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2008年12月31日

2,800 円の攻略本

 年の瀬ここに極まれりという中、久々にドライブしてみることに。俺の車だとガソリン代が1回で 4,000 円以下だったのが、例のガソリン値上げで約 5,000 円になってしまい、「キッツー」と思っていたところ、今日入れてみたら値段が元に戻っていた。何、いつの間にか値下げが起きてたの? みんなクルマに見切りつけたの? エコ気取りなの? 田舎でエコ気取ってたら移動できなくて死ぬ。

 スクエニ公式の『ラストレムナント』の攻略本が 25 日頃に発売され、定価が 2,800 円なので、買うかどうかずーっと悩んでいたのだが、「とりあえず、この目でブツを見てみたい!」という欲求から、ちょっくら探しに行ってみることに。「探しに行く」なんて大げさな、と思われるかもしれないが、俺の住んでる所からまともな品揃えの本屋に行こうと思ったら、車で 30 分はかかるんだよ! その他には、スーパーマーケットの片隅にある、買い物中のお母さんが子供を待たせておくためにあるような小さい本屋しかないんだよ! 子供の甲高い声が BGM。

 というわけで、知ってる本屋に片っ端から入ってみたものの、どこにも売っていない。同日発売の、ファミ通が出してるほう(※こっちも定価 2,800 円ほど)は見つかったが、Amazon のカスタマーレビューでメッタ切りにされていたことと、スクエニ公式のほうが開発インタビュー載ってるらしいので「買うならこっちだなー」と思っていたのだが、実はこの本、現在 Amazon でも売り切れ。攻略本で売り切れて。聞いたことねぇ!

 結果的に、30 分どころか1時間かかって到達できる、これまでにも数えるほどしか行ったことがない本屋で、ようやく発見。もう買うかどうか迷うというより、ここまで探し回ってようやく見つけたというこのシチュエーションで「買わない」なんて選択肢は考えられないのだった。ガソリン代が思っていたより安かったのは、きっとこのためだったんだと思い込むことにする。

 というわけで前置きが長くなってしまったが、攻略本レビュー。このゲーム、データ量がハンパじゃないことはプレイしていても分かっていたので、おそらくは結構な分厚さになるだろうなーとは思っていたものの、さすがに 992 ページは圧巻。そろそろ広辞苑倒せるな!


ラスレム本
こんなの


 ちなみに、俺が本屋で見かけた最高の分厚さを誇る攻略本は『スマブラX』の本。あの分厚さはヤバイ。製本的に限界にも程がある。京極夏彦の仕業かと思うくらいひどい。俺が本屋だったら、あまりの棚占領っぷりにキレて返本しかねない。でも調べてみたら 800 ページ前後らしく、紙の厚さの違いなのか、この『ラスレム』本のほうが厚いことが判明。うーむ、ということは俺がこれまでに買った攻略本の中では最「厚」なのかもしれん。

 内容のほうは、とりあえずザッと読んでみたところ、これといった不満はなし。強いて言えば、武器の掲載順が 50 音順になっており、エクスカリバーの後にロングソードが来てたりしてて、ちょっと妙だなと感じたくらい。「要するに、どれが最強なんだよ!」みたいな分かりづらさというか。武器のカテゴリ数もやたら多いゲームなので仕方ないのかもしれんけど。

 あとは、やはり開発インタビューが見所だろうか。「ああ、やっぱり主要女性キャラに 41 歳という設定を施したのは冒険というか萌えに対する挑戦だったんだな」みたいなのが読める。うん、エマはいいキャラだったよ……。個人的には、全ダンジョンのマップとモンスター・レアモンスターの配置、アイテムに関する全データが欲しかったので、満足。……値段高いけどネー。

 攻略本制作経験から言わせていただくと、出版社は悪どく儲けようとしてるのではなく、単に採算の問題で、「ゲームの販売本数によって攻略本の価格が決定される」ため、Xbox360 というハードで発売されるゲームの本という時点で、価格は高くならざるを得ない。多分、作ってる人たちは 1,200 円くらいで売りたいと思うヨ!

 Xbox360 のゲームの中でも、スクエニから発売された年末注目の RPG ということで多少は価格抑えられるかなーと思っていたが、無理だったようだ。分かりやすい例として、上で触れた、同じくらい分厚いスマブラの本の価格は 1,500 円前後。スマブラは販売本数がケタ違いなため、これだけクソ分厚くしてもこの価格に抑えられるのだ……。

 それはそうと、本屋で見かけた「俺たちの愛したファミコン」というレトロゲー本の裏表紙に小さく「人妻熟女スパーク増刊号」とか書いてあって、「一体この本どういう経緯で……」と別の意味で気になった、そんな大晦日。よいお年を!

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| コメント (4)

コメント

立方体に近い攻略本とか初めて見たですよ

ファミコン時代の攻略本はそもそもゲームのボリューム上
掲載する情報自体が今ほど無くて(特にアクションとかSTGとか)
あまり似てないイラストとか本筋と関係無さそうなコラムとかクイズとか載っけても
文庫本程度の薄っぺらーいサイズにしかなんなかったけど
それでも当時はしゃぶり尽くすように読んだもんでした

あとはゲーム買えなかったのに何故か攻略本は買って読んで遊んだ気になるとか
今でもブックオフでキロあたりいくらのレゲー本たまに買っちゃうよ!


投稿者 ksr : 2009年1月 6日 15:53

子供心にも「ヘタだな!」と思えるイラストが随所に描かれてて、
次第にそのヘタな絵に愛着すら沸いてしまう変な書籍でしたよね。
昔の攻略本は。すっごい薄くて360円くらいだったり。

データだけなら攻略Wikiで事足りてしまう今だからこそ、
昔みたいな作りの攻略本のほうが好まれそうな気がする今日この頃。


投稿者 夢崎 : 2009年1月 7日 07:28

992ページは、圧巻ですね。

ワイルドアームズFの攻略本も分厚いと思っていましたが、それ以上があって驚きでした。
アレの1.5倍か・・・。


投稿者 Anonymous : 2009年8月 1日 17:52

ワイルドアームズの本も、シリーズ重ねるごとに分厚くなってますよね。
4か5の本も、辞典みたいだった。

普通、これくらい分厚くなると
「ストーリー編」と「データ編」とかの2つに分けたりするんですが、
多分、そうすると「ストーリー編」のほうがサッパリ売れないから
無理やり1冊のまま出したんじゃないかな……とか妄想してました。


投稿者 夢崎 : 2009年8月17日 09:14

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