抜刀した直後に背後から矢が飛んできて敵を取られて納刀」という舌打ち感はないし、他人の戦闘にはまったく介入できないので、横取りも不可能。メタルスライムに関しても、ほかの敵のお供としてしか出現しないため、プレイヤー間でのトラブルの種は徹底的に潰している印象を受ける。おひとり様でも安心です。

・ボス編

 それではボス戦は、どうか。序盤のボスならどうとでもなるが、さすがに中盤~後半のボスは、ひとりでの攻略は厳しい。サポート仲間は必須になるだろう。

 クリフト先生の前例があるだけに、サポート仲間の AI を不安に思う人が居るかもしれないが、サポート仲間によるホイミの反応速度は神レベルで、ハッキリ言って人任せにするより安心といってもいい。しかしサポ仲間は戦闘において、敵の妨害目的での “押し” を行わないというデメリットがあるため、怒り状態の敵に狙われている仲間の間に入って押したりといった行動は期待できない。

 回復薬の類が比較的安価で実用的なこともあり、僧侶はサポートに任せ、念のために回復薬を多めに所持したうえで自分が前衛を担当するのが、もっとも安定する。サポ僧侶はズッシードを使ってくれないので、各ボスを押し返すのは諦めて、ボスの移動を邪魔する程度に妥協するしかないだろう。

 ラスボスに挑戦するには “キーエンブレム” と呼ばれるものを6つ集めなければいけないのだが、キーエンブレム自体は現在 10 個入手できる。10 か所の中から6か所を選べばいいというわけだ。10 か所中、ちょっとマジで強いのが2匹ほどいるため、そこを避ければ、サポート仲間で問題なくクリアーできるはずだ。

・ラスボス編

 さて、それでは「ラスボスもひとり+サポ仲間でいけちゃうの?」というと、自分が僧侶でない限りは厳しいと思われる。僧侶である場合も相当な準備(他職でのスキル獲得等)が必要で、もし討伐できたとしたら、正直、やり込みプレイの域。

 主な理由は、サポート仲間の特徴である以下の3つ。

・サポ仲間は妨害目的では敵を押してくれない
・サポ僧侶はズッシードしてくれない
・サポ僧侶は「天使の守り(リレイズ効果のスキル)」を修得していても使ってくれない

 上記のほかにも仲間の蘇生に向かう際など、自分と仲間の間に敵が居ると、迂回せずに押して一直線に向かおうとするため、中の人がいる状態より遥かに非効率な動きが多いのも弱点。

「天使の守り」は、もしかすると命令を「いろいろやろうぜ」にでもすれば使うこともあるのかもしれないが、リレイズは常にかかっていることに意味があるため、蘇生後に素早く確実にかけ直してくれなければダメ。ラスボスは当然変身もするのだが、変身後はマジで強いうえに痛恨の一撃も連発してくる。なので、さすがに死→蘇生は当然、前提として考えられていると思われる。

 現状の最大レベルである 50 であってもラスボス戦の被ダメージは尋常ではなく、防御力を意識して高めた前衛でもだいたい2~3撃で死ぬと思っていい。必然、後衛も死にやすいわけで、この「天使の守り」の有無は生命線になってくるのだが、これを使わないとなると、自分が「天使の守り」修得済の僧侶でない限りは倒せる気がしない。

「天使の守り」の性能はズバ抜けていて、死→蘇生の後、しばらく無敵時間が発生する。つまり、蘇生後にすぐ天使の守りを使えば、蘇生後にまた殺されて全滅、ということがない。MP 回復薬を大量に持ち込めば、死→蘇生を半永久的に行えるので、サポ仲間に最低もうひとりは僧侶を雇い、死→蘇生→天使の守り→仲間僧侶蘇生→自分また殺され、のサイクルを繰り返しているうちに運良くパーティー全体の建て直しが上手くいく可能性がある。正直、蘇生直後の敵の攻撃手段が甘いことを祈るようなプレイなので、確実性は乏しい。

 今後、レベルキャップが 50 以上に開放されていくに従って難易度は下がっていくはずなので、なんとしてもひとりでクリアしたい人は、それまで待つか、ラスボスだけは人を集めて挑戦するか。サポ仲間に、他職でスキル修得しまくって装備も整えまくったスーパー Lv 50 プレイヤーを雇えたとしたら勝てる可能性は格段に上がるが、そもそも Lv 50 で酒場に登録するメリットがないことと、そこまで完璧に鍛え上げた人材がホイホイ見つかるわけがないことから、現実的ではない。

 現在のスキルシステムは、一度振ったスキルは取り返しがつかない。今後、スキルの振り直しが可能になるようだが、現状で、僧侶のスキルで「天使の守り」を修得せず、ヤリや棍といったほかのスキルに振ってしまった場合は、ソロではどうしようもないと思われる。

 ……というわけでまた長く書いたけど、ドラクエやってない人にとっては何の意味もないな、この解説。DQ10 をやってないけどソロ de ラスボスの話題になったときに通ぶりたい人は、「天使の守りがカギだよね」とか言ってれば間違いないというお話。

・番外編 ~名前~

 DQ10 では、誰かと同じ名前がカブッても使用不可能にはならず、ID で別人として管理するため、同名の別人が多数存在する。名前は、ひとりプレイと直接関係はないが……せっかくなら、ひとりしかいない名前にしたいもの。ひとり繋がり。昔と違ってカタカナも使えるようになり、文字数も4から6にはなったが、オリジナリティを出すには、なかなか厳しい制約だ。

 どこかのスレで「まつもとイオがいた」というのを見て、そのセンスに脱帽したものだが、名前入力画面で確かめてみたところ……

まつもと

 ホントにいた。ちなみに、キメラたくやというのも居るらしい。ちょ、待てよ……。

 というわけで、それ系で何か作れないかと考えていたら「あさみやザキ」というのを思いついたので入力してみると……

あさみや

 いるのかよ……。参りました。

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| コメント (3)

コメント

現時点では「ラスボスひとりでできるもん」はあまり現実味がないという事ね…。

名前は「はんまバギ」というのは多そうだ。


投稿者 友人K : 2012年9月 9日 14:41

お久しぶりです。
夢崎さんにおかれましてはドラクエ10をお楽しみのようで何よりです。
かくいう僕もドラクエ10をプレイしているのですが、モンク好きの性分で
格闘スキルを選んでしまい、ゲームの世界でも未来に憂鬱を感じている今日この頃です(笑)

> ドラクエ10をやってないけどソロ de ラスボスの話題になったときに通ぶりたい人は、
>「天使の守りがカギだよね」とか言ってれば間違いないというお話。

現状、格闘武闘家をやるメリットが殆どないといっていい今の状況でも一応2chの武闘家スレを
チェックするようにはしているんですけど、ベータテスト版からの弱体化やら風評被害やらで
なかなかパーティーが組めない武闘家の人たちの試行錯誤によると、サポート仲間での天魔・冥王
討伐に必要なのは、使ってくれるか分からない天使の守りよりも、使ってくれるであろうザオ系
に備えたサポート仲間の位置取りみたいですね。
夢崎さんもおっしゃっていますがサポート仲間は直線的な移動しかしないため、位置取りをミスると
蘇生対象の間にいるボスと相撲をしてしまい全然蘇生できないということになるみたいです。
物理火力の出る職業・武器限定みたいですが、自分サポ旅芸人サポ僧侶サポ僧侶(いずれもhp180以上は必要)
という、バイシオンで火力をアップしてくれる上にザオも使える旅芸人に僧侶2人という自分以外
が蘇生呪文を使えるメンバーで固めたパーティでの討伐報告はちらほら見かけます。
もうご存知かもしれませんが、武闘家スレの現行スレ(15スレ目)のID:hWGoVP6R0さん
の書き込みを見ると大いに参考になると思います。

所で、夢崎さんはご自分のドラクエ10の名前を伏せていらっしゃいましたが、それはやはり
アストルティアで夢崎さんに遭遇→読者が周りに未成年とかいるだろうに「ニジマガいつも読んでますよ~!」とか言っちゃう
→連載されてるエロ小説やエロ漫画の話に盛り上がる→周りの人たちに公然猥褻だと通報される→垢バン!→絶望→自殺
→夢崎さんが死んじゃう!
ってなるからですかね…?


投稿者 ”秀吉” : 2012年9月17日 18:13

>モンク好きの性分で格闘スキルを選んでしまい

格闘はこの先、意外とクるんじゃないかなーと思っています。
まあ、もしどうしてもアレなら、10月にスキルリセットも来ますし。

>武闘家とバイシオンによるラスボス撃破

この方法は記事を書く段階で把握はしていたのですが、
いかんせん、ラスボスの各段階においての戦法が具体例に欠けました。
「ベリアル・アークデーモン戦があまりにも運すぎじゃね?」とか、
「ベホマラーあるとラクそうだけど、Lv50の僧侶が酒場で見つかるか?」とか、
あの時点では細かい疑問もあったので。

もちろん、全職Lv50や装備・アクセサリーを完璧に揃えたり、運に恵まれれば、
実際には武闘家でもその他の職でも、厳密には可能だろうとは思います。
ただ、やはりネットで見たものというのはホントにできるかどうか確信が持てないこともあり、
実際に自分が試した体験を元に、確信が持てるもののみを書きました。

>自分のドラクエ10の名前を伏せて

今回は名前をユメサキにはしていないことと、明かすことにメリットが全くなかったことによります。
ネットはコワーイので、バザーでの価格競争などで変な人の反感を買い、
どっかからかアシがついてこのサイトごと攻撃対象になったらイヤだなあということで。
まったく知らない人からフレンド登録が飛んでくるような世界ですからね……。


投稿者 夢崎 : 2012年9月23日 09:18

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