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2012年4月22日

Xbox360 LIVE Arcade『Trials EVOLUTION』レビュー

Trials EVOLUTION


 ゲーム性より先に、そのダイナミックな死に様で有名になった感のあるバイクゲー『Trials HD』。
 以前にセールで安くなってたときに購入して以来、すっかりハマり込み、
 最近でもちょくちょく起動してタイム更新していたお気に入りゲームなのだが、レビューを書こうとして年単位で時が過ぎ去ってしまった。
 そして、その続編『Trials EVOLUTION』が配信開始されたとあっちゃあ、買うだろう。


 前作『Trials HD』をひとことで表すなら「リアル・エキサイトバイク×モトクロスマニアックス」だが、
 今作は最大4人まで同コース上を走っている様を見ることができる「スーパークロス」が追加され、一層、エキサイトバイクっぽく。


Trials EVOLUTION_01
前作でも、コースを走っている最中にフレンドのゴーストの位置は見えていたのだが、
今回は実際に、最大4人まで走れるように。


 エキサイトバイクはニンテンドー64で『エキサイトバイク64』として3D化の道を歩んだが、前作、そして今作の『Trials』シリーズは、
 グラフィックや視点は3Dながら、操作は徹底して2Dサイドビュー。
 プレイヤーはアクセルとブレーキ、そして重心移動によるタイヤの接地、これだけに専念できるようになっている。

 実際やってみると、これは大正解だったと思う。
 これが単純にレースゲームなら、コース取りは重要な要素であり、なくてはならないものでもある。
 しかし『Trials』シリーズは、レースの要素もあるが、基本的には「ひとりで走る」ゲーム。
 他者とタイムを競うという要素は残しつつ、タイムアタック自体は黙々とひとりで行う。
 このゲームで転倒などのミスをしたら、原因はすべて自分にあるという納得感。
 初代『エキサイトバイク』をそのままリアルにしたような見た目だが、エキサイトバイクのように他者を妨害する要素はない。

 大人数でオンライン走行できるレースゲームも多い中、一見、退化しているように見えるこのシステムは、
 コース取りという複雑な要素を排除し、道を一本にしてしまうことで、プレイヤーに求めるものをシンプルにしている。
 これは、のめり込むために重要な要素。
 タイムを競うゲームでもあるが、やたらアスレチックなコースをバイクで飛んで跳ねて、上手く着地するという、
 それ自体を楽しむゲームでもある。
 そういう意味では『モトクロスマニアックス』のほうが近いが、『Trials』シリーズは重心移動の奥深さがハンパない。
「バイクでここ行くのかよ……」的な、足場から足場へ飛び移ることが主なコースも多く、感覚としては、もはやアクションゲームに近い。

 バイクに興味あるかないかは関係ない。だって、俺も興味ないもの。でも面白い。
 子供の頃、自転車で結構危ないコースを走っていた記憶は誰でもあると思うが、頼りにしているのはその頃の記憶と、体に残る重心感覚。
 このゲームをやってみれば、二輪を操作する楽しさってのは誰だって持っているものだと分かるはずだ。


 ……と、お行儀のいいレビューはこのへんにしておいて。
 そういった核となるゲームシステムは特に前作から変更点はない、と言ってしまってもいいくらいなのだが、
 前作の完成度がすでに高かったこともあり、おそらくほとんどの人が望んだ、理想的な続編になっている。
 大きな違いといえば、前作が薄暗い倉庫の中に作られた凶悪なコースをクリアしていくものだったのに対して、
 今回は明るい外のコース主体になって開放感が強まっているくらいで、
 ひとつのコースのタイムをストイックに突き詰め、フレンドとタイムを抜きつ抜かれつする楽しみは健在。
 もちろんコースは増えているし、エディットしたコースのアップロード・ダウンロード、
 それらのコースへの評価も可能なので、かなり長く遊べるだろう。


Trials EVOLUTION_02
「データ」の項目では、これまでに獲得したマネーや最長走行距離、最長オンライン時間などのデータを
フレンド間で比較できるようになっている。
各自のデータはオンラインに繋いでいれば自動的に更新されるため、トロフィーの位置は常に変動する


 本編以外のオマケ要素も充実しているのだが、
 そのうちのひとつ、ミニゲーム集的な「Skill Game Circus」が、かなりフリーダム。

 燃料切れ寸前のバイクを使って、いかに長距離を走るかを競うという変わり種のレースから、
 スキーで転倒せずに宙返りを多く繰り返して長距離を走れるかを競うゲーム、
 鉄球を転がして、道から落ちずに長距離を移動するゲーム、
 UFOに乗って、指定された着地ポイントに上手く着地しながらゴールまでのタイムを競うゲームなど、
 バラエティ豊かすぎるラインナップ。


Trials EVOLUTION_02
バイクは、どうした……。


 他にも、同じXbox LIVEアーケードの『LIMBO』を意識した白と黒のステージや、
『Splosion Man』のようにライダーが爆発だけで先へ進むアクションゲームなど、他のゲームのパロディも多く盛り込まれている。


Trials EVOLUTION_03
爆発には3回という制限があり、平坦地に着地したときだけ爆発回数が回復する。
正直、かなりムズイし、もはやバイクは発射台にしかなっていない


 前作は、難易度エクストリームの最後のコースが死ぬほど難しくて、コントローラは汗まみれ、
 指の関節が痛くなるくらいリトライを繰り返したが、ついにクリアできないまま続編が出てしまった。
 今回も難易度ハードまでのコースはすべてクリアし、ようやくエクストリームコースが出現したところだが、
 前作を上回る鬼畜コースっぷりに、早くも絶望先生。
 400回くらいリトライして「この坂、どうやっても登れねーよ!」と半泣き状態で上位ランキングのリプレイ見たら
 一発で「スイーッ」と登ってて、もう笑うしかない。俺のバイクはそんな動きしてくれない。


 まあ、そんなこんなで今回もエクストリームコースに泣かされそうな予感を抱きつつ、
 気分転換にちょっと変なコース作ってみるかと小一時間エディット機能と格闘して作成。
 コースをサーバにアップする際、コース外観のスクリーンショットを撮らなければいけないので、↓のような写真を撮ってアップロード。


Trials EVOLUTION_04


「これで注目度は上がるだろう……みんな、このコースをゆっくり遊んでいってね!」と思っていたら、
 アップしてから10分するかしないかなのに、検索で引っかからなくなった。
 あれ? さっきは引っかかったのに……と思っていると、


Trials EVOLUTION_04


 まっ、まさか……有害コンテンツとして報告された……!?
 クソッ、外国じゃファックなんて挨拶代わりだろ! 何、いい子ぶってんだよ!
 仕方ないのでコースはそのままで、スクリーンショットだけすげ替えて再アップ。
 製作者名はYumesaki、「トライアル」「MEDIUM」「複数ルート」で検索するとまだちゃんと引っかかるようなので、
 このゲームやってる人は、やってみてネ! 大したコースじゃないけど!


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