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2005年10月27日

ワンダと巨像

 少年は愛馬に少女の亡骸を乗せ、死者を蘇らせることのできるという、地の果ての祭壇に辿り着く。

『この地に存在する"巨像"を全て倒せば、その願いは叶うかもしれない』

 聞こえてきた謎の声の命ずるままに、少年は腰に携えた剣を抜き、陽にかざす。反射した光が指す道は、第一の巨像への道標───。

パッケージ画像

 というわけで、あの『ICO』チームによる最新作、ICO ファンお待ちかねの『ワンダと巨像』が遂に発売。詳しいレビューはクリア後に気合入れて書きたいと思いますが、まず、ほんの数時間ほどプレイしてみたところの感想をば少し。

■建造物の美しさ、独特の世界観は健在

『ICO』の続編という位置づけではないのですが、どうやら世界観的なものは同じのようです。

 オープニングでは、『ICO』で散々蹴散らした “黒い影” も出てきましたし、個人的には主人公・ワンダの持つ剣が気になります。『いにしえの剣』と呼ばれるこの剣、説明書を見る限りでは “村に伝わる剣” とあります。『ICO』と照らし合わせて考えると、ラストに出てきた “あの剣” なのかなという想像もできますが、そもそも少女が死んだ理由、ワンダは「村の忌まわしき風習、“いけにえ” によって魂を奪われた」と語っています。『ICO』の主人公・イコが、あの霧の城に連れて来られた理由は “いけにえ” でした。

 直接的な続編ではありませんが、『ICO』をプレイした人にとっては、なかなか想像をかきたてられる始まりです。いや、全然関係ないかもしれませんけど。

 現在、まだ第一の巨像を倒したところですが、すぐに第二に向かわず、愛馬に乗って無駄に走り回っているところです。

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 不思議な、でもどこかリアルな建造物の美しさ。目も眩む高さから見下ろす大自然、ただ聴こえるは風の音。馬に乗ってフィールドを駆け回っていると、ゼルダの伝説『時のオカリナ』を思い出しますな。

■対・巨像戦

 まだ最初の巨像を倒しただけなのでなんとも言えませんが、俺、まだ操作法よく分かってなかったのと、攻略関係の情報シャットアウトしてたんで、完全手探り状態だったんですよ。で、巨像登場、でも後ろ向いてやがったんで、弓を一発撃ってみたところ、ゆーーっくりこっちを振り向いて、おどろおどろしい BGM と共に地響き鳴らしながら迫ってくるわけですよ。

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 なんというか、小動物が感じる恐怖というか、こりゃヤベェ的なカンジで後ろへダッシュして、距離を保って弓連射。巨像の HP ゲージが画面上に出るんですが、全く減ってない。なんか、剣を光にかざすと弱点が見えるとか声が聞こえてくるんですけど、一向に弱点が見当たらないので「話が違いますよ!」とか言いつつ、巨像に吹っ飛ばされたり踏まれたり……。結果、無事倒せたのですが、巨像の倒し方の発見そのものが巨像戦の核のようなもので、"試行錯誤"と"観察"に尽きます。ちょうど、『ICO』における “謎解き” 部分が、巨像の弱点と、そこへの到達法探しに変化しているような感じです。

 ファミ通クロスレビューでは 10・9・8・10 という高得点を叩き出していましたが、「オマエラ『ICO』の時は平均7点とかだったじゃねーかヨ」とか心の中で思いながら、口コミで良作ということが伝われば、続編では手の平を返したようにこの有様ですから、どれだけゲームをやってない状態でレビューしてるか一目瞭然ですわな。

 でも、まだプレイ1時間も経ってないのに「俺がファミ通レビュアーだったら、この時点で 10 点つけてるな。ゲームの新しい文法。ぜひ体験してみて!」とか思ってましたから、俺も あんまり偉そうなことは言えないのかもしれません。

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| コメント (2)

コメント

今作、「光」が重要な要素になってるせいか
光の表現が綺麗っていうか美しいっていうかモウ
【答えたいけど表現がわかりません】!
もう…普通のコントラスト比じゃ…我慢できないッ
みたいなッ

巨像戦はとりあえず3体ほど倒したところなんですが
1体目で感覚つかんで2体目楽勝とか思ってたら
そ、そこかよッ て感じで
2体目倒して、だ、だいたい分かった次は楽勝っ
とか思ってたら3体目で
そんなん思いつかねぇYOッ といった風に
難易度というか、謎解度の上昇率がスゲーイイバランス

最近の何このヒロインぶっ飛ばすぞ!なゲームに飽き飽きしてた人にオススメ!

10点

と、レビュー風にしてみるテスツ


投稿者 Silentsea : 2005年10月28日 11:10

光の表現、スゴいッスよね……もうPS2の限界に迫ってる気が。

それはそうと、4体目の倒し方が分からなくて半泣きでした。
Silent氏に聞いたところ、俺は3体目は完全な偶然によって
倒せたっぽいのですが、4体目も偶然でした。
あんなの分からねぇよ夏。


投稿者 夢崎 : 2005年10月29日 14:28

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