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2012年4月29日

PS3/PS Vita『真かまいたちの夜 11人目の訪問者』DLC「混浴編」レビュー

omori


 時期を3か月ほど逸したけど、ホラ、いい感じにクールダウンする必要もあるじゃん?
 とか言い訳して寝かせておいた『真かまいたちの夜』のDLC。
 現在、5月30日までの期間限定で値下げされてるらしいので、
「中古で安くなってそうだし、ゴールデンウイークに『真かま』やるかー!」という奇特な……
 ……いや、ミステリー好きな人に、紹介を兼ねたDLCレビュー。
 ていうかこの機会を逃したら絶対レビュー書くの忘れると思った。あと、DLC買うの待っとけば良かった……。

 というわけで、すべてのDLCシナリオについて一気に書いたり、以前のレビューに付け加えたりすると
 全体的に鬼のように長くなりそうなので、個別に。まずは混浴編。
 シナリオについて若干ネタバレしているので、ネタバレダメゼッタイな人は流しチラ見でヨロシク。


 男湯に入ったつもりの主人公。
 しかし、こっちが間違えたのか向こうが間違えたのか、沙都美とみゆきが入ってくる……というところから始まるお話。
 こういう状況の場合、どっちが間違っていようと男が圧倒的に不利なため、
 湯気と泡で頭・胸・脛毛を隠して、無言で女になりすましてやり過ごす……というシチュエーションは本編より緊迫感がある。


katou
収納棚に隠れて、脱衣所で交わされる会話を盗み聞きする主人公の図。もちろんボイス有り。
沙都美は本編でも「~なのお?」と語尾に「お」をつけて伸ばす喋り方なのだが、
このシーンに限っては期せずして加藤鷹みたいになってて、ちょっと笑ってしまった


 しかし、いざ沙都美と並んで体を洗い合いっこし始めると、沙都美が自分の胸を使って主人公の背中を洗い始めるなど、
 完全に痴女スレスレのレズ状態。こっちは見ず知らずの女だと認識されているはずで、初対面で何も知らない女にここまでするか!?
 でも、いいよいいよ。「ホモが嫌いな女子なんかいません」という名言があるが、レズが嫌いな男もそうそう居ないよ。
 世の中、やらしいに越したことはないよ。


omori
メガネを外しているのでよく分かってないみゆきに対して、裏声で女になりすまして対応するオーモリ。
大きなリボンは好きなアニメにまつわるアイテムらしいが、
巨大リボンは『1』の「Oの喜劇」を意識してのものだろうか……。


 胸を触られそうになるが、なぜかオーモリがたまたま持っていたシリコン製のプニプニ物体を両胸につけることで危機を回避する主人公。
 しまいには女性キャラ全員入ってきて、やらしい声出しながらお互いに体を洗いっこするという異様な状態に。
 ラブコメ的なちょいエロピンチというシチュエーションは方向性としては良かったと思うが、
 後半は話そっちのけで「エロいボイス出しとけばいいだろ」的な流れになってしまっているのは残念。
 まあ、こういうエロコメのお約束、最後は結局バレるのだが……。


待っちくび
シリコンが胸から外れてバレた後の主人公の発言。
オヤジギャグにしか見えないが、なんか一周まわって面白く感じてしまった


 ただ、バッドエンドは秀逸だった。
 男湯だと思って入ったのに、沙都美とみゆきが入ってきたものだから、腰にタオル一枚姿で脱衣所から脱出。
 そのまま自室へ直行するも、鍵を脱衣所に忘れてきて、腰にタオル一枚姿で廊下で立ち往生。寒さから来る冷えにより便意を催す。
 そこへ対人苦手な雪乃がやって来て変態と間違われ、なぜか全身に生卵をぶつけられる。よろめいて倒れ、雪乃を押し倒す姿勢に。
 何の騒ぎだと集まってきた宿泊客に、全身生卵まみれになった状態で雪乃に襲い掛かっているように見られる。
 満を持して、便意が爆発。公衆の面前で脱糞してしまう。
 とんでもないドタバタ劇の末の、実際に起きたら一生もののトラウマ確実の悲惨なオチは、初期の「こち亀」並。


 あともうひとつ、脱衣所で「どう? うらやましい?」と、なぜか贅肉を自慢するオーモリに対して「うん」を選ぶと……


niku
「なんでやねん!」的な選択肢かと思ったのだが……


mochi
「どう?」「すごく……モチモチです」


hitomi
お前は何を言っているんだ


uho


kankei


homo


hana
開いちゃった


unedori
雀の鳴き声をBGMに迎える朝。これは……


end
~HAPPY END~


 まさかの展開、まさかの朝チュン。チュンソフトだけに。
 本当に「ハイ、終わり」な淡白バッドエンドが多かったこのゲームなので、不意を突かれて一番面白く感じたバッドエンドだった。
 この選択肢自体もすごく自然だったため、思わぬ結果になって「まさかこんなことに」感が出ているのも良かった。

 もう、これがこのシナリオのベストエンドでいいだろ……と思ったが、バッドではない、ちゃんとした結末のほうが
 バッドエンドのような終わり方だったので、他のシナリオ同様、やはり結末の作り方には不満が残る。

 沙都美やみゆき、他の女性キャラが続々と入って来るのは、なぜなのか? 単に主人公が本当に間違えたのか?
 と考えたとき、"誰が何をしたのか" 、納得いく答えは、ひとつしかない。そこまでは予想できる。
 でも、「主人公がなぜそんな目に遭わなければいけないのか」といった理由や、
 女ではないことがバレて非難されて……"それから、どうなる?" といった部分。
 読み進めながら、おそらく大半のプレイヤーの興味は、そこに向くんじゃないだろうか。話のシメに対する期待というか。
『1』でいうなら、最後の一文が表示されて、BGMスタート→画面フェードアウト→スタッフロールまでの、あの余韻というか。

 その部分に対する期待に関しては他のシナリオ同様、「あれ? これで終わりか」と肩透かしを食らった感は否めない。
 長い文章を読んだ後の最後の一文って、やっぱり重要。
 って、ピンクシナリオにマジレスする俺、超カッコ悪い。

 シルエットの使い方も今ひとつだった。
 尻をこねくり回して誘うみどりさんを見た後じゃ「もっとエロく見せられただろう……」と、ちょっと残念。


hadaka
扉を上手く使って隠しているアングル。
お前らシルエットだから隠す必要ないだろうがァァァ!


satomi
バレた後、ボコボコにされる主人公。この沙都美のハイキック時、
「あ、これ正面から見たら見えてるな」という意味で、このシルエットが一番エロかった


 総合的に見るとエロさは弱いのだが、本編クリア後に出現するオマケシナリオのひとつとしてなら、納得のデキ。
 最初からゲームに入っていれば全体としての評価を少し上げるシナリオになっただろうに、
 別売りにしてしまったことで、「本編をやった結果、DLCを買わなかった人」にプレイしてもらえず、
 結果的に『真かまいたちの夜』の評価を下げる一因になってしまっている気がする。
 このゲームに限ってはホント、DLC商法は大失敗だったと思う。

 でも、この混浴編で、ひとつ確実な不満がある。
 おさわり選択肢どうしたよ……。


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[真かまいたちの夜 11人目の来訪者] | コメント (2)

コメント

真かまのレビュー再開を楽しみに待っていました!
自分は結局DLCは買わず、この安売り期間にも買う気にもなりませんでした。
我孫子氏は今作のDLCについて「400円は高すぎ、せめて300円にしないと…」みたいな発言をしていましたが、
DLCそのものが問題なのであって、値段の高い安いの問題じゃないってことをわかってないのが滑稽というかなんというか…。
そもそも本編があんな内容で、DLCを買わせようというのが…。
逆に、もし本編が素晴らしい充実した内容で、DLCはさらに面白い内容と文量が期待できそうなものであれば、たとえそれが500円だろうと1000円だろうと払う気になると個人的には思うところなのですが…。


投稿者 MOS : 2012年4月30日 22:11

書くと言いつつ異常に遅くなってしまい、申し訳ないです。
やはり、私にとってはこのレビューを書く事自体に何のメリットもないものなので、
優先順位は、どんどん後ろのほうへ……。

>DLCそのものが問題なのであって、値段の高い安いの問題じゃない
>逆に、もし本編が素晴らしい充実した内容で、DLCはさらに面白い内容と文量が期待できそうなものであれば、たとえそれが500円だろうと1000円だろうと

そう、最後にDLCまとめでこれを書こうと思っていました。
あと、発売前からDLC販売スケジュール決まってるのはやめろと。もうできてるなら入れとけと。
DLCありきで採算とれるかどうかの計算なら、最初から全部入れて定価に上乗せしろと。

他のゲームでもDLCは色々と問題になっていますが、
特に文章を読むのがメインのゲームでのDLCって、
相当スゴいものでないと誰も満足しないんじゃないかなあと思います。
じゃないと、古本屋で50円で適当な小説8冊買ったほうが、よっぽどいい。


投稿者 夢崎 : 2012年4月30日 23:53

コメントしてくれるのかい?


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