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2005年9月 2日

零 ~刺青の聲~

「せっかく9月でキリいいし、いつまでも放置してないで何か書こう!」と心に決めたものの、とりあえずは「とにかく何か書く」でリハビリしていきたい所存。とかなんとか言いながら3日坊主になりそうで怖いんですが、怖いと言えば先日発売されたテクモの PS2『零 ~刺青の聲~』。「先日」って言っても7月 28 日発売だったんで、もう軽く1か月経ってるわけで むしろ「先月」なんですが、最近の俺の周りの時間は絶対速く流れてると思うんですよ。絶対どっかでプッチ神父がスペースシャトル乗り込もうとしてる。

パッケージ

 そんなわけでテクモが誇る最恐ホラー『零』シリーズ最新作なんですが、このシリーズの怖さってのは「古い日本家屋」「日本人形」の怖さというか、日本人の潜在意識の根底に潜む恐怖を掘り起こす的なホラー。「和」のホラーというか。外国じゃ絶対生まれなかったと思うゲーム。

 で、『零』シリーズの「カメラで霊を倒す」という、おもしろシステムについては今更語るまでもないとして、前々作・前作と続いて、先に書いた「古い日本家屋」で攻めてきたシリーズですが、今作は「現代の家の中」も舞台に。

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すでに色調が怖い自室。

 怖い屋敷の中に居っぱなしだった前2作に比べれば恐怖が緩和されたかのように見えますが、ところがどすこい、「外」の舞台は無く、あくまで「自分の家の中」と、夢の中でさまよう「謎の古い屋敷」との往復。

 ひとしきり屋敷で散々怖い思いをしたら夢が覚めて自分の部屋に戻ってきてホッと一息……というわけですが、話が進むごとに「夢の中の出来事が現実に現れ始める」んですな。こうなってくるともう、ホッとするどころか戻ってきた方が怖くなったりして、プレイ側としては今まで現実味の無い「古い日本家屋」だったから、ゲームの電源切ったら「あー怖かった」で済んでいたものの、下手に「現代の自室」が舞台に入ってしまったため、プレイ後も後を引く怖さ。ベッドの下に誰かいるんじゃねぇの的な。でっでで電話いきなり鳴るんじゃねぇよバカ、的な。鳴る前に「鳴りますよ」って言え。いややっぱちょっと待ってそれはそれで怖い。

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普通に怖い夢の中の屋敷。

 発売前情報で「現代の家の中」も舞台になる、と聞いて「それじゃあ、零シリーズの怖さが弱まっちゃったんじゃないの~」とか思ってたら全然そんなことないどころか、むしろ余計に怖くなっちゃってて「このシリーズの開発陣ってばマジでプロだな」とかチビりながら思いました。いやチビってないけど。まだ。とにかく背筋がヒヤッとする演出の嵐なんで、クーラー代節約になります。ならないほど暑いけどな熊本。

 1作目の主人公が今作の助手として登場したり、2作目のキャラともストーリー的に繋がりがあったりして、典型的な「前作をやってなくても楽しめるし、やってたら尚、楽しめる」ってヤツです。興味のある方は是非。しっかし、このゲーム、主人公がムサい男だったら絶対やりたくねぇなオイ!

 あと、これは個人的な お願いですが、「怖くないモード」の導入をお願いしたい。霊が出てくるはずの位置で、オバケの格好した かすみとか あやねが出てくるの。「お、おばけだぞ~」とか言ってくるの。で、それを写真に撮るの。「あっ、ちょっ、やめて下さ、あっ、そんなにフラッシュたかれたら私、変な気持ちに……」

 ヤッベ 100 万本いくコレ。もしもし板垣さん?

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| コメント (1)

コメント

>あと、これは個人的な お願いですが、「怖くないモード」の導入をお願いしたい。霊が出てくるはずの位置で、オバケの格好した かすみとか あやねが出てくるの。「お、おばけだぞ~」とか言ってくるの。で、それを写真に撮るの。「あっ、ちょっ、やめて下さ、あっ、そんなにフラッシュたかれたら私、変な気持ちに……」

同意!
激しく同意!!

テクモよ、頼む、こういうゲームを造ってくれ!


投稿者 (現在考案中) : 2005年9月 6日 01:05

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