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2002年10月26日
異議なし!(逆転裁判2レビュー)
さて10/18に発売されたGBAの期待作、『逆転裁判2』。期待を裏切らない出来で、見事な「続編」でした。推理モノの要素があるので「この話の、あの部分がね」とか詳しくは話せないのがツラいところですが、とにかく未プレイの方は是非、前作『1』からのプレイをオススメします。(『2』から始めるのはダメ! ゼッタイ!)公式サイトではFLASHを使った体験版も。(『2』の体験版はこちら)
ちなみにこの体験版、スゲェいいところで終わりますよ。
なお『2』の発売日と同時に、前作『1』が『逆転裁判 Best Price!』という廉価版として2,980円で販売されている模様なので、前作未プレイの人はこの機会に是非(数が無くなり次第、終了だとか)。以前、「PS2を持ってる人全員に『ICO』をプレイしてもらいたい」というような事を書いたのですが、GBAを持ってる人は全員『逆転裁判』をプレイして頂きたい! それだけの価値は絶対あるゲームです。
前作で「ボリューム不足」という声が多かったようで、全4話という構成はそのままに、1話ごとのボリュームが増えているのですが、個人的には1話のボリュームは前回と同程度で良かったかな、とも思ったり。事件の真相が気になるが故に1つの話の途中で中断する、ということが難しく、1話始めるとついついその話の最後までやってしまうため、正直かなり疲れるというか(そこを我慢して中断すればいいんですけど)。「腹八分目」という言葉がありますが、ちょっと物足りないくらいがちょうどいいのかも……と、前作をクリアした時の事を思い出しました。
先週のファミ通で、『バイオハザード』シリーズの三上氏と、『メタルギア』シリーズの小島氏による『逆転裁判』をテーマにした対談があったのですが、その中で小島氏が「ゲームとミステリーの狭間にある作品で、やや簡単めだけど、ユーザーに自分が謎を解いていると思わせる力がある」という発言には至極、納得。まさにその通りで、良いゲームには必ず、この要素があると思います。『ゼルダ』然り、『ICO』然り。
同対談で三上氏の「実際の裁判で こんなことは有り得ないけど、こういうのはゲームならではの表現。こういうことに目くじらを立てる心の狭い人はダメ。ユーモアのセンスがある人にやってもらいたい」という内容の発言もありましたが、これにも同感。ムチを振るう検事も随分アレですけど、有り得ない証人が続々出てきますし。そこを笑い飛ばせるかどうか。実際のDJの仕事を知ってる人が『ビートマニア』をプレイして「実際はこんなんじゃねぇよ」って言っちゃう人はダメ、という感じでしょうか。
前作と今作を比べた場合、おそらく大抵の人が「前作の方が面白かった」と答えるのではないかと思いますが、これは今作がつまらないと言っているわけではなく、前作の完成度が極めて高かったことによる相対評価。前作の冒頭、初の裁判で緊張している成歩堂。「こんなに緊張するのは小学校の学級裁判以来かもしれません」その学級裁判が終盤で大きな意味を成し、ストーリーを上手く締め上げる……とにかく前作には非常に「まとまり」が感じられ、やや物足りないと感じさせるほどのボリュームと、『逆転裁判』というゲームが全くと言っていいほどノーマーク(失礼)だったことによる意外性で、プレイした人の大半が「名作」の太鼓判を押し、口コミで評判が伝わり、続編制作決定となるに至りました。今回はそういった「期待」を一身に受けての続編なわけで、「期待してプレイすると肩透かしを食らう続編ゲーム」が多い中、『逆転裁判2』は続編として納得の完成度だったと思います。
さらに、ここの開発者コラムを見る限り、今回の制作にはあまり時間が取れなかったことが分かります。前作の評判が良かったからこそ続編の制作が決定したわけですが、いざ決定したとなると大急ぎで開発に入らなければいけない会社体制にも責任はあるわけで。しかしこの短い制作期間でこれだけの続編を作り上げる手腕は尊敬に値します。願わくば、次の続編には時間をたっぷりかけてあげて下さい……カプコンさん。個人的には『バイオ』シリーズよりも注目しています。あと、前作の同コラム内のタイトル案に関してのコラムはファン必見かもしれません。
唯一、不満を言うならば、このゲームはどちらかというと携帯機より家庭機向きだと思うこと。上で書いた「真相が気になって中断できない」と同様、一度始めると腰を据えてプレイするタイプのゲームだと思うので。あとは「一度クリアすると、他にやり込む要素が無い」ということくらいでしょうか。
最後に……これも対談で三上氏が言っておられましたが、『2』をクリアすると、妙に『1』をもう一度やりたくなるんだよなぁ…これ。
☆豆知識☆
※前作に比べ難易度は若干上がっている気もしますが、重大な選択と思われる直前で「中断」を選ぶ→タイトル画面に戻って中断したところからスタート→ゲームを進め、間違っていたら電源オフ→中断したところから。以上の手順を踏めば、大抵はクリアできるはずです。ちょっと反則気味ですが。ゲージを大量に消費してしまい、ニッチもサッチもいかなくなった時にどうぞ。

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