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2003年3月16日

PS2『ファイナルファンタジーX-2』レビュー

パッケージ

 『FFX-2』をクリアしてみたワケですが、世間の評価では今回は出来そのものに賛否両論の様子。というわけで個人的なレビューを。前作はやったけど、今回は買おうかどうしようか迷ってる……という人は是非チェケラッチョ。

■CGの進化

 ムービーだけでなく、リアルタイムポリゴンによるキャラの表情も大幅に進化。かなり表情が豊かになってます。ただ残念なのが、すべてではなく「一部のイベントでしかそうなっていない」こと。それだけに、表情が全く変わらないイベントの時は落差が激しく、不気味なポリゴン人形劇に。

 あと、これはいつものことですが、ムービーによって、キャラの顔が異様に違って見えます。ユウナなどは、目の形からして前作とは別人。

■戦闘システムについて

 またひとつ進化を遂げた今回のATBバトルですが、妙に忙しくなり、前作に慣れてしまった人はツラいかも。特に、今までのシリーズをほとんどやらず、前作『10』しかやったことない、ってなライトユーザーな人は厳しそう。

『4』『5』『6』あたりでは当たり前だったATBバトルですが、今回は更にそのスピードが増し、戦闘の展開速度はシリーズ最速。個人的には結構好きなんですが、ドレスアップシステムのせいで武器・防具の概念がまるっきり廃止され、装備品はアクセサリのみになっちゃったのは、ちょっと寂しいところ。

■音楽について

 シリーズ通して植松伸夫氏が作曲(『10』は合作)してましたが、今作は松枝賀子&江口貴勅氏。戦闘後のファンファーレが「なんかレーシングラグーンっぽいなぁ」と思っていたら案の定そうでした。

 とにかく良評価をあまり聞かない今作の曲ですが、戦闘の音楽に関しては俺も同意見。RPGの戦闘曲ってのは「過剰に盛り上げてちょうど」くらいだと思ってるので、今回の地味すぎる戦闘曲に萎えたのは確か。

 今作との比較で、植松氏の音楽が再評価されてるようなのですが、植松氏の曲は良い意味で「ゲーム音楽」しており、メロディーラインが聞き取りやすいのが特徴。松枝氏の曲はメロディーラインが曖昧で環境音楽に近いものが多いので、少なくとも「RPGの曲」には向いてない気が……。『レーシングラグーン』のポエムシーンのような、ムード重視のものには非常に合うんですけど。これは作曲者の優劣ではなく、得意とする曲のジャンルの違いだと思います。

 参考までに…『レーシングラグーン』『バハムートラグーン』や、プレイオンラインのBGMも松枝氏。江口氏との合作は過去に『バウンサー』など。

■オープニングムービーについて

 ビジュアルの進化についてだけは他の追従を全く許さず、毎度、業界最高峰のクオリティで迫っているムービーですが、今回もバリバリ全開。主題歌「real emotion」に合わせてユウナがダンシンします。

 しかしこのオープニングムービー、「魅せる」ことを優先に作られているのか、ストーリーと合わせて考えると、ちょっと変だったり。……若干のネタバレになりますが、ムービー中の歌ってるユウナは偽物が変装したもので、オープニング後すぐに戦闘に入るんですが、敵がユウナに変装してコンサートを開いた意味がイマイチ分からず。まず最初にこういうムービーを作りたかっただけなんじゃないのか、と思ってしまったり。

■ユウナが二挺拳銃になる意味

 オープニングでの登場の仕方を見ると、『デビルメイクライ』の影響としか思えない動きを見せてくれるのですが、そもそもなんで二挺拳銃使いになる必要があったのかは謎。元々、銃が得意というわけでもなかったはず……。あと、リュックが何故あそこまで露出度の高い服なのかも謎。ほとんど水着。でもこれはOK。

■前作『10』をやってない人はプレイしちゃダメ。

 完全に前作を知っていることを前提に作られてますので、前作をやらずに今作をやって「つまらん」とか言うのだけはナシ。

■人を選ぶ「ノリ」

 前作屈指の「見てて恥ずかしい」イベント「笑顔の練習」。あれは相当なものでしたが、今回は序盤から中盤にかけて、プレイを挫折する人が出るほど、人によっては「寒い」と感じるノリの連続。特にユウナの無理矢理な明るさが前面に出すぎてて、痛々しく感じるほど。ユウナというキャラが、前作からかなり変わっています。パーティメンバーが女3人という進行のせいもあるのですが、男であればあるほど、このノリにはついていけない人が多そう。

 ティーダの影響か、ユウナの口調が一部、ティーダっぽくなっているのですが、これも一因かも。

例(ホントにユウナが言うセリフ):
 「なんか…ムカツキ」「すごいッス!」「レンって誰だっつーの!」

……ティーダというキャラは偉大だったな……と思いました。

 その他、キャラのセリフに今風のモノが多く、ちょっと……というものも。サブキャラの発言ですが、「ういうい」は……なぁ。

■ミニゲームが、ことごとく面白くない

 前作でも思ったことですが、ミニゲーム群がイライラするだけのようなものになってしまい、『7』のスノーボードのような、本編そっちのけでハマれるようなものが無かったり。ミニゲームに関しては、作を重ねるごとに確実に質が低下していってる気が……。

■エンカウント率の高さ

 前作と比較するほど結構高めで、ダンジョン内で迷ったりしていると、どんどんイライラと。ナギ平原のアトラクションや、中盤でバラライから盗める「退魔の腕輪」の使用をオススメ。というか、これがないと相当キツいというか……いろいろと面倒。すでにプレイされている方なら知ってるかと思われますが、念のため。

■今までのFFとは完全に違う「作り」

 前述の「ノリ」の違いもそうなんですが、今回はFF史上初めて「強くてニューゲーム」が搭載されており、1回のプレイも短めに設定されているため、何度も繰り返しプレイするタイプの作りになってます。「強くてニューゲーム」はレベル以外のほとんどすべてを引き継ぐので、1周目は、取り逃したアイテムなどは無視してガンガン先へ進んで、2周目以降でじっくり集めるのがいいようです。

※↓以下、若干ネタバレ……だけど、これを知るのと知らないのでは今作のプレイ意欲に関わってくると判断しましたので掲載。ストーリー中のネタバレではなく、エンディングに関することです。








 今回のエンディングは複数あり、真のエンディングではアイツが復活します。見事なハッピーエンドになりますので、前作のエンディングで消化不良を起こしていた方などは必見。このエンディングへの到達条件は結構ややこしいので、攻略サイト等を参考にして下さいまし。

 このエンディングに関しては「前作の結末を台無しにしている」等の声も聞きますが、個人的にはやはりハッピーエンドがイイと思うので「賛」。煮え切らない結末が多かった昨今のFFシリーズで、久々のハッピーエンドかも。……あ、『9』もか。








 「で、結局どうなの? 買いなの?」と聞かれると答えにくいのですが、キャラの会話のノリに耐えられれば、あとは問題なく楽しめる……かと。後半はそこそこシリアスになるので耐えられるんですが……。

 というわけで2周目、隠しダンジョンに突入して参ります。地下100階ってマジカヨー。


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